緊急!2026年衆議院解散選挙ではどう選ぶ?政党再編をもとにサステナビリティ視点を紹介


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2026年1月19日、高市早苗首相による電撃的な解散表明により、日本は歴史的な総選挙へと動き出しました。今回の「停滞突破解散」は自民・維新の連立政権と、立憲・公明による新党「中道改革連合」が激突する、かつてない政治構造の転換点です。
エシカルやサステナビリティを大切にする私たちにとって、この選挙は単なる政局ではなく「10年後の心地よい暮らし」を左右する重大な選択となります。
「なぜこのタイミングで解散なの?」
「私たちの暮らしはどう変わるの?」
このように不安を持っている人も多いでしょう。そこでこの記事では、政党選びの鍵となるサステナビリティ政策をSDGsの視点で解説します。未来を託せる一票の参考にしてみてください。


なぜ今やるのか?「停滞突破解散」の理由と背景


2026年1月19日、高市早苗首相は「停滞突破解散」を正式に表明しました。このタイミングで総選挙が行われる背景には、単なる政治的駆け引きを超えた、切実な理由があります。主に、下記3つの理由があると考えられます。
新政権の正当性と「高市カラー」への刷新
高市政権は、石破前政権から続く「少数与党」という苦しい足場を引き継いで発足しました。しかし、高市首相が何度も口にする「責任ある積極財政」や「戦略的な成長投資」は、従来の慎重な財政路線とは一線を画するものです。
長年続いた自公連立が解消され、日本維新の会との連携という新たな枠組みに移行したことに対し「選挙を経ずに枠組みを変えるのは密室政治だ」という批判を払拭し、国民から「このリーダーなら任せても問題ない」という直接的なお墨付き(レジティマシー)を得る必要があるともいえます。
また、市場は積極財政による経済活性化(通称:高市トレード)を期待しており、選挙で勝利することで、これらの政策を「国民の総意」として力強く推進する狙いがあります。
「少数与党」による政治停滞の打破
2025年末、自民党議員の離脱等により、与党の議席数がついに過半数を割り込みました。この「ねじれ」に近い状態が、政策遂行の致命的な足かせとなっていました。
予算案や重要法案を通すたびに野党(特に旧立憲民主党や国民民主党)との過度な妥協を強いられ、本来のスピード感ある政策決定が不可能に。
1月の世論調査で内閣支持率が60%台後半には自民党支持率と合わせた「青木の法則」が100%を超えるという異例の高水準を記録し、野党側(中道改革連合)の選挙協力が整いきっていない「今」こそ、過半数を奪還し、安定多数を確保する最大のチャンスだと判断したのだといわれています。
外交基盤の強化|トランプ政権との対峙
2026年は、米国のトランプ政権との交渉が本格化する重要な局面です。
トランプ大統領はいわゆる「強いリーダー」を重視します。国内で選挙に勝利し、盤石な支持基盤を持つ首相として3月の訪米に臨むことは、対米・対中外交における最大の武器となり得るでしょう。
緊迫する台湾海峡情勢や対日圧力を強める中国に対し、防衛力の抜本的強化を加速させるためには、選挙で「防衛・安保政策の強化」への支持を取り付けることが不可欠だということです。
政界再編について|なぜ「中道改革連合」が誕生した?
今回の選挙における最大の注目点は、立憲民主党と公明党を中心とした新党「中道改革連合(略称:中道)」の結成です。これまでの「自公」対「野党」という構図を根底から覆したこの再編には、切実な背景がありました。それは高市政権の保守化・右傾化に対する強い危機感です。
まずは、公明党の自立。公明党は2025年10月、26年間にわたる自民党との連立を解消しました。「中道改革の軸」としての自立を模索する中で、野田佳彦氏率いる立憲民主党と「対抗軸の形成」という一点で思惑が一致したのです。
約170名規模でスタートしたこの連合は、小選挙区で立憲系を全面的に支援し、比例代表では公明党が票を固めるという戦略的な協力体制を構築しています。都市部の接戦区で大きな影響を及ぼすと予測されています。
【SDGs17目標別】主要政党のサステナビリティ比較
年始から混乱を極める2026年。earth-ismでは、来たる選挙に国民一人ひとりが備えるために、「サステナビリティについて、各政党はどの程度重視しているのか?」を調査しました。AIの発展による電力供給の問題も耳に新しく、経済だけでなく持続可能性も考えていかなければなりません。
各政党がどのSDGs目標を重視し、具体的に何を「実行」したのか、あるいは提案しているのかを一覧にまとめました(2026年1月下旬調べ)。
| 政党名 | 重視する SDGs目標 |
サステナビリティへの姿勢 | これまでの実行・具体的アクション |
| 自民党 (高市政権) |
7,8,9, 11,16 |
「強靭化(レジリエンス)」 経済成長と先端技術で国家の生存基盤を固める。 |
●AI・宇宙など17の戦略分野への投資を強化。
●介護職員らの賃金を月額最大1.9万円引き上げる支援を実施済。 |
| 中道改革連合 (立民+公明) |
1,3,4,5, 10,15 |
「包摂(インクルーシブ)」 多様性を尊重し、誰も取り残さない人間主義社会を目指す。 |
●170名規模の新党「中道」を結成し、対抗軸を確立。
●再エネに伴う環境負荷低減(パネルリサイクル等)のルール化を提唱。 |
| 日本維新の会 | 8,10, 12,17 |
「構造改革」 徹底した合理化と次世代への責任を重視する。 |
●高市政権との連立に加わり、「政権をリードする与党」へ変質。
●社会保険料を年6万円軽減するための具体的改革案を提示。 |
| 日本共産党 | 1,5,8,13 | 「人間の尊厳」 富の再分配と労働時間の短縮により自由を確保する。 |
●非正規待遇改善法の制定や、1日7時間労働制の導入を一貫して主張。
●憲法9条を生かした平和外交による安定を追求。 |
自分らしい未来を選ぶ:国民民主党・れいわ新選組・参政党の視点
「大きな政党の争いだけが選挙じゃない」と考える方には、独自の「サステナビリティ」を掲げる各党のポイントを整理します。主要政党と呼ばれる政党以外をまとめました。
| 政党名 | 目指す社会像 (スローガン) |
経済・家計の持続可能性 | エネルギー・環境 | 社会・福祉の視点 |
| 国民民主党 | 「手取りを増やす」 | 家計第一 ガソリン・電気代の値下げ、社会保険料の負担軽減。 |
現実的安保 海洋資源(レアアース等)の開発、エネルギーの自前調達。 |
教育・子育て インクルーシブ教育の推進、障がい者福祉の所得制限撤廃。 |
| れいわ新選組 | 「生きてるだけで価値がある社会」 | 消費税廃止 消費税をなくし、季節ごとの給付金で生活を直接底上げ。 |
即時脱原発 地震国での原発は即時廃止。公共インフラの民営化に反対。 |
弱者支援 非正規・ロスジェネ世代の生活再建を、国が責任を持つ。 |
| 参政党 | 「日本人を育む」 | 負担率の引き下げ 国民負担率を35%に。消費税・インボイスの廃止。 |
再エネ見直し メガソーラー等の環境負荷を検証。安定・安価な電力を確保。 |
伝統と子供 15歳まで月10万円の教育給付。オーガニック給食の推進。 |
サステナビリティ視点の詳細:戦略と実行力の深掘り
単なる理想(思っていること)だけでなく、それぞれの政党がどのように「実行」へ繋げようとしているのか、重要な分野を深掘りします。
①経済と暮らしの持続可能性:消費税と新しいセーフティネット
家計の持続可能性を守るため、主要勢力は「食料品の消費税ゼロ」で一致しつつありますが、その期間や財源の考え方に違いがあります。また、低所得層を効率的に支える「給付付き税額控除」の導入が共通の議論となっています。
| 政党名 | 経済モデルの基本姿勢 | 主な実行・具体的プラン |
| 自民党 (高市政権) |
積極財政・技術投資 | 飲食料品の消費税を2年間ゼロにする案を検討。給付付き税額控除の導入推進。 |
| 中道改革連合 | ベーシック・サービス | 食料品の消費税を恒久的にゼロにすることを目指す。 |
| 日本維新の会 | 構造改革・徹底した効率化 | 飲食料品を2年間ゼロ。現役世代の社会保険料を年額6万円軽減を目指す。 |
| 日本共産党 | 富の再分配・企業課税 | 大企業への課税強化。最低賃金1700円、1日7時間労働の提言。 |
| 国民民主党 | 手取りを増やす・家計第一 | ガソリン代・電気代の値下げを優先。社会保険料の負担軽減。 |
| れいわ新選組 | 消費税廃止・生活の底上げ | 消費税廃止。季節ごとの給付金で生活を直接底上げ。 |
| 参政党 | 負担率引き下げ・国益重視 | 国民負担率を35%に抑制。消費税・インボイスの廃止。 |
②環境とエネルギー:技術革新か、自然共生か
脱炭素への道筋は、先端技術による解決を重視する勢力と、環境システムとの調和を重視する勢力との間で対立が鮮明です。
| 政党名 | 脱炭素の戦略モデル | 主な具体的技術・取り組み |
| 自民党 (高市政権) |
技術による「強靭化」 | 次世代原子炉(SMR)や核融合、日本発のペロブスカイト太陽電池の社会実装。 |
| 中道改革連合 | 自然資本重視・自然共生 | 再エネ100%を目指し、太陽光パネルのリサイクル義務化などを推進。 |
| 日本維新の会 | 現実的なGX推進 | 既存原発の早期再稼働と次世代炉の研究開発。 |
| 日本共産党 | 即時原発ゼロ・再エネ100% | 原発ゼロを即時決断し、100%再生可能エネルギーへ転換。 |
| 国民民主党 | エネルギーの自前調達 | レアアース等の海洋資源開発。現実的な安全保障とエネルギー自給。 |
| れいわ新選組 | 脱原発・公共の維持 | 地震国での原発は即時廃止。公共インフラの民営化に反対。 |
| 参政党 | 再エネ見直し・安定供給 | メガソーラー等の環境負荷を検証。安価で安定的な電力を確保。 |




③食料と農業:自給率向上のための実行プラン
労働力不足を先端技術で補う「攻めの農政」か、所得補償で農家を直接支える「守りの農政」かが問われています。
| 政党名 | サステナビリティの形 | 主な実行・具体的プラン |
| 自民党 (高市政権) |
スマート農業・産業化 | 先端技術導入による効率化と、輸出拡大を通じた「稼ぐ力」の強化。 |
| 中道改革連合 | 所得補償による再生 | 食料自給率50〜60%を目指し、米価保障(60kgあたり2万円以上)を導入。 |
| 日本維新の会 | 規制緩和・競争力強化 | 農業分野の規制緩和を推進。海洋資源開発などへの投資を促進。 |
| 日本共産党 | 家族農業支援・価格補償 | 小規模な家族農業を支援。価格と所得補償の組み合わせ。 |
| 国民民主党 | 食料安全保障の強化 | 農業者の所得安定と、自立的な食料供給体制の構築。 |
| 参政党 | 伝統的な食と安全 | 化学肥料・農薬を抑えた農業の推進。学校給食の無償化・オーガニック化。 |


④ジェンダー平等と多様性の尊重
この分野では、個人の尊厳を最優先する「中道改革連合・共産」と、国家の安定や危機管理の一環として捉える「自民」とで、アプローチが大きく分かれているのが特徴です。
| 政党名 | 基本的な立ち位置 | 具体的な実行案・目標 |
| 自民党 (高市政権) |
国家の強靭化・危機管理 | 女性が多くを占める介護・医療現場の賃上げを図ることで、女性の参画を底上げ。ジェンダー支援は「経済安全保障」の一環。 |
| 中道改革連合 | 人間主義・包摂社会 | 選択的夫婦別姓の早期実現。男女賃金格差の是正。パリテ(男女均等)の推進。 |
| 日本維新の会 | 現役世代支援・教育重視 | 出産・教育の完全無償化による、性別を問わないキャリア継続支援。世代間の公平性を優先。 |
| 日本共産党 | 人権の主流化・個人の尊厳 | 同性婚の法制化。企業に対するジェンダー平等の監督強化。1日7時間労働による自由時間の確保。 |
| 国民民主党 | 機会平等と当事者目線 | 選択的夫婦別姓の導入。女性候補者比率35%目標(クォータ制の導入検討)。アウティング禁止等のLGBTQ差別解消施策。 |
| れいわ新選組 | 生存権の徹底保障 | LGBTQ+差別解消法の制定や同性婚・選択的夫婦別姓の合法化、性別欄のノンバイナリー選択可能化 |
| 参政党 | 伝統と次世代教育 | 日本独自の価値観に基づく教育の重視。LGBT理解増進法案に反対、性的指向やジェンダーアイデンティティの法的な肯定には慎重。 |




⑤社会保障と教育:次世代への責任
高齢者福祉と現役世代・子供への投資のバランスが議論されています。
| 政党名 | 福祉・教育の重点項目 | 主な具体的プラン |
| 自民党 (高市政権) |
社会の持続可能性維持 | 医療・介護職員の継続的な処遇改善。給付付き税額控除によるセーフティネット構築。 |
| 中道改革連合 | 包摂社会(インクルーシブ) | 幼児教育から高等教育までの無償化拡大。学び直し(リスキリング)の制度化。 |
| 日本維新の会 | 世代間の公平性 | 高齢者窓口負担を原則3割へ。最低保障年金の構築。 |
| 日本共産党 | 福祉の充実と再分配 | 医療・介護費の負担軽減。富裕層課税による社会保障の財源確保。 |
| 国民民主党 | 現役世代・子供への投資 | 教育国債による教育無償化。障がい者支援の所得制限撤廃。 |
| れいわ新選組 | 生存権の徹底保障 | 奨学金徳政令(返済免除)。住まいの権利を保障する公営住宅の拡充。 |
| 参政党 | 子供の心身の健康 | 15歳まで月10万円支給。伝統文化教育の重視。 |


まとめ|2月8日の投票が日本の未来を再定義する


2026年衆院選は、私たちがどのような「持続可能性」を優先するかを問う歴史的な選挙です。主要政党の対立点は以下のようになるでしょう。
- 高市首相が提示する「強靭な国家」:外部環境に動じない強い経済、技術、軍事力を基盤
- 中道改革連合が提示する「包摂的な社会」:内部の調和、個人の尊厳、多様性を基盤
この「停滞突破解散」が、真に日本を持続可能な未来へと導く一歩となるかどうかは、国民の審判の結果に現れるでしょう。
どの道がよりサステナブルであるかに正解はありません。
しかし、私たちが日々大切にしているエシカルな価値観を、どの政党が最も具体的に形にしてくれるのか。各党の「実行力」と「SDGsへの向き合い方」を比較し、2月8日、または期日前投票で思いを込めてみてください。









