【福岡】オーガニックマルシェへ出かけよう!おすすめ4選と体験レポート

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地元の新鮮な食材やサステナブルな商品が手に入るオーガニックマルシェが、週末のちょっとしたお出かけ先として注目を集めています。いつものスーパーマーケットやお店では手に入りにくい有機栽培や無農薬の食材に出会えるだけでなく、生産者と直接会話をしながら商品を購入できるのがオーガニックマルシェの魅力です。
本記事ではオーガニックマルシェの概要、福岡での開催情報などを紹介します。また、県内最大級の規模である「福岡オーガニックマルシェ」を訪れた際のレポートをします。まだマルシェを訪れたことのない人や、オーガニックに興味のある人はチェックしてみてください。
オーガニック食材も手に入る!マルシェの魅力とは
「マルシェ」とはフランス語で「市場」を意味し、生産者や個人店が集まり商品を販売するイベントです。地域で採れた農産物を販売するものや、ハンドメイド雑貨をメインに扱うものなど、形態はさまざまです。朝市、青空市、ファーマーズマーケットなどとも呼ばれ、全国各地で開催されています。
なかでもオーガニックに特化したマルシェは近年注目されており、普段オーガニック食材を手にする機会がない人でも、さまざまな野菜や商品を購入できる貴重な場です。さらに、生産者自身が出店することが多いので、生産数が少ないために市場に出回りにくい食材を手にすることもできます。
またマルシェのなかには、ライブや音楽会を楽しめるものもあれば、ワークショップが開催されるものもあります。買い物だけにとどまらず、体験型イベントとして楽しめるのもマルシェの魅力です。
オーガニックマルシェが貢献する社会課題
オーガニックマルシェは単なる買い物の場ではなく、社会に対してさまざまな貢献をしています。社会が抱える課題にどのように関わっているのか見ていきましょう。
有機農業従事者の支援
農林水産省が行った「日本の有機農業の取組面積の推移」の調査によると、有機農業の実施面積は2012年の約30,4千haから2022年の約49.1千haへ推移し、年々拡大しています。
有機農業従事者は「より良い農産物を提供したい」「環境負荷を少なくしたい」と考えている人が多いものの、管理に手間がかかるため、通常の栽培方法よりも人件費などの生産コストが高くなりがちです。そのため仲介業者を介さないマルシェでの直接取引は、生産者の支援につながります。
地産地消によるCO2排出量の削減
マルシェには地域の生産者が多く出店しており、地産地消を促進する場となります。地産地消は、農産物の輸送距離を短縮し、輸送に伴うエネルギー消費やCO2排出量の削減に貢献します。
地域経済の活性化
2019年に富士通総研が行った「地域・地方の現状と課題」の調査によると、地方では人口減少と高齢化が進み、地域経済が縮小しています。このような状況の中、地元の農産物や地域に根ざした個人店の商品が並ぶマルシェは、地域経済の発展を助けます。
福岡でおすすめのオーガニックマルシェ4選
全国で開催されているオーガニックマルシェ。福岡でも各地で定期的に開催され、多くの人に親しまれています。
都会的なイメージが強い福岡ですが、福岡県の農林水産業についての調査によると農業産出額は全国16位を誇り、農業も盛んな地域です。そんな福岡のオーガニックマルシェをピックアップして紹介します。
福岡オーガニックマルシェ
福岡オーガニックマルシェは、2019年に始まり、現在では福岡最大級のオーガニックマルシェとして毎回多くの人で賑わっています。九州各地の生産者が集まり、農産物、日用品、エシカル雑貨、化粧品、ベビー用品など多岐にわたるオーガニック商品を手にすることができます。
福岡市近郊で定期的に開催されているので訪れやすいマルシェです。
福マルシェ
福マルシェは、毎月福岡市内の8ヶ所で開催されている都市型マルシェです。福岡や九州で育った有機野菜を中心に、無添加食品や素材にこだわった加工品などが並びます。
アーティストによる生演奏やワークショップも開催されているため、楽しい時間を過ごせます。また、家庭で使われていないエコバッグや紙袋をシェアなど、エシカルな取り組みを行っているのも特長です。
オーガニックマルシェ日土水市(ヒトミイチ)
日土水市は福岡県古賀市のオーガニックショップ「ひふみ」が主催する、地域に根ざしたイベントです。年に3回ほど開催されており、古賀市、福津市、宗像市を中心とした地元産のオーガニック食材や手作り品の販売を行っています。会場となる「ひふみ」はJR古賀駅のすぐそばにあり、アクセスの良さも魅力の一つです。
黒崎オーガニック野菜マルシェ
黒崎オーガニック野菜マルシェは、北九州市の黒崎商店街で毎月第2土曜日に開催される、地域に密着したアットホームな雰囲気のマルシェです。地元の生産者が育てた無農薬や有機栽培の野菜、手作りの焼き菓子やドリンク、自然派の雑貨などが並びます。プラスチックフリー包装、または包装なしでの提供など、環境に配慮した取り組みを行っています。
福岡オーガニックマルシェ体験レポート
2024年10月、福岡オーガニックマルシェを訪れてきました。福岡市近郊のさまざまな場所で開催されていますが、今回の会場は舞鶴公園。歴史ある福岡城跡地に広がるこの公園は、広い芝生広場などがあり、さまざまなイベントの開催地になっています。
舞鶴公園での開催は今回で12回目、福岡オーガニックマルシェのなかでも特に規模の大きなイベントでした。
当日は前日の大雨とはうってかわった秋晴れで、多くの人が訪れていました。小さな子どもを連れた家族連れや友人同士、カップル、一人でじっくり楽しむ人など、さまざまな人々が楽しんでいました。
出店数は約60店舗。九州を中心とした生産者や個人店が出店し、化学肥料や農薬を使わない秋野菜、グルテンフリーのクッキー、米粉マフィン、オーガニックコーヒーなど、体に優しい食品が並びます。
さらにキッチンカーも登場し、ベジタブルスパイスカレーやジビエバーガー、壱岐牛バーガーなど、どれも美味しそうでした。マルシェの醍醐味である生産者との会話も弾んでいましたよ。
会場内にはテーブルとイスが用意されていたので、その場で食事を楽しむことができました。ステージも設置されており、音楽会やじゃんけん大会など行われ、会場全体が和やかな空気に包まれており、楽しい時間を過ごすことができました。
弊編集部では、オーガニックにまつわる記事を多数公開しています。合わせて読んでみてください。



まとめ
オーガニックマルシェに並ぶ食材や商品は、市販品より高価に感じられることがあります。しかし、その背景には農薬や化学肥料を使わないこだわりの栽培方法や、生産者が丹精込めて育てた安心・安全な品質が価格に反映されています。
生産者とのやりとりを通じて、普段見かけない珍しい野菜を手にすることで、日常の買い物とは違う満足感も得られるはずです。ぜひ近くのマルシェを探して訪れてみてくださいね。