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プラスチックごみが大きな環境問題のひとつとして注目され、ごみ削減のためにマイバックやマイボトルを持ち歩くなど、できることに取り組んでいる人は多いと思います。
そんなプラスチックがコスメの原料になっていることをご存じでしょうか。
今回はコスメに含まれるプラスチック問題と、環境に優しいコスメの選び方についてご紹介します。

コスメで使われるプラスチックと言えば、ボトルなどの容器を思い浮かべるのではないでしょうか。
実は、容器だけでなくコスメの原料としても使われているんです。
コスメに含まれているのは「マイクロプラスチック」と呼ばれる、細かなプラスチックの粒子です。
マイクロプラスチックは、プラスチック製品が海や山などの自然環境の中で劣化することで発生しますが、製品の原料として製造されるものもあります。
生活排水と一緒に流されたマイクロプラスチックは、下水処理場を通り抜けて海へと流れ出てしまいます。
一度海へ流れてしまうと回収することが難しいため、海に流れてしまったプラスチックは世界的な問題になっています。
また、マイクロプラスチックはプランクトンや魚が摂取することで、間接的に人間の体内にも入ってきていると言われています。
※マイクロプラスチックによる人体への影響はまだ解明されていませんが、プラスチックに含まれる化学物質が人体に悪影響を与える可能性もあるようです。
マイクロプラスチックを含んでいない環境に優しいコスメを使うことは、私たち人間にとっても優しいコスメだと言えます。

マイクロプラスチックが使われる理由は、下記の通りです。
そのため以下のようなコスメに含まれている可能性があります。
また、製品の品質維持だけではなく安価というメリットがあるため、コスメの原料として使われています。
その他にも、マイクロプラスチックは角質や汚れを落とすために使用されています。
洗顔料のスクラブ剤、歯磨き粉に含まれているものはマイクロビーズとも呼ばれ、大きさは数ミクロンから数百ミクロンと言われています。
目で見ることは難しいくらい細かなプラスチックです。

そんな中、マイクロプラスチックが問題視されるようになり、国内外でさまざまな取り組みが行われるようになりました。
アメリカでは、2015年にマイクロビーズ除去海域法が制定されました。それによりマイクロビーズを含んだ洗顔料・歯磨き粉の製造・販売が禁止されています。
また、オランダでは2016年、フランスでは2018年からマイクロプラスチックを含んだ化粧品の販売を禁止しています。
その後、デンマークやイタリア、イギリスなどのヨーロッパの国々でも禁止されました。
一方、残念ながら日本にはマイクロプラスチックを規制する法律はまだありません。
日本に法律はありませんが、大手化粧品メーカーを中心に美容業界では自主規制を行なっています。
2016年にマイクロビーズの代替素材への切り替えを実施
2018年以降、洗い流すタイプの製品にマイクロビーズを使用していないことを明言
洗い流すタイプのスクラブ製品におけるマイクロビーズの使用について自主規制
2021年に環境省が行なった調査では、スクラブ剤としてマイクロビーズ(ポリエチレン)を配合している製品はなかったという結果が出ています。

日本でもマイクロプラスチック削減の取り組みは行なわれていますが、実際にはまだマイクロプラスチックを含んだコスメが販売されているのが現状です。
そのため、マイクロプラスチックが含まれているかどうか購入前に見分けることが重要になってきます。
皆さんもぜひ、コスメのパッケージに記載されている成分表に注目してみてください。
以下の成分が含まれている場合、マイクロプラスチックが原料として使用されています。
実際にドラッグストアなどで販売されているコスメの成分を確認したところ、いくつかのアイテムにポリエチレンが含まれていました。
購入前に成分表をチェックして、環境に優しいアイテムかどうか確認してみましょう。

コスメに含まれるプラスチック問題と、環境に優しいコスメの選び方をご紹介しました。
化粧品に含まれるプラスチックは目で見て確認することができないため、実感しにくいかもしれませんが私たちの選択ひとつで、海に流れ出るプラスチックを減らす手助けができます。
コスメは日常的によく使うアイテムだからこそ、カラーや使い心地と一緒に成分も気にして選んでみませんか。
福岡在住。雑誌編集、ECサイト運営を経て現在はライターとして活動。地球温暖化やゴミ問題に関するトピックに興味あり。得意分野は旅行、本、サステナブル。プラスチックやゴミを減らす生活をゆるく実験・実践中。
