グリーンカーテンの効果とは|どのくらい涼しくなる?おすすめの植物は?

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グリーンカーテンは、つる性の植物などを使ってカーテンのように窓に下げ、屋内にいる際に夏の暑さを和らげる対策として注目されています。

この記事では、グリーンカーテンとは何か、またその涼しさや節電効果などをはじめとして、グリーンカーテンを設置することによって期待できる効果を紹介します。併せて、グリーンカーテンに適した植物と作り方まで解説します。

最後まで読むことによって自然の力を借りて室温をより快適な空間に変える手段が分かるようになるので、ぜひ役に立ててみてください。

グリーンカーテンとは

グリーンカーテンとは、建物の窓やベランダで植物を栽培し、葉で日差しを遮ることにより室内の温度上昇を抑えるものです。この方法は、夏場の厳しい日射しを和らげ、自然の冷房としての役割を果たします。

植物は太陽の光を受けて成長し、光合成を通じて周囲の空気を涼しくします。さらに、緑豊かなカーテンが窓からの眺望を美しく見せ、生活空間に潤いをもたらしてくれる魅力もあります。

グリーンカーテンの効果

グリーンカーテンの設置により期待できる主な効果として、室内を涼しくする効果と節電効果が挙げられます。それぞれの効果について詳しく紹介します。

涼しさ 

グリーンカーテンを代表する効果の1つが、自然に涼しさをもたらしてくれることです。植物が日光を遮ることによって、直射日光が窓を通して室内に入るのを防ぎます。

グリーンカーテンは、カーテンなどの布類よりも直射日光を遮る効果が高いと言われています。そのため、ただカーテンを閉めて暑さを和らげるよりも、室内の涼しさを感じられるでしょう。

また、放射熱による温度上昇を軽減できる効果もあります。強い日差しを受けて地面や壁などで発生する放射熱は、室内温度や体感温度を上昇させる原因になります。そこで壁や地面を覆うようにしてグリーンカーテンを設置すると、放射熱による温度上昇を防止できるのです。

これらによって室内の温度が自然と下がり、エアコンなどの冷房器具への依存を減らせます。実際に、グリーンカーテンを設置することによって室内の温度が2~5度程度下がることが報告されているほどです。

さらに、葉の蒸散作用で温度上昇を抑える効果も期待できます。植物は成長過程で水を吸い上げて葉から蒸発させることで、周囲の空気を冷やしてくれます。壁や地面の表面温度が上昇しないように働きかけてくれるのです。

このようにグリーンカーテンを通る風は蒸散作用による水分を含んでいることから、涼しさを感じられる可能性が高いです。

節電効果

夏季のエアコン使用量を減らすことができるため、グリーンカーテンは節電効果が期待できます。植物が呼吸する際に湿度を放出するため、部屋の湿度が適度に保たれ、より快適な室内環境の実現につながるでしょう。

近年の夏の暑さは命の危険に関わるほどであることから、日中は外での活動を制限されたり、エアコンの使用を推奨されたりするほどです。とはいえエアコンをつけっぱなしにしておくのは費用がかさみ、さらに環境負荷も高まってしまいます。

そこでエアコンによる電力消費を抑えることで、電気代の節約にもつながるといえます。

また下記の記事ではエアコンによる熱中症への危険性について解説しているので、夏の温度対策に対して疑問やお悩みを持っている方はぜひご覧ください。

関連記事:エアコンをかけても熱中症?正しい熱中症対策方法を伝授します

心理的効果

グリーンカーテンには、心理的な効果も期待できます。緑豊かな景色を眺めることで、ストレス軽減やリラックス効果が得られることが分かっています。

オフィスや家庭にグリーンカーテンを設置することで、視覚的な安らぎを提供し、心身ともにリフレッシュできる環境を作り出すことができます。特にストレスの多い現代社会において、大きな価値があると言えるでしょう。

グリーンカーテンの植物・作り方は?

グリーンカーテンを設置するときは、植物であればどの種類でもよいわけではなく、適切な植物の種類を選ぶことが大切です。

ここでは、グリーンカーテンに適した植物の種類と、グリーンカーテンの作り方について紹介します。

おすすめの植物 

グリーンカーテンに最適な植物は、一般的につる性の植物です。旺盛な成長が見られ、葉が大きく密生する種類で、例えば以下が一般的です。

  • ゴーヤ
  • 朝顔
  • キュウリ
  • ホップ
  • スズメウリ
    など

これらの植物は成長が早く、夏の強い日差しにも耐えられるため、管理の手間もそれほどかからないはずです。また、ゴーヤやキュウリなどは実が食べられるため、実用性と美観を兼ね備えています。

植物によっては、花を楽しめるものや、秋には果実を収穫できるものもあり、一石二鳥の効果が得られる種類があります。自分の好み、植える場所に合わせて適切な種類を選びましょう。

作り方 

グリーンカーテンを作るときは、まずは必要なものを準備してください。

  • プランターや鉢(成長することを考えて大き目のサイズを選ぶ)
  • ネットや支柱(成長して伸びたつるを支えるための道具)
  • 植物の苗や種
  • 土(植物の成長を助けるために花や野菜用の培養土がおすすめ)
  • 鉢底石(水はけを良くするため)

必要なものが準備できたら、次に設置に適切な場所を選んでください。南向きや西向きの窓は日差しが強く、室温を急上昇させる要因となるため、南向きや西向きの窓やベランダにグリーンカーテンを設置すると効果的です。

次に、ネットやワイヤーを窓枠やベランダに設置し、成長した植物がネットやワイヤーを登れるように支えを作ります。植物は種から育てることも、苗を購入して植えることも可能です。プランターや鉢に鉢底石を適量敷いてから、培養土を入れて苗や種を入れます。

水やりや肥料の管理を適切に行い、定期的に植物の健康状態をチェックしながら、植物を適切に育てましょう。

グリーンカーテンを子供と一緒に作ることで、自然や生命の大切さを学べるだけでなく、地球温暖化抑制の重要性を学ぶきっかけを作れます。

メンテナンス方法

グリーンカーテンを長期間美しく保つためには、適切なメンテナンスが欠かせません。以下に主なメンテナンス方法を紹介します。

  1. 水やり:植物の種類や気候に応じて、適切な頻度で水やりを行います。一般的に、土の表面が乾いたら水をやるのが良いでしょう。
  2. 剪定:植物が過度に生い茂らないよう、定期的に剪定を行います。これにより、日光の透過を調整し、植物の健康を維持できます。
  3. 施肥:植物の成長を促進するため、月に1〜2回程度、液体肥料を与えます。
  4. 病害虫対策:定期的に葉の裏や茎をチェックし、病害虫の早期発見・対処を心がけます。
  5. つるの誘引:つるが適切に成長するよう、定期的にネットやワイヤーに沿って誘引します。

これらのメンテナンスを適切に行うことで、グリーンカーテンの効果を最大限に引き出し、長期間楽しむことができます。

まとめ

グリーンカーテンは、その美観だけではなく実用的な利点も多いため、夏の暑さ対策として非常に効果的です。環境に優しいこの方法で、快適な生活空間を実現し、エネルギー消費の削減にも貢献できます。

適切な植物の選択と管理をして、グリーンカーテンを楽しんでみましょう。グリーンカーテンは単なる夏の暑さ対策にとどまらず、空気浄化や心理的効果など、多面的な利点を持つ素晴らしい取り組みです。

自然との共生を通じて、より快適で持続可能な生活環境を作り出すことができるでしょう。ぜひ、あなたの家やオフィスでグリーンカーテンを試してみてください。きっと新しい発見や喜びがあるはずです。

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