ハッカ油を使った手作り虫除けの作り方!効果やデメリットも解説
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夏は花火やバーベキューなど屋外でのアクティビティが楽しい季節ですが、虫刺されに悩まされる機会も増えてしまいます。市販の虫除けスプレーは効果的なものの、含まれている化学物質の安全性や肌への負担が気になる人もいるでしょう。
そこで活用したいのが、植物由来のハッカ油で作る虫除けスプレーです。ドラッグストアで揃う材料で、自宅で簡単に作ることができます。本記事ではハッカ油を使った虫除けスプレーの作り方に加え、効果や使用上のメリット・注意点についても解説します。
ハッカ油で虫除けスプレーを作ってみよう
ハッカ油は、ミントの一種であるハッカソウを乾燥させて抽出した精油です。天然の植物から作られており、主成分のメントールによる爽やかな香りと清涼感が大きな特徴です。同じミントの種類にペパーミントがありますが、ハッカのほうがメントールの含有量が多く、ペパーミントより強い清涼感を感じられます。
ハッカ油は消臭や除菌、清涼感などの効果があり以下のような商品に使われています。
- 消臭スプレー
- マウスウォッシュ
- ガム
- キャンディ
また防虫効果があるため、虫除けスプレーとして活用することができます。ドラッグストアで手に入る材料で簡単に作ることができるので、試してみてはいかがでしょう。化学物質が含まれていないため安心です。
ハッカ油の虫除け効果
ハッカ油に含まれるメントールの香りは虫にとって忌避(嫌がり遠ざかろうとする)性があります。そのため、ゴキブリ、蚊、コバエ、アリ、ダニなどの害虫を遠ざける効果が期待できます。
「虫が寄ってくる…逆効果なのでは?」と感じる場合、虫除けスプレーに甘い香りの成分が含まれている可能性があります。フローラル系や果物などの甘い匂いは、餌があると勘違いし虫が寄ってくることがあります。香水をつけている場合も要注意です。
また、攻撃的なスズメバチはメントールの虫除け効果を無視して近づいてくることがあります。メントールの香りではない、他の要因で近づいてきています。このように、虫が寄ってくるのは他の要因である可能性が高いでしょう。
気になる効果が継続する時間ですが、ハッカ油の手作りスプレーは一般的に1〜2時間程度と言われています。市販の化学物質を使った虫除けに比べると持続時間は短いため、こまめに吹きかけるようにしましょう。
ハッカ油のデメリット・注意点
虫除けに効果的なハッカ油スプレーには、いくつかのデメリットや注意点があるため、事前に把握しておくことが重要です。以下にデメリット・注意点をまとめました。
殺虫効果はない
ハッカ油の効果で期待できるのは、忌避であり、殺虫効果はありません。あくまでも一時的に虫を寄せ付けないための予防アイテムとして活用しましょう。
肌が弱い場合はパッチテストを行う
ハッカ油は肌につけても問題ありませんが、原液は刺激が強いため皮膚トラブルを生じる場合があります。そのため水などで薄めたものを使用してください。
敏感肌の方や小さなお子様がハッカ油スプレーを使用する際は、事前にパッチテストを行うことをおすすめします。
ペットへの影響
ハッカ油は、動物にとって危険な場合があります。特に猫は精油やアロマオイルなどの成分を肝臓でうまく分解できません。
飲んでしまった場合以外にも、皮膚からの吸収や空気中に含まれた成分を肺から吸収することでも中毒が起こる場合があります。猫以外のペットがいる場合も、事前に影響がないか調べたうえで使用しましょう。
ハッカ油虫除けスプレーの作り方
ハッカ油の効果や注意点などを理解したところで、虫除けスプレーを作ってみましょう。材料はドラッグストアなどで手に入れることができます。作り方もとても簡単です。
材料 ※虫除けスプレー100ml分
ハッカ油:5~10滴
無水エタノール:10ml
精製水:90ml
スプレーボトル(100ml容量)
精製水の代わりに水道水でも作ることはできますが、精製水のほうが塩素を含んでいないのでハッカがより香ります。水道水の場合はなるべく早めに使い切るようにしましょう。
手順
- スプレーボトルに無水エタノールを入れる
- ハッカ油を加え、ボトルを軽く振って混ぜる
- 精製水をボトルに加え、再度よく振って混ぜる
上記のように、3ステップで非常に簡単です。材料も少なく、市販の虫除けスプレーを頻繁に購入するよりも経済的ではないでしょうか。
好みや効果に合わせて濃度や量を調整してください。他の精油をブレンドしても楽しめるはずです。
使用方法
使用する前に毎回よく振り、肌や衣服に吹きかけます。
香りは徐々に弱くなっていき、清涼感のある香りを感じられるのは1週間ほどです。香りがなくなると虫除け効果もなくなるため、まとめて作るよりはこまめに少量ずつ作るほうが良いでしょう。
使ってみた感想
シュッと肌に吹きかけると爽やかな香りがほのかに広がり、すがすがしい気分になりました。筆者は敏感肌ですが、特に肌が荒れたり、ヒリヒリしたりすることはありませんでした。
肌に合うか心配だったためハッカ油を5滴ほどにしましたが、問題なかったのでもう少し量を増やして香りを楽しみたいと思いました。やはり香りの継続期間は短いと感じたので、こまめに吹きかける必要がありそうです。
無水エタノールがない場合の作り方
アルコール成分が苦手な場合、無水エタノールを使わなくてもスプレーを作れます。ただし、水とハッカ油が分離してしまうため、使う前にしっかりと振りましょう。保存期間も短くなるため早めに使い切るのが望ましいです。
室内向けスプレーの材料
- ハッカ油:5~6滴
- 精製水:100ml
- スプレーボトル(100ml容量)
スプレータイプだけでなく、置き型タイプの虫除けも簡単に作ることができます。室内や車内の虫除けに効果的です。
置き型タイプの材料
- 重曹:大さじ2
- ハッカ油:3~5滴
- お茶パック
- 容器(空き瓶や小皿など)
手順
- お茶パックに重曹を入れ、ハッカ油を加える
- 1を容器に入れる
これで完成です。重曹をこぼれにくくするためお茶パックに入れていますが、なくても問題ありません。置き型タイプは脱臭や除湿にも効果があるので、靴箱などに置いておくのもおすすめです。
まとめ
本記事ではハッカ油の虫除け効果と、虫除けスプレーの作り方を解説しました。直接肌に吹きかけるものなので、なるべく安心できるものを使いたいものです。
ハッカ油は植物由来の成分でありながら、効果的な虫除けとして利用できる優れたアイテムといえます。虫に悩まされる季節は、ハッカ油を活用して快適に過ごしましょう。
また、下記の記事ではエシカルな生活を送るための情報をお届けしています。オーガニックなものに興味のある方はぜひご覧ください。
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