オーガニック香水のおすすめブランドとは?エシカル視点から愛好家がブランドを徹底紹介

オーガニック香水のおすすめブランドとは?エシカル視点から愛好家がブランドを徹底紹介
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自然な香りをまといながら、地球にもやさしい選択をしたい──そんな人たちの間で注目されているのが「オーガニック香水」です。化学合成された香料やアルコールではなく、植物由来の天然素材を使って作られたオーガニック香水は、肌への負担が少なく、自然のままの優しい香りが楽しめるのが特徴です。

しかも最近では、その香りの「質」や「デザイン性」だけでなく、「環境への配慮」や「生産者の労働環境」といった“香水の背景”に目を向ける人が増えています。サステナブルやエシカルといった価値観を大切にする現代において、オーガニック香水は単なるファッションアイテムではなく、ライフスタイルや思想を表現する手段のひとつになりつつあります。

今回は、そんな視点から本当におすすめできるオーガニック香水ブランドを厳選して紹介します。香りの好みだけでなく、あなたの価値観にフィットする一本が見つかるはずです。

なぜ今「オーガニック香水」が注目されているの?

なぜ今「オーガニック香水」が注目されているの?

これまで香水といえば、高級感のある香りやファッションアイテムとしての華やかさが重視されてきました。しかし、その裏には多くの問題が潜んでいることも事実です。

たとえば、従来の香水には合成香料や石油由来のアルコールが含まれており、敏感肌の人には刺激が強すぎることがあります。

また、製造段階で動物実験が行われていたり、過剰なパッケージによって環境負荷が高かったりと、見えないところでエシカルではない選択がされていることも。

こうした背景に敏感な人々を中心に、オーガニック香水のように「環境や社会に配慮した製品」を選ぶ動きが広がっています。サステナブルな素材選び、フェアトレードでの調達、リサイクル可能な容器の使用など、香りだけでなく、香水が生まれるプロセス全体に意味を持たせるブランドが注目を集めているのです。

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オーガニック香水を選ぶときのポイント

オーガニックと一言でいっても、ブランドや製品によって品質や価値観はさまざま。ここでは、選ぶ際にチェックしたいポイントを詳しく解説します。

成分がナチュラルかつオーガニック認証を取得しているか

信頼できるオーガニック香水を選ぶには、まず「何が使われているか」が最も重要です。USDA(アメリカ農務省)やECOCERT(フランスの認証機関)など、第三者機関による認証がある製品は、一定基準のナチュラル成分が使用されている証です。たとえば、「95%以上がオーガニック成分」であることが求められるなど、厳格な基準をクリアしています。

特に肌に直接触れる香水では、合成保存料や合成香料の有無を確認することが大切です。ラベルに「Certified Organic」や「Natural Fragrance」と書かれているかをチェックしてみましょう。

動物実験を行っていない(クルエルティフリー)か

サステナブルな暮らしを意識するなら、「香水が動物実験なしで作られているか」も重要な判断軸になります。動物に対して不必要な苦痛を与えない製造プロセスを採用している「クルエルティフリー」ブランドは、倫理的にも支持を集めています。

さらに、動物性成分を一切使用しない「ヴィーガン処方」の香水も増えており、ビーガンライフスタイルを送る人にも選ばれています。PETAのクルエルティフリー認証マークなどがあると安心です。

リサイクル可能なパッケージか

香水はガラス瓶や紙箱、時にはプラスチックも含むパッケージが多いアイテムですが、最近では「ゼロウェイスト」や「プラスチックフリー」にこだわるブランドも増えてきました。

リサイクル素材を使っていたり、詰め替え可能なボトルを提供しているかなど、香水の外側にも目を向けてみましょう。「香りを楽しみながら環境への影響を最小限に抑える」ことは、これからの香水選びの新しいスタンダードになるかもしれません。

フェアトレード素材を使用しているか

原材料となる植物や花は、発展途上国で栽培されていることが多く、生産者の労働環境や公正な報酬が問題視されることもあります。そこで注目されているのが「フェアトレード原料」の使用です。

例えば、アフリカやアジアの農村地域で収穫されたジャスミンやローズの精油を、適正な価格で取引することで、現地の生活向上にもつながります。香水を通じて、遠く離れた場所の誰かの生活に貢献できるのは素敵なことです。

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エシカル視点で選ぶ!おすすめのオーガニック香水ブランド5選

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ここからは、香水愛好家としておすすめできる「香り・品質・エシカルさ」を兼ね備えたブランドを紹介します。

1. Abel(アベル)|ニュージーランド発のナチュラルラグジュアリー

100%天然成分を使用しながら、現代的で都会的な香りを実現しているAbelは、ナチュラル系香水の中でもスタイリッシュな存在。香りは洗練されていて、甘すぎず、どこか透明感のある印象。リサイクル可能な瓶やサステナブルな原材料の選定も徹底しており、環境にも肌にもやさしい香水を求める人にぴったりです。

2. Florascent(フローラセント)|ドイツの伝統×オーガニックの融合

ドイツの職人がハンドメイドで作るFlorascentの香水は、ECOCERT認証を取得したオーガニック香料を贅沢に使用。香りはどこかヨーロッパ的でクラシカル、そして芸術的。ボトルデザインもアンティーク調でインテリアにも映えます。

3. Providence Perfume Co.(プロビデンス パフューム)|アメリカ発の芸術的香り

Providence Perfumeは、すべて植物由来の香料を用いた、アメリカ発のアーティスティックなブランド。1本1本が個性的で、香水に「物語」を求める人にこそおすすめです。合成成分は一切不使用。ボタニカルでありながら洗練された香りのバリエーションが豊富です。

4. LE LABO(ルラボ)|クラフト感とエシカル精神の両立

ニューヨーク発のLE LABOは、購入時に香水をブレンドするという特別な体験ができるブランド。ヴィーガン処方、クルエルティフリー、そして地球にやさしい成分選びが魅力。香りはミニマルでユニセックス。ファッション感度の高い人にも人気です。

5. The 7 Virtues(ザ・セブン・ヴァーチューズ)|社会課題に挑む香水

カナダ発のThe 7 Virtuesは、戦争や貧困に苦しむ地域で育てられた花々から抽出したオイルを使っています。たとえばアフガニスタン産のオレンジブロッサムや、ルワンダ産のローズなど。香水が単なるラグジュアリー商品でなく、社会を変える手段になり得るという希望を感じさせてくれます。

価格帯別で見る!自分に合ったオーガニック香水の選び方

価格帯別で見る!自分に合ったオーガニック香水の選び方

オーガニック香水は、使われている原料の質や生産工程の丁寧さゆえに、価格帯も幅広いのが特徴です。「高い=良い」とは限らず、自分のライフスタイルや価値観に合った価格帯で選ぶことが大切。ここでは、予算別におすすめブランドをご紹介します。

3,000円〜7,000円:オーガニック香水入門にぴったりな手ごろ価格帯

この価格帯は、オーガニック香水を初めて使う人にもおすすめ。少量のロールオンタイプやミニボトルで販売されているものが多く、香りのテストや日常使いにも最適です。

  • Pacifica(パシフィカ):ヴィーガン&クルエルティフリーの香水で、バニラやココナッツ系など甘く穏やかな香りが人気。
  • Herbivore Botanicals(ハービヴォア ボタニカルズ):スキンケアブランドとしても有名。エッセンシャルオイルを使用した香りが心地よく、軽やかに使えます。

7,000円〜15,000円:デザイン性と香りの深みが両立

このゾーンでは、パッケージの美しさや香りの構成にこだわったブランドが多く登場します。ギフトにも喜ばれる上質なアイテムが揃っています。

  • Abel(アベル):自然由来でありながら、現代的で都会的な香りを放つスタイリッシュな香水。
  • Florascent(フローラセント):クラシックなヨーロピアンテイストで、香りに奥行きがあります。

15,000円以上:ラグジュアリー×エシカルな世界観

高価格帯には、原材料の選定から調香まで徹底的にこだわった「芸術作品」のような香水が並びます。希少なエッセンシャルオイルを使用し、世界観をまとうような特別な体験ができる一本です。

  • Providence Perfume Co.:香水をアートとしてとらえる姿勢で、他にはない個性を持った作品を展開。
  • The 7 Virtues:社会貢献型ラグジュアリーブランド。香りの背後にあるストーリーに共感できる方には特におすすめ。

肌タイプ別に選ぶ!オーガニック香水の使い方ガイド

肌タイプ別に選ぶ!オーガニック香水の使い方ガイド

香水は直接肌に触れるもの。ここでは、肌タイプ別に合う香水の傾向とおすすめの選び方をまとめました。

敏感肌:アルコールフリーや精油ベースを選ぶのが◎

敏感肌の方は、合成香料や高濃度アルコールが肌トラブルの原因になることも。できるだけアルコールフリーまたは植物性エタノール使用の香水を選ぶのがおすすめです。また、ロールオンタイプやミストタイプの香水は、肌への刺激を最小限に抑えられるため、デイリーにも使いやすいです。

乾燥肌:保湿力のある香水やバームタイプを選ぶ

乾燥肌の人は、肌に乗せた香りが飛びやすい傾向にあります。保湿成分を含んだ香水や、オイルベースの香水バームを使うことで、香りを長持ちさせながら肌をいたわることができます。

オイリー肌:軽めの香り・シトラス系やハーバル系がベター

皮脂の多い肌質の場合、重い香りはやや濃く感じられることもあるため、爽やかなシトラス系やハーブ系の香水が相性が良いです。香りが自然と肌になじみやすく、清潔感を保ちながら香りを楽しめます。

まとめ|香りをまとうことが「思想」になる時代へ

まとめ|香りをまとうことが「思想」になる時代へ

今、香水は単なる“香りの装い”ではなくなっています。私たちが何を選び、何を身につけるかという行為には、意識せずとも「どんな世界を望んでいるか」が映し出されています

オーガニック香水を選ぶことは、自分の肌や感性を大切にするだけでなく、地球環境、生産者、未来の子どもたちに対しても責任ある選択をするということ。香りを通して、自分の価値観を静かに、しかし力強く表現できる時代が始まっています。

もし今あなたが、次の香水を探しているなら「ただいい香り」だけでなく、「その香水が語るストーリー」までを感じ取ってみてください。あなたの毎日を、少しだけあたたかくする一本に、きっと出会えるはずです。

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