プラスチックフリー生活を始めてみよう|弁当箱や化粧品などの商品で解説
![【プラスチックフリー】日常生活で今すぐ出来る6つのアクション](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2021/06/AdobeStock_294463721-min.jpg)
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日々の生活の中で何気なく使っているプラスチック製品。
便利で手軽な反面、環境への影響や健康リスクが懸念されています。
そんな中、「プラスチックフリー生活」に注目が集まっています。
初めて取り組む方でも無理なく実践できるポイントとして、弁当箱や化粧品、水筒などといった身近なアイテムから見直す方法があり、エシカル消費として名高いのが特徴です。
この記事では、プラスチックフリー生活を始めるメリットや具体的な商品選びのヒントを解説します。
小さな一歩から、地球にも自分にも優しいライフスタイルを始めてみませんか?
プラスチックフリーとは?
プラスチックフリーは、プラスチックを使用しないことを意味します。
最近では、使い捨てプラスチック製品の使用をできるだけ避け、再生可能な製品を選ぶことといった意味で使われることが多いです。とはいえ、現状ではプラスチックはペットボトルやラップなど、さまざまな面で私たちの生活を支えています。
そのため、完全にプラスチックを使わない生活は難しいと思う方も多いでしょう。
しかし、プラスチックは分解に長い時間がかかります。また、分解の過程で発生するマイクロプラスチックは、食品や水を通じて人体にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。
そのため、プラスチックフリー生活が推進されようとしているのです。
プラスチックフリー生活のために今すぐできる6つのアクション
それでは、プラスチックフリー生活のために今すぐできる6つのアクションをさっそく紹介します。
エコバッグ・マイバッグで買い物をする
2020年にスーパーやコンビニのレジ袋が有料化されてから、2025年時点で5年が経過しました。
レジ袋は店頭により3~5円ほどを支払う必要があるため、チリツモ式で無駄な出費が増えていきます。そのため、普段からエコバックを鞄の中に入れておくのがおすすめです。
また、エコバックでなくても、普段から大きさに余裕があるバックを使うことで、想定外の買い物でも安心できます。
最近では、エコバックにカラビナがついているものや買い物かごにそのまま入る大きなものなど、便利に持ち運べるものが増えてきました。
少しの工夫で、簡単にレジ袋が不要な生活を送ることができるので、自分にあったエコバックやマイバッグを探してみるのも良いでしょう。
![エコバッグの作り方6選│簡単な作り方とポイントを動画でご紹介](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2023/01/flour-sack-2019662_1920-1024x640.jpg)
ペットボトルの代わりにマイボトル(水筒)を持ち歩く
毎日、ペットボトルの飲料を買っている方も多いのではないでしょうか。
水分補給は大事ですが、マイボトル(水筒)を持ち歩く生活をしてみてください。
スターバックスなどをはじめとしたカフェに行く予定がある際には、タンブラーもおすすめです。
マイボトルは名前の通り、自分が飲む飲料水を準備するボトルですが、節約や環境問題に貢献することができます。
最近では、マイボトルやタンブラーの持参で割引を受けられる店舗も増えてきました。マイボトルを持っていくことで割引を受けられることもあるため、ぜひ活用してみてください。
![ペットボトルによる環境問題とは?影響を及ぼす場面や解決策を紹介](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2022/11/bottle-2032980_1920-1024x566.jpg)
エコストローを使用する
ストローも、よく使い捨てされるプラスチック製品の一つです。最近では、カフェ等の飲食店でも紙や竹等のエコストローでの提供が開始されました。
エコストローとは、環境に配慮した素材で作られたストローのことを指します。
エコストローにはガラス・ステンレス・竹製など、さまざまな種類があります。大抵の商品には掃除用のブラシも付属されており、洗って何度も繰り返し使うことができます。
環境にも優しく衛生的なのが特徴です。ガラス・ステンレス・竹製のストローについては以下で解説しているので、併せてご覧ください。
![【プラスチックストローの代替品】サスティナブルな素材でできたストローをご紹介](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2021/09/s-AdobeStock_290459025-150x150.jpg)
蜜蝋ラップやシリコン素材などの保存容器を使う
食品用のラップやジップロックのバックなど、キッチン用品にはプラスチックが多く使われています。特にラップとジップロックのバックは、1度使ったら捨ててしまうことがほとんどでしょう。
そこでオススメしたいのが、蜜蝋ラップやシリコン素材の保存バッグです。
2つとも、洗って繰り返し使うことが出来る「再利用可能」なアイテムです。
蜜蝋やコットンなどの自然の材料だけで作られた蜜蝋ラップは、最後は土に還すことができます。
シリコン素材のバッグは、汁気がある食品を保存できたり、電子レンジに使用できたりするものもあります。ラップよりも丈夫なため、繰り返し使用することができ、メリットがたくさんあるアイテムです。
![蜜蝋ラップ Lサイズ|aco wrap](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2021/08/蜜ろうラップL-1024x673.jpg)
![蜜蝋ラップ Lサイズ|aco wrap](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2021/08/蜜ろうラップL-1024x673.jpg)
竹製の歯ブラシに変える
ほとんどの人が毎日使う歯ブラシ。
しかし、一般的に売られている歯ブラシの大半はプラスチックでできています。その上、数ヶ月に一度定期的に交換される消耗品です。
1年に何本も使う消耗品だからこそ、少しでも自然に還る素材を選びたいですよね。
そこで、おすすめなのが、竹製の歯ブラシです。竹はプラスチックと異なり生分解性なので、自然に優しいプラスチックの大替素材の一つとして注目されています。
毎日の歯磨きを竹製の歯ブラシに変えるだけで、プラスチックごみを減らすことができます。
![【プラスチックストローの代替品】サスティナブルな素材でできたストローをご紹介](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2021/09/s-AdobeStock_290459025-150x150.jpg)
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月経カップや生理ショーツを使う
女性は生涯で平均450回の生理を経験し、年間120億個のタンポンとナプキンをゴミとして破棄すると推定されています。
梱包だけでなく、本体でもプラスチックを使用しているブランドが殆どであるタンポンとナプキン。実は、ナプキンはパッドの裏地と羽部分、タンポンはアプリケーター部分がプラスチックで出来ています。
必要不可欠とはいえ、これだけの量のプラスチックゴミが出ていると考えると、少しでもプラスチックの量を減らすことも求められています。
そこで注目されているのが、洗って何度も使うことが出来るシリコン製の月経カップや生理ショーツです。
ただ、使うのに抵抗がある人も多いでしょう。毎日使わなくても大丈夫です。
初めは、ナプキンと併用して使っってみたり、1日お家にいる日だけ使ってみたりなど、ご自身のライフスタイルに合わせて使ってみてください。
何よりも、ナプキンが合わない方は生理がとても楽になります。
![月経カップとは?生理を快適にしてくれる第3の生理用品について簡単に解説します](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2021/08/AdobeStock_448599462-min-150x150.jpg)
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シリコンで作られた弁当箱を使う
弁当箱と聞くと、プラスチック製のキャラクターが描かれた可愛らしいものを想像する人も多いのではないでしょうか。
しかし、収納場所に困ったり、丁寧に片付けたはずなのに気がつくとカビや劣化で使用できなくなったりしていることがありますよね。
そんな悩みを解決してくれるのが、シリコンで作られた弁当箱です。シリコンといっても食品グレードの素材で形成されているため、無毒で無味。環境に優しいものとなっています。
シリコン製弁当は折りたためるため、場所をとりません。また、油汚れを吸収せず、乾燥剤自体の機能があるので、長期保存によるカビや劣化もほとんどありません。
お手入れも簡単で、蒸したり、煮たり、焼いたりと様々な用途で使用できるため、便利です。
洗剤は詰め替え用を選ぶようにする
洗剤が無くなるたびにボトルごと買い替えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、消耗品である洗剤を買うごとにボトルを処分していると、大変な量のプラスチックが破棄されていることになります。
そこで、少しでもプラスチックごみを減らすために、詰め替え用を選ぶことをオススメします。
最近はおしゃれなボトルに洗剤を詰め替えるために、詰め替え用を購入する人も増えていますよね。
詰め替えるのが面倒に感じる人もいますが、2006年に容器包装リサイクル法改正後、事業者は廃棄物抑制のための取り組みをしており、詰め替え用のパウチはどんどん進化しています。
最近では、ノズルのように注ぎ口が小さいものや、詰め替え用がそのまま使用できる製品も発売されています。
プラスチックフリーの化粧品を使う
環境に優しい製品は使いたいものの、美容や見た目に手を抜きたくない女性も多いですよね。コスメのほとんどのパッケージや商品自体にプラスチックが使われています。
しかし、最近では、アルミ缶にマスカラが入っているものや、チークなどが木の製品に入っているおしゃれな製品が増えています。
健康にも地球にも優しいプラスチックフリーの化粧品を選んでみてはいかがでしょうか。
![環境に優しいコスメってなに?化粧品にもプラスチックが含まれている!?](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2022/01/AdobeStock_265948475-150x150.jpeg)
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プラスチックフリー生活に欠かせないおすすめ商品一覧
プラスチックフリー生活に欠かせないおすすめの商品を以下で紹介します。
ぜひご自身に合うものを選んでみてはいかがでしょうか。
竹綿棒
芯の部分に循環素材の竹を使用した、竹綿棒があります。
竹特有のしなやかな強度があります。
素材はコットンと竹のみなので、地球環境に優しいです。
コットンの洗濯ネット
大切な洋服を摩擦から守ってくれる洗濯ネットもプラスチックフリーの選択ができます。
コットンの洗濯ネットはプラスチックを使用していません。
大切な洋服も地球も守れる選択ができますね。
自然素材のキッチンスポンジ
どの家庭にも一つはあるキッチンスポンジですが、ほとんどがプラスチックなどの合成繊維で作られたものです。
年間で考えてみると、思っていたより捨てていませんか?
キッチンスポンジも最後は土に還る自然素材のものがあります。
自然素材のキッチンスポンジは、吸収力が高く、少量の洗剤で汚れを落とすことができます。スポンジを交換する際も、土に埋めると自然分解されるので、最後はゴミではなく資源として堆肥化が可能です。
土に還るスマホケース
ほとんどの人が使用しているスマホケース。しかしスマホを買い替える際に捨てている方は多いのではないでしょうか。
日本ではまだあまり馴染みがありませんが、海外では土に還るスマホケースが登場し、話題になっています。
堆肥化可能なため、使用後は土に還すことができます。
バナナペーパーのボールペン
ボールペンは、自分が思っているよりも生活で使うことが多いもの。ボールペンも芯を除いた部分がプラスチックフリーの製品があります。
こちらは、バナナの葉や茎、根を繊維化し、紙にしているバナナペーパーを使用しています。
![バナナペーパーとは?メリットや環境への貢献性・データを解説](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2024/11/bananas-698608_1280-1024x682.jpg)
![バナナペーパーとは?メリットや環境への貢献性・データを解説](https://earth-ism.jp/wp-content/uploads/2024/11/bananas-698608_1280-1024x682.jpg)
プラスチックフリー生活で得られる効果・メリット
ここまで、プラスチックフリーについて紹介してきましたが、どんな良い効果があるのでしょうか。
地球に優しい生活につながる
プラスチックフリーはマイボトルを持参するなど、気軽にできる自然に優しい取り組みです。
ライフスタイルに合わせて少しずつ取り入れられることもポイントです。
また、プラスチックは海洋汚染とも直結した大きな問題の1つのため、プラスチックフリーの生活はSGDsの取り組みにも繋がっています。
無駄な出費を削減
プラスチック製品は安価なものが多いため、つい手を伸ばしてしまいがちです。
プラスチックフリーの生活を行うことで、その製品は本当に必要かと考えるきっかけにも繋がり、思いつきでの購入を減らすことができます。
まとめ
私たちの生活はプラスチックに支えられているため、プラスチックを全く使用せずに生活することは難しいです。
しかし、歯ブラシやマイボトル、ストローなど、自然の素材で代替できる製品も多くあります。
また、プラスチックフリーの製品にすることにより、使い捨てではなく、繰り返し使えるようになる製品も多くあります。
是非みなさんも、小さな事からお財布にも地球にも優しいプラスチックフリー生活を始めてみてください。