古いタイヤが地球を救う?Indosole(インドソール)が生むサステナブルな足元と、私たちの選択


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真夏の足元の定番アイテムといえば、ビーチサンダルですよね。素材やデザインなど、さまざまな種類のサンダルがありますが、古いタイヤから作られたビーチサンダルがあることを知っていますか?
この記事では、おしゃれを楽しみながら環境問題にも取り組めるIndosoleのビーチサンダルについてご紹介します。
Indosoleってどんなブランド?
まずは、Indosoleがどのようなブランドなのか見ていきましょう。
始まりは1本のタイヤから
Indosoleは、2009年にアメリカ出身のカイル・パーソンズ氏が創業したフットウェアブランド。
2004年のバリ島旅行の際に、パーソンズ氏が履いていたサンダルが壊れてしまい、代わりに購入したものが廃タイヤから作られたサンダルだったことがきっかけで、ブランド創設に至ったそうです。
そして、世界で年間15億本以上のタイヤが廃棄されている事態に着目し、問題解決のために事業を行っています。
アップサイクルという挑戦
Indosoleでは、廃タイヤをサンダルのソールに再利用しています。通常のリサイクルは廃棄物を原料の状態まで戻し、新しい製品に再び活用することを指します。
一方、Indosoleが行っているアップサイクルとは、廃棄物の特徴を生かしながら新たな価値を加えて別の製品へと生まれ変わらせるものです。




どこで作られているの?
Indosoleの製品は、現地バリ島の職人たちの手によって生み出されています。また同社は、ビーチの清掃活動など地域コミュニティ支援にも積極的に参加しています。
Indosoleのサンダルが世界に広がる理由
Indosoleのファンが世界で増えている理由について探っていきましょう。
履き心地とデザイン性
Indosoleのサンダルには天然ゴムやオーガニック素材が使われており、快適に履くことができます。
シンプルで洗練されたサンダルであり、デザインやカラー展開も豊富なため幅広い世代から支持されています。
加えて、耐久性に優れているのもポイントです。
環境負荷を減らす仕組み
毎年15億本以上廃棄されるタイヤは深刻な環境問題の1つです。廃タイヤは分解が非常に遅いため、数千年もの間、原形を留めてしまいます。
熱帯地域では、廃タイヤに蚊が繁殖してしまいマラリアやデング熱などの原因になることも。
また、廃タイヤの燃焼によって発生した有害物質は環境や人体へ悪影響をもたらします。Indosoleでは、独自のSETT Sole Engineered Tire Technology技術により、タイヤを燃やさず粉砕することでCO₂排出を削減しているのです。
国際的な評価
Indosoleでは、環境に配慮し製造過程において化学物質や有毒物質を排出しないよう尽力しています。
そのような企業努力により、2014年にIndosoleは社会や環境に対して貢献する活動をしている企業に与えられるB Corpという国際認証を受けました。
IndosoleとSDGs|靴が変える未来
近年では、多くの企業で持続可能な社会を実現するための活動を行っています。Indosoleの取り組みを見ていきましょう。


「つくる責任 つかう責任」(SDGs12)
Indosoleの製品には購入者が誇れるストーリーが込められています。
物を大切にする心を持ち、気に入った物を長く使用することは大量生産や大量廃棄の減少にも繋がっていくでしょう。
「陸の豊かさを守ろう」(SDGs15)
先述の通り、廃タイヤは分解までにかなりの時間を要するため、埋立地を圧迫しています。
Indosoleは、廃棄物問題に立ち向かうべく研究を重ね、10年で8万本以上の廃タイヤを靴底に再利用させました。
コミュニティ支援とエンパワーメント
Indosoleの製品はバリ島で製造されていますが、現地工場の雇用創出は地域経済の活性化にも繋がります。
また職人への技術教育を通して、職人のスキルアップや自己成長といったプラスの影響も与えられるでしょう。
最新事例|Indosoleの新しい挑戦
ここでは、Indosoleの新たな試みについて紹介します。
2024年最新モデルと新素材
2024年に発売されたのがEasy Livingシリーズ。
このモデルは100%リサイクルナイロンのウェビングストラップが使われているエコな製品です。
また、レザー風の履き心地を楽しめるビーガン仕様のENVIRO FIBREストラップが採用されているESSNTLSシリーズも展開されています。
コラボレーション企画
次に、Indosoleの協業事例を見ていきましょう。
2024年5月には、インドネシアの環境保護団体であるSungai Watchと協力して河川の清掃活動を行いました。
そして、同団体が回収した廃サンダルを再利用して新しいサンダルを作るプロジェクトも始動し、数量限定モデルが発売されました。
日本国内での展開
日本でも、Indosoleの製品を取り扱う店舗が増えています。
エコ系セレクトショップでの販売やイベント出店で出会えるチャンスがあるので、チェックしてみてくださいね。
私たちにできる、Indosoleと歩く一歩
次に、Indosoleの楽しみ方について見ていきましょう。
どこで買える?選び方ガイド
Indosoleの製品を購入したい場合は、日本公式サイトからの購入が可能です。また、エシカルセレクトショップやフェアトレード店で取り扱っている場合もあります。
好みのカラーやデザインのもの、またファッションスタイルに合わせて選んでみてください。


履くだけじゃない楽しみ方
水場でも安心して履くことでき、脱ぎ履きが楽にできるサンダルは旅先やアウトドアシーンでも相性抜群です。
また、新しい応援の形としてSNSで製品を広めることは、より多くの人が廃タイヤ問題に触れるきっかけにもなります。
使い終わった後は?
気に入って購入したサンダル。せっかくなら長い間楽しみたいですよね。Indosoleのサンダルは天然ゴムを使用しているため、高温の場所での保管は避けてください。
変形する原因になるため、日陰での保管を心がけましょう。また使い切った後には、さらにアップサイクルができないか考えてみてください。
クラフト素材としてアクセサリーにしたり子どもの工作に使用したりするのも良いですね。
まとめ|小さな一歩がつなぐ未来
環境や社会に責任を持ったものづくりをしているIndosole。Indosoleのアイテムは、私たちに地球問題の意識を高めるきっかけを与えてくれます。
ぜひ、あなたもIndosoleのサンダルでサステナブルな未来の実現のための一歩を踏み出してみませんか?

