SDGsとは|概念・取り組みに分けて解説します!
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「SDGs」という言葉を、SNSやニュース番組でよく目にする機会が増えました。
しかし、よく目にする機会が増えても、そもそもSDGsとは何なのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はSDGsとは何か?を分かりやすく解説していきたいと思います。
SDGsとは|概念・取り組みに分けて解説します
SDGsとは、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称で、頭文字と、最後にあるGoalsのsを合わせて、SDGs(エスディージーズ)と読みます。
簡単に言うと、地球上の誰一人も取り残さずに、「地球によい社会」「より良い世界」を目指そうという国際的な取り組みのことです。
SDGsは2015年9月の国連サミットで全会一致でで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
引用元:外務省 SDGsとは?
これらの目標は、持続可能でより良い世界を実現するために、すべての国が取り組むべき課題を17の目標と169のターゲットにまとめ、さらにその下に231個の指標を定めたものです。
SDGsは、地球規模での様々な課題に取り組み、2030年以降も持続可能な社会を実現させ続けることを目的としています。
そのため、すべての国が取り組むべき課題ですが、政府や企業、市民、個人も参加して取り組んでいくことが達成のために必要不可欠となっています。
SDGs17の目標
では、先ほど出てきた17の目標と169のターゲットについて解説していきたいと思います。
まず、17の目標から解説していきましょう。SDGsは持続可能でより良い世界を目指すことを目標に取り決めがされました。
しかし、より良い世界を目指すとなったら、何をしたら良いのでしょうか。目標が大きすぎて何をしたらいいか分かりません。
そのため、17個の目標に細分化されました。17の目標は以下の画像になります。
そして、17の目標ごとに平均して10個、合計169個、それぞれの目標ごとに何をしたら良いのか対策案が書かれています。
これが169個のターゲットです。
17の目標の1つ目の「貧困をなくそう」を具体的に見ていきましょう。貧困をなくすために、ここではターゲットとして以下の画像があげられています。
引用元:SDGs(持続可能な開発目標)17の目標と169のターゲット
SDGsはこのターゲットを元に世界で取り組んでいこうとしています。参考元に169のターゲットが全て記載されているので、興味のある方は確認してみてください。
参考サイト:農林水産省|SDGs17の目標と169のターゲット
SDGs231個の指標
SDGs231個の指標は、ここまでで説明した17の目標と169のターゲットを具体的に評価し、達成度を測定するために設定された基準です。
これらの指標は国や地域がSDGsの達成度を確認し、進捗状況を報告するための具体的な数値やデータを提供するものとなっています。
指標を用いることで、世界各国の状況を比較しやすくなり、どの分野で進展があるのか、どの分野で遅れているかを把握することができます。
指標は定期的に見直され、改善されています。
231個の具体的な指標についても参考元に全て記載されているので、興味のある方は確認してみてください。
参考サイト:国連統計部
SDGsについて|取り組み
ここからは日本で行われているSDGsの具体的な取り組みについてご紹介していこうと思います。
レジ袋の有料化
2020年7月1日より始まったレジ袋の有料化からご紹介します。
レジ袋有料化政策では増え続けるプラスチックごみの対策のために始められました。
SDGsの17の目標では「14.海の豊かさを守ろう」に含まれます。海洋汚染の問題となっている海洋プラスチックの問題解決のために行われました。
レジ袋有料化政策により、環境問題ひいてはSDGsに対して関心を持つようになった方は多いのではないでしょうか?
レジ袋有料化政策は、実際の海鮮汚染の対策というより国民一人一人のマインドを変えるのに大きく貢献した政策といえます。
ジェンダー平等
近年、重要視されているジェンダー平等もSDGsの取り組みの一つです。
女性の社会進出を支援するため、労働環境の整備や育児休業制度の充実などが進められています。
また、日本の小中学校では、ジェンダー教育が徐々に進展しています。
詳しくは下記記事で記載しているので、こちらも合わせてご覧ください。
ジャパンSDGsアワード
ジャパンsdgsアワードはSDGsの達成のため、取り組みを行う企業および団体の促進のために創設された賞です。
NGO・NPO、有識者、民間セクター、国際機関等の広範な関係者が集まるSDGs推進円卓会議構成員から成る選考委員会によって選考が行われます。
賞は4つあり、SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞、SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞、SDGs推進副本部長(外務大臣)賞、特別賞があり、特別賞では様々な団体が表彰されています。
直近の表彰は2023年12月の第7回となっています。
第7回では、中小企業や一般社団法人を含む様々な団体が表彰されており、国内外のメディアからも注目を集めている事例もあります。
2024年の表彰はまだ行われていないので、次はどんな取り組みが表彰されるのか楽しみですね。
まとめ|SDGsについて
今回はSDGsの概念と国が行なっている取り組みについてご紹介しました。
SDGsの取り組みは、紹介したもの以外にもたくさんあります。
地球でこれからも豊かに暮らすためには、一人一人ができることから少しずつ取り組んでいくことが大切です。
調べてみるとこれもSDGsだったの、と驚く取り組みも多くあります。
ご飯を残さず食べたり、エコバックを持って買い物に行ったり、リサイクルしてみたりなど、日常でできる簡単なことから少しずつ始めていきましょう。
地球で暮らす生き物すべてのためにLet’s SDGs!