洗剤がない時どうする?洗濯洗剤の代用アイデアと注意点を徹底解説!

洗剤がない時どうする?洗濯洗剤の代用アイデアと注意点を徹底解説!
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洗濯をしようとしたときに、「洗剤がない」と困った経験はありませんか?

どうしても今日中に洗濯をしなければならないけど、もうお店が閉まっているときには、どうしたらよいのか焦ってしまうでしょう。

そんな時、洗濯洗剤の代用となるものがあれば代わりに洗濯をすることが可能です。この記事では、洗濯洗剤の代用アイデアと注意点を紹介します。いざという時のために、ぜひ参考にしてください。

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洗濯洗剤がなくても大丈夫!代用品の選び方

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洗濯洗剤がなくても、代用品を使えば洗濯は可能です。しかし、そもそも洗濯洗剤の役割とは何なのでしょうか?ここでは、洗濯洗剤の役割と代用品を選ぶ際のポイントを紹介します。

洗剤の役割とは?

洗濯洗濯の役割は、衣服についた汚れを浮かせて落とすことです。衣服の汚れには、以下の3種類があります。

  • 水溶性の汚れ:水で落ちる汚れ(果汁やスープ、汗汚れなど)
  • 油溶性の汚れ:油を用いると落ちる汚れ(皮脂や食べこぼしなど)
  • 不溶性の汚れ:水でも油でも落とせない汚れ(砂や埃、ススなど)

例えば、皮脂や食べこぼしは水だけで落とすことは難しいですが、洗濯洗剤の成分の働きで汚れが繊維から浮きあがり、落としやすくなります。

さらに、洗濯洗剤によっては、衣服の白さを保つ成分や、衣服の品質を保つための成分なども含まれています。

代用品を選ぶ際のポイント

洗濯洗剤を代用できるアイテムはいくつかあります。代用品を選ぶポイントは、以下のとおりです。

  • 界面活性剤が含まれている
  • 中性か弱アルカリ性のもの

多くの洗濯洗剤には、油汚れを落としやすくするために界面活性剤が含まれています。そのため、界面活性剤が入ったものを使用すると、衣服の汚れが落ちやすくなるでしょう。

界面活性剤には、動物性や植物性の油脂から作られるものと、石油から作られるものに分けられます。

動物性や植物性の油脂から作られるもののひとつには「せっけん」があり、石油や動物性・植物性の油脂から化学的に作られるものは「合成界面活性剤」と呼ばれています。

また、洗濯洗剤の代用を選ぶ際には、中性やアルカリ性などの性質も大切なポイントです。洗濯洗剤は、主に中性洗剤と弱アルカリ洗剤が販売されています。中性洗剤は、洗浄力は弱めですが、色落ちや風合変化を防ぎたい場合に適しています。「オシャレ着洗剤」は、中性洗剤のことが多いです。

一方で、弱アルカリ洗剤は洗浄力が高く、皮脂や食べこぼしなどの油汚れを落とすのに適しています。ただし、衣服を傷めやすく、風合いや感触が変わる可能性があるため注意が必要です。

洗濯洗剤の代用アイテム7選と使い方

洗濯洗剤の代用アイテム7選と使い方

ここからは、洗濯洗剤の代用アイテムを7つご紹介します。それぞれの特徴や使い方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

重曹

洗濯洗剤の代用アイテムのひとつに、「重曹」があります。重曹は、弱アルカリ性の性質を持ち、皮脂汚れや臭いの吸収に効果的です。また、臭いや生乾きの雑菌の繁殖を防ぐ効果も期待できます。

ただし、重曹単体での洗浄力は弱いため、一般的には洗濯洗剤と混ぜて使用するケースが多いです。しかし、洗濯用洗剤なしで重曹を使用する場合は、重曹と過炭酸ソーダ(過炭酸ナトリウム)を混ぜて使うのがおすすめです。

分量の目安は、重曹大さじ2に対して、過炭酸ソーダ(過炭酸ナトリウム)大さじ1です。重曹は水に溶けにくい性質があるため、使用する際はぬるま湯に溶かしてから使用してください。

また、軽い油汚れには重曹をペースト状にして30分ほど放置し、部分洗いすると汚れが落ちやすくなります。

酢(お酢)

酢は、柔軟剤の代わりに使用することができ、消臭・殺菌効果も期待できます。さらに、コーヒーのシミ取りにも役立ちます。

柔軟剤の代わりに使用する際は、すすぎのときに洗濯機に大さじ1〜2ほど入れましょう。コーヒーのシミ取りでは、お酢をタオルに含ませて、汚れをやさしくたたきながら拭きます。

また、お酢を洗濯で使用する場合は、「穀物酢」を使いましょう。糖分が入っているリンゴ酢やすし酢は、洗濯には不向きです。

さらに、お酢は塩素系漂白剤と一緒に使用すると、塩素ガスが発生して危険です。絶対に併用しないようにしてください。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは、皮脂や食べこぼしの汚れに強く、日頃から洗濯洗剤の代用として利用している人も多いです。

重曹よりも水に溶けやすく、アルカリ度が高いため洗浄力に優れているのが特徴。また、環境負荷が低く、自然派洗剤として人気があります。使用する際は、洗濯物5kgに対して大さじ2程度を目安に入れてください。

ただし、セスキ炭酸ソーダはアルカリ度が高いため、素手で触れると手荒れを引き起こす恐れがあります。手洗いする際は、必ず手袋を着用しましょう。

クエン酸

クエン酸は、洗濯洗剤の代わりに使うと除菌・消臭・黄ばみ取りに役立ちます。特に、石鹸カスや尿などのアルカリ性の汚れを落とすのが得意です。

洗濯洗剤として使用する場合は、水10リットルに対してクエン酸10gを目安に入れましょう。黄ばみを取りたいときは、重曹と組み合わせるのがおすすめです。

まず、ぬるま湯で溶かしてペースト状にした重曹を黄ばみ部分に塗り、20〜30分ほど置きます。その間に、水200ミリリットルに対して小さじ1のクエン酸を加えた「クエン酸スプレー」を用意します。

時間が経ったら、クエン酸スプレーを吹きかけ、泡が発生して汚れが浮き上がったら、使わなくなった歯ブラシなどで軽くたたくようにして落とします。

ただし、クエン酸は塩素系漂白剤と併用すると有毒なガスが発生するため、絶対に一緒に使わないようにしましょう。

さらに、クエン酸を直接触ると手荒れの原因になることがあるため、使用時は 手袋を着用 しましょう。また、色落ちや風合いが変わる可能性もあるため、デリケートな衣類には使用を避けるのが無難です。

石けん(固形・液体)

界面活性剤の一種でもある石けんは、洗剤の代わりになります。

石けんを洗剤代わりに使用する際には、衣類を水に浸した後、石けんを溶かしてもみ洗いすると汚れが落ちやすくなります。部分的な汚れには、石けんを直接こすりつけて洗うのも効果的です。ただし、泡立ちがよいため、すすぎは丁寧におこないましょう。

また、石けんを使う場合は、洗濯機よりも手洗いのほうが適しています。

炭酸水

飲料として親しまれている炭酸水も、実は衣服の軽い汚れ落としにも活用できます。

炭酸水に含まれる二酸化炭素が汚れの根元に入り込み、汚れの粒子を浮き上がらせる働きがあるからです。

汚れを落とす際には、タオルを敷き、その上に汚れた衣服を置いて炭酸水をかけましょう。次に、古い歯ブラシや綿棒を使い、汚れをタオルに移すようにこすります。

汚れがひどい場合には、何度か繰り返してみてください。

シャンプーやボディソープ

シャンプーやボディーソープは、どちらも皮脂汚れを落とすのに適しており、洗濯洗剤の代わりとして使用できます。特に、デリケートな衣類の手洗いをする際におすすめです。

ただし、泡立ちがよいため、すすぎはしっかりおこないましょう。また、シャンプーだけで洗うと衣類が固くなりやすいため、仕上げにリンスを柔軟剤代わりに使うと、ふんわりと仕上がります。リンスを使う際は、200ミリリットルのお湯にワンプッシュ程度が目安です。

洗剤代用品を使う際の注意点

洗剤代用品を使う際の注意点

洗濯洗剤の代用品を使う際にはいくつか注意点も存在します。

ここからは、洗濯洗剤を使う際の注意点を紹介するので、事前に確認し、洗濯後に後悔しないようにしましょう。

衣類の素材によっては使えないものがある

洗剤代用品は、洗濯の専用アイテムではないため、衣服の素材によっては使えないものがあります。特に、麻やシルク、ウールなどの天然繊維は傷みやすいため、使用を控えたほうがよいでしょう。

色落ちや生地の傷みを防ぐ必要がある

代用アイテムを使用すると、色落ちや生地の傷みが起こる可能性があります。そのため、洗濯をする際には適切な対策が必要です。

たとえば、長時間の付け置きは避け、多すぎる分量は使用しないことが大切です。

適切なすすぎを行わなければならない

石けんやシャンプーなど、代用アイテムによっては泡立ちがよすぎてしまいます。

しっかりとすすぎをおこない、衣類に残らないようにしましょう。

環境にやさしい洗濯習慣を取り入れよう

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日頃からできるだけ環境にやさしいもので、洗濯をしたいと考えている方もいるでしょう。そこで、環境にやさしい洗濯習慣についてまとめました。

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洗剤を使わずに洗濯する「アルカリウォッシュ洗濯」

「アルカリウォッシュ洗濯」とは、セスキ炭酸ソーダ100%のアルカリ系洗浄剤「アルカリウォッシュ」を使用した洗濯です。アルカリの力で汚れを落とし、界面活性剤を使用せずに洗濯ができます。

セスキ炭酸ソーダは、自然界にもともと存在しており、化学合成洗剤と異なり環境負荷が少ないのが大きな魅力です。また、アルカリウォッシュは洗濯だけでなく、家じゅうの掃除にも役立ちます。

水だけで洗う「マグネシウム洗濯」

「マグネシウム洗濯」は、袋に入った金属マグネシウムの粒を使った水だけで洗う方法です。使い方は簡単で、洗濯機にマグネシウム洗濯が可能な商品を入れるだけです。

従来の洗剤と同等程度の洗浄力があり、消臭効果も高いとされています。

さらに、マグネシウム洗濯は繰り返し使用できるため、エコで経済的なのが魅力。洗剤を買う必要がなく、節約にもなります。

サステナブルな洗濯方法へシフトする

環境のためには、できるだけサステナブルな洗濯方法へシフトすることが大切です。

日々の洗濯は、家事のなかでも水の使用量が多く、二酸化炭素の排出も大きいため、環境への負荷が懸念されています。

そこでライオンでは、生活の中で実践できるお洗濯のエコ活動として「Choose one Project」を宣言し、すすぎの回数を1回にする習慣を目指した取り組みをおこなっています。

以下のページに、ライオン株式会社のエコ活動「Choose one Project」について詳しくまとめたので、ぜひご覧ください。

「”すすぎは1回”を常識に」ライオン株式会社が取り組む「Choose one Project」をご紹介 – ライオン株式会社
「”すすぎは1回”を常識に」ライオン株式会社が取り組む「Choose one Project」をご紹介 – ライオン株式会社

まとめ|状況に応じて洗剤の代用品を活用しよう!

まとめ|状況に応じて洗剤の代用品を活用しよう!

洗濯洗剤がないときには、家にあるアイテムで代用して洗濯をすることが可能です。代用品を選ぶ際は、界面活性剤を含むアイテムや、中性か弱アルカリ性のものを選ぶとよいでしょう。

おすすめの代用品としては、重曹や酢、セスキ炭酸ソーダなどがあります。また、石けんやシャンプーですただし、代用品を使う際は、色落ちや生地の傷みに注意してください。そして、しっかりとすすぎをおこなうことが大切です。

また、アルカリウォッシュ洗濯やマグネシウム洗濯、すすぎ1回の習慣化など、環境に優しい生活習慣についても紹介しました。

ぜひ日常生活の中でできるサステナブルな洗濯習慣を取り入れて、環境への負荷を減らしていきましょう。

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