使い捨てビニール傘の廃棄問題|傘のアップサイクルとサスティナブル傘

使い捨てビニール傘の廃棄問題|傘のアップサイクルとサスティナブル傘
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環境への配慮から、現在、プラスチックゴミ削減への取り組みが積極的におこなわれています。その中でも、使い捨てビニール傘に使われているプラスチックは分解に手間がかかるため、処理の際には埋め立てられており、環境に負荷をかけていることをご存知でしょうか。

今回は、環境に悪影響を与えている使い捨てビニール傘の廃棄問題傘のアップサイクルについて詳しく解説します。

使い捨てビニール傘の廃棄問題の現状

埋め立て地での作業に関する掘削機

雨が降ったときにコンビニなどで手軽に購入できる使い捨てのビニール傘ですが、毎年大量に廃棄されています。まずは、使い捨てビニール傘の現状と廃棄問題について理解しておきましょう。

使い捨てビニール傘の消費量と廃棄量

日本では傘の国内消費量が1億3,000万本とも言われていますが、そのうち6,000~8,000万本を占めているのが使い捨てのビニール傘。販売している場所が多いことや手頃な値段であることなどから、紛失しても探そうとせずにそのまま放置されるケースがほとんどです。
千葉県のとある廃棄物処理工場には、ビニール傘が1カ月に20トンから30トン運ばれているそうです。

廃棄による環境への影響

手頃な価格で購入できるビニール傘は、さまざまな素材でつくられており分解にも時間がかかります。
リサイクルしづらいだけでなく、傘の生地に塩化ビニールが使われている製品が多いため、焼却時にダイオキシンの発生リスクも懸念されます。そのため、ビニール傘はその多くが埋め立てられているのです。
一般的に、ブラスチックを分解するには数十年から数百年という長い年月がかかるため、地球環境へ長期的に悪影響を及ぼしてしまいます。

傘のアップサイクル

盛り合わせ色傘

地球環境に大きな影響を及ぼす使い捨てビニール傘の廃棄問題への対策として、傘のアップサイクルが注目されています。

アップサイクルとは?

アップサイクルとは、廃棄予定のものに、可能な限りエネルギー消費以外の方法で手を加え、新しい価値を与えることで別の製品へと生まれ変わらせることです。
捨てられるはずだったビニール傘を使って、トートバックやショルダーベルトなどがつくられています。

アップサイクル商品の紹介

地球環境への配慮から、廃棄される傘からアップサイクルされた商品が注目されています。
ビニール傘をアップサイクルした商品と取り扱うブランドをご紹介します。

PLASTIC CITY|キルティング2WAYトートバッグ

PLASTIC CITYは廃棄されたビニール傘を再利用した製品を扱っているブランドです。ビニール傘を人の手で選別、解体、洗浄までおこない、独自の加工方法で何層にも重ねてプレスしています。さらに、加工過程で雨模様の表情をつけるなどして、オリジナリティを表現しています。

詳細情報:PLASTIC CITY

octangle|アンブレラバッグバッグ

環境問題への配慮から2022年8月に誕生したのが「octangle」というアップサイクルブランドです。滑りやすく厚みにばらつきがあることから高度な裁縫、加工技術が求められるため、職人が一つひとつ手作業で作っているそうです。

詳細情報:octangle

傘のシェアサービス

青いアジサイの花

ビニール傘の廃棄量を減らすための対策として傘のシェアサービスを検討してみましょう。急な雨に降られたとき、コンビニや100円ショップで傘を買うのではなく、必要に応じて傘をレンタルして返却できるサービスがあります。

メリット

傘のシェアサービスを利用するメリットは、低価格で利便性の高いサービスを利用できること、地球環境への負荷を減らせることです。

傘のシェアサービスでは、傘1本を24時間70円~レンタルできるため、100円ショップでビニール傘を購入するよりもお得です。

しかも、専用のアプリをダウンロードすると全国の設置スポットを検索でき、基本的に身近にあるスポットで傘を借りて返却できるため利便性も高いのです。

夏のゲリラ豪雨など急な雨に降られる度にビニール傘を買ってしまうと、家にビニール傘が溜まってしまいます。シェアサービスを利用すれば傘を購入して廃棄する回数を減らせるため、地球環境を守ることに貢献できるのです。

導入場所・企業の紹介など

傘のシェアサービスで有名なのが「アイカサ」です。専用のアプリをダウンロードしてアイカサスポットを検索し、近くのスポットで傘の貸し借りができます。

詳細情報:アイカサ

他にも、ダイドードリンコでは、大量に捨てられる傘を引き取って無料で傘をレンタルするサービスをおこなっています。自社の自動販売機の横にレンタル傘を設置し、利用者の約7割が使った傘をきちんと返却してくれるそうです。

詳細情報:ダイドードリンコ

サスティナブル傘の選び方

カラフルな傘が道路に置かれている

使い捨てせずに長く愛用できるサスティナブル傘を選ぶことで、ビニール傘の廃棄量を減らすことにつなげられます。

サスティナブル傘を選ぶポイントは、素材、強度、修理ができることです。

サスティナブル傘ブランドおすすめ

サスティナブル傘のおすすめブランドをいくつか紹介します。

 Caetla(サエラ)

骨組みには、伸縮性や耐久性に優れたプラスチックを使っています。金属を使っていないので錆びにくく高い強度を持っており、リペアもしやすいので長く愛用できるでしょう。

詳細情報:Caetla

小宮商店

1930年に創業した老舗の傘メーカーです。職人が一つひとつ手作りをしており、故障した場合も修理に対応してもらえます。繊細なデザインや美しい色使いの傘が豊富にそろっているので、お気に入りの1本が見つかるはずです。

詳細情報:小宮商店

モンベル

アウトドアグッズで有名なモンベルで販売している傘は、アウトドアのアクティビティに適した構造や素材を採用し、耐久性にも優れています。しかも、コンパクトで軽量なので持ち歩きにも便利です。万が一壊れてしまった場合でも、修理を受けてくれるので、長く愛用できます。

詳細情報:モンベル

まとめ

白い雲と日光

雨が降ったときに傘を持っていなければ、コンビニや100円ショップでビニール傘を買ってしまいがちだと思います。

しかし、私たちが気軽に手にするビニール傘は、毎年大量に廃棄されているのが現状であり、廃棄の際も分解しづらく環境に長期間負荷をかけてしまいます。

少しでも環境への負担を減らすために、傘のシェアサービスや長く愛用できるサスティナブル傘の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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