電気を使わない暑さ対策10選!エコな方法を取り入れて夏を乗り越えよう


Contents
夏の暑さは年々厳しさを増し、暑い時期が長期化しています。そのため冷房や扇風機などに頼る機会が増えていますが、電気を多く使用するため環境への負荷が増し、家計にも負担がかかります。そこで電気を使わずに暑さを軽減する方法も取り入れてみてはいかがでしょう。
本記事は環境に優しく、電気代の節約にも効果的な10種類の暑さ対策を紹介します。明日から実践できる簡単な方法も紹介しているので、最後までご覧いただき日々の暑さ対策に役立ててくださいね。


電気を使わない暑さ対策を取り入れよう
毎年のように記録的な暑さが更新され、夏はますます過酷になっています。気象庁の調査によると、東京では8月の平均気温は1925年に25.7度でしたが、2024年には29.0度になり約100年で4.3度も上昇しました。
東京の日平均気温の月平均値(8月)
1925年 | 25.7度 |
1950年 | 26.2度 |
1975年 | 27.3度 |
2000年 | 28.3 度 |
2024年 | 29.0度 |
引用元:気象庁
さらに最高気温が30℃を越える真夏日も増え、暑さの厳しい時期が長期化しています。
東京の真夏日日数
1925年 | 29日 |
1950年 | 65日 |
1975年 | 62日 |
2000年 | 67日 |
2023年 | 90日 |
引用元:気象庁
また、気象庁の予報では2025年も全国的に厳しい暑さが続くと予想されています。熱中症のリスクが高まるため我慢せずに室内を冷やすことは必要ですが、電気を使わずに涼を取る工夫を取り入れることで、環境負荷や電気代の負担を軽減しながら快適に過ごすことができます。
明日からできる!電気を使わない暑さ対策10選
冷房や扇風機に頼らずに暑さを軽減する10個の方法を紹介します。明日から取り入れられる手軽な方法やアイデアをピックアップしたので、日々の生活に取り入れてみてください。
使っていない家電製品の電源をオフにする
家庭にはテレビや冷蔵庫、電子レンジなど多くの家電製品がありますが、家電製品の放熱が原因で部屋が暑くなることがあります。家電製品は使用していない時でも、待機電力を消費しています。
そのため炊飯器やポットの保温、パソコンや携帯の充電など、特に外出の際は使っていない家電製品は電源を切りコンセントから外しておきましょう。また、延長コードもコンセントに差したままだと、待機電力が発生する場合があるので使用していなければ抜いておきましょう。
打ち水をまく
打ち水は日本の伝統的な暑さ対策のひとつで、江戸時代には一般的に行われていた方法です。地面に水をまくと、その水が蒸発する際に周囲の温度を下げてくれます。一般財団法人日本気象協会が運営する「熱中症ゼロへ」では、1時間ほど効果があるという実験結果が出ています。
ただし、日中の気温が高い時間帯に行うと蒸発のスピードがはやいために十分な冷却効果が得られなかったり、空気中の湿度が増えてしまい蒸し暑さを感じたりすることがあります。玄関やベランダなどに朝・夕の比較的涼しい時間に行うのが効果的です。
外出時はカーテンを閉める
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会によると、室内に入り込む熱のうち約73%が窓から侵入すると明らかになっています。夕方家に帰ると部屋の中が暑いと感じるなら、直射日光が当たり室内に熱がこもっているのかもしれません。外出時にカーテンを閉めておくと、日光を遮断して室内の温度上昇を軽減することができます。
遮熱カーテン、窓用断熱シートを取り入れる
遮熱カーテンは外からの熱を反射太陽の熱をさえぎり、室温の上昇を抑えてくれます。遮熱カーテンは通常のカーテンより厚みがありますが、密度の高い生地で空気をさえぎり光沢感の強い生地で太陽光を反射するというのが仕組みだからです。
また、窓に貼り付ける断熱シートを利用するのもおすすめです。断熱シートを貼ることで窓と部屋の間に空気の層ができるため熱の移動を防ぐことができます。ワンシーズン用やオールシーズン用があるので、部屋の状況に合わせて選ぶと良いでしょう。賃貸マンションの場合は水で張りつけるタイプがおすすめです。
グリーンカーテンを作る
ベランダやバルコニーにグリーンカーテンを作ると、日差しが和らぎ室温の上昇を抑えられます。グリーンカーテンとは、アサガオ、キュウリ、ゴーヤやヘチマなどのつる性植物を育てて直射日光をさえぎる方法です。ガーデニングや植物を育てることに興味があれば楽しみながら取り組めるでしょう。


観葉植物を育てる
植物は根から吸収した水分を葉から蒸発させる際に周囲の熱を奪う作用を持っているため、気温を下げる効果があります。さらに窓際や日光の当たる場所に置くことで直射日光を和らげてくれることも可能です。
観葉植物の大きさや部屋のサイズ、環境によっても異なりますが、冷房のように劇的に涼しくなるわけではなく、エアコンの設定温度を少し上げる工夫として活用できます。水分をよく放出するベンジャミンやアカレヤシ、空気清浄効果があり有害物質を除去すると言われているサンセベリアなどがおすすめです。
クールネックリングを取り入れる
クールネックリングはクールリングやネッククーラーとも呼ばれ、首に掛けるだけで首周りを冷却できるアイテムです。首には太い動脈が通っており、そこを冷やすことで冷えた血液が全身を巡り、効率よく体温を下げられます。冷感の持続時間は1~2時間ほどで、冷蔵庫や冷水で冷やして繰り返し使えるのも魅力です。
濡れタオルを使う
家にあるもので手軽に涼しさを感じたい場合は濡れタオルがおすすめです。水分は気体に変わるとき周囲の熱を吸収して蒸発します。タオルに含まれた水分が蒸発する際、その熱を周りから取り込み、涼しく感じさせてくれるのです。
首や手足に巻いたり、顔に当てたりすることで涼しさを感じられます。また開けた窓の近くに濡れタオルを掛けておくと、蒸発によって部屋の暑さをやわらげてくれることがあります。
ハッカ油スプレーを吹きかける
ハッカ油はハッカソウというミントを乾燥させて抽出した植物油のことです。ハッカ油に含まれる成分のメントールが、皮膚にある冷たさを感じる器官が刺激することで体感温度が下がったように感じられます。ハッカ油スプレーを首や腕などに吹きかけると、爽やかな清涼感を得られます。


水枕を活用する
夜が暑さで寝苦しいときには水枕を活用してみてはいかがでしょう。人は眠るときに体温を下げることでスムーズに入眠しますが、気温が高いと体温が下がらず寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。水枕を使えば効果的に体温を下げることができ、寝つきがよくなります。
昔ながらの水枕なら天然ゴムで作られているDUNLOP安定水枕がおすすめです。他にも冷凍庫で冷やして使うジェルタイプの保冷枕もあります。
まとめ | 電気を使わない暑さ対策を上手に取り入れよう
電気を使わない暑さ対策を紹介してきました。しかし、近年の夏の暑さは厳しく冷房を全く使わずに生活するのは熱中症などのリスクを伴い危険です。そこで重要なのが冷房の使用時間を短くしたり、設定温度を1℃上げたりする工夫です。
こうした小さな取り組みでも環境負荷や家計への負担を減らすことにつながります。環境省によると冷房の設定温度を1℃上げると約13%の消費電力を削減できるとされています。この夏は環境とお財布にやさしい涼の取り方を取り入れてみませんか。