【2025年参院選】環境政策で選ぶ!12のテーマで見る各政党の主張まとめ


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気候変動、自然災害、エネルギー価格の高騰。環境問題は今や「遠い未来」の話ではなく、私たちの暮らしそのものに直結しています。そんな中、2025年の参議院選挙では、各政党がどんな環境ビジョンを描いているのかが重要な争点のひとつとなっています。
この記事では「温室効果ガスの削減」「再生可能エネルギーの推進」「循環型経済の構築」など12の主要テーマに分けて、各党の政策をわかりやすく一覧化しました。
「どの党が、どこまで本気なのか?」というで読み進めれば、参院選での投票のヒントになるはずです。
脱炭素社会、環境教育、技術開発、国際協力。持続可能な未来をつくる鍵は、あなたの一票の中にあります。ぜひ、政党ごとの“地球との約束”を見比べてみてください。
1.温室効果ガス削減目標
政党 | 主な主張 |
自民党 | 2050年までに排出実質ゼロ(カーボンニュートラル) |
立憲民主党 | 2035年に2013年比66%以上削減 |
公明党 | 「1.5度目標」と整合、2035年までに66%以上削減 |
維新の会 | 2030年に46%削減、新技術への投資促進 |
国民民主党 | 1990年比30%以上削減、農地の炭素貯留活用 |
共産党 | 2013年比75~80%削減 |
れいわ新選組 | 2030年に70%削減、2050年ゼロ目指す |
社民党 | 2030年に2013年比60%削減、2050年ゼロ |
参政党 | 食品ロス削減による温室効果ガス抑制を重視 |
2. 再生可能エネルギー推進
政党 | 主な主張 |
自民党 | 2040年に再エネ割合40~50% |
公明党 | 主力電源化+核融合も中長期検討 |
維新の会 | 地方経済活性と再エネ基盤整備 |
共産党 | 2035年に再エネ比率80%、脱石炭 |
社民党 | 2030年に再エネ60%以上、2050年100% |
国民民主党 | 再エネ30%以上、賦課金徴収停止 |
れいわ新選組 | グリーン水素・アンモニア、段階的火力廃止 |
参政党 | 森林伐採への懸念から再エネ推進に慎重姿勢 |
3. エネルギー効率化
政党 | 主な主張 |
自民党 | 設備効率化支援、災害時LPガス強化 |
立憲民主党 | 2030年にエネルギー消費30%削減、2050年に60%削減 |
公明党 | 省エネ技術開発、家庭用高効率給湯器普及 |
維新の会 | 原発再稼働、省庁連携で省エネ推進 |
社民党 | 化石燃料依存の早期脱却を目指す |
れいわ新選組 | 自然エネルギー100%の段階的実現 |
4. 循環型経済の推進
政党 | 主な主張 |
自民党 | 高付加価値経済への転換、再構築支援 |
立憲民主党 | 省資源型循環社会への転換 |
公明党 | 森林資源活用による循環型経済を推進 |
国民民主党 | 地域循環型経済の構築、循環製品製造支援 |
共産党 | 地域循環型農業・農林業を重視 |
社民党 | 地域交付金を倍増、地産地消を支援 |
れいわ新選組 | 地域内エネルギー自給の循環モデル推進 |
参政党 | 地球と調和するエネルギー・社会体系を提案 |
5. 生物多様性保護
(記載がある政党の情報に限定)
政党 | 主な主張 |
共産党 | 耕畜連携や地域循環農業を重視し、持続的な生態系保全に言及 |
6. プラスチック廃棄物対策
※明確な政策記載なし(記述のある党は確認され次第追記)
7. 森林保護・再生
政党 | 主な主張 |
公明党 | 国内森林資源を活かした循環経済構築 |
参政党 | 太陽光設置での森林伐採に懸念を示す |
8. 環境教育
※明確な政策記載なし(記述のある党は確認され次第追記)
9. 国際環境協力
※明確な政策記載なし(記述のある党は確認され次第追記)
10. 環境技術開発投資
政党 | 主な主張 |
維新の会 | 技術革新と制度改革で省エネ・再エネを支える |
公明党 | 中長期の核融合や技術開発も視野に |
11. 食品ロス削減
政党 | 主な主張 |
参政党 | 食品廃棄物削減による温室効果ガス削減を重視 |
12. 家庭廃棄物削減
(家庭廃棄物に特化した政策表記は確認できず。循環型社会推進が関連)
夫婦別姓導入について|各政党の立場
選択的夫婦別姓制度の導入は、環境政策に加えて、2025年現在において家族のあり方や個人の尊厳に関わる重要なテーマです。今回の参院選において、各政党はこの問題に対してどのような姿勢を示しているのでしょうか?
以下に、主な政党の立場を一覧にしてまとめました。
政党名 | 立場・主張の要約 |
自民党 | 賛成派・反対派が混在。党内でも意見が割れており、制度創設に向けた議論は継続中。 |
立憲民主党 | 選択的夫婦別姓制度の導入を求めており、民法改正に向けた提言も行っている。 |
公明党 | 選択的夫婦別姓制度の導入を要請。多様な家族のあり方の実現を目指す。 |
日本維新の会 | 結婚後も旧姓を通称として使える制度の整備に取り組みつつ、選択的夫婦別姓の実現を目指す。 |
国民民主党 | 選択的夫婦別姓制度を導入する方針。多様な家族の在り方を受け入れる社会を構想。 |
共産党 | 導入に賛成。民法改正を通じて制度の実現を求める立場。 |
れいわ新選組 | 選択的夫婦別姓制度と同性婚の法制化をともに掲げる。 |
社民党 | 選択的夫婦別姓、同性婚、事実婚など多様な家族形態を法的に保護する制度の創設を提案。 |
参政党 | 選択的夫婦別姓に反対。子どものアイデンティティを守るため現行制度を支持。 |
みんなでつくる党 | 導入に賛成する姿勢を明言。 |


出典と補足
以下に、出典と補足を党ごとにまとめます。
自民党
自由民主党 総合政策集 J-ファイルから読み解く2025年の政策動向|EXPACT
メールマガジン 2024.12.20 Vol.1146|自由民主党
プラスチックごみ削減・再生を推進 プラ新法4月1日施行|自由民主党
連載シリーズ 新しい資本主義の「扉」第27回 デジタルで森林資源を管理|自由民主党
機関紙「自由民主」1面コラム 凛として 自見 はなこ 新聞出版局次長|自由民主党
環境・温暖化対策調査会 政策提言「~循環経済を国家戦略に~」|自由民主党
世界で加熱する脱炭素競争!日本のプライドをかけて技術開発を加速し日本経済を繁栄させる!脱炭素に向けたCO2リサイクル技術推進を緊急提言|@Press
立憲民主党
【談話】地球温暖化対策計画及び第7次エネルギー基本計画の閣議決定について|立憲民主党
【代表会見】立憲民主党 経済政策「人からはじまる経済再生」を発表 泉代表|立憲民主党
立憲の政策がまるごとわかる 立憲民主党 政策集2024|立憲民主党
公明党
エネルギー政策、公明党の考え次世代型太陽電池、浮体式洋上風力など再エネ導入に国を挙げ支援/党対策本部長 赤羽一嘉副代表にインタビュー|公明党
国土強靱化へ林業後押し/関係者と懇談、若者の定住促進策も/愛知で谷合、角田、安江、新妻氏ら|公明新聞
「私たちは何を捨てているのか」を読みました|習志野市 金井ひろし
日本維新の会
維新と原子力政策の未来|日本原子力学会誌, Vol.64. No.11(2022)
生物多様性の保全・生物多様性「大阪府戦略」アンケート調査について|日本維新の会
国民民主党
手取り増へ消費・所得減税 国民民主が参院選公約案|JIJI.COM
玉木国民民主代表、エネルギー政策で石破首相に申し入れ 原発新増設を|Reuters
第50回衆議院議員選挙 各党選挙公約の気候変動エネルギー政策に関する分析|気候ネットワーク
共産党
第50回衆議院議員選挙 各党選挙公約の気候変動エネルギー政策に関する分析|気候ネットワーク
れいわ新選組
第50回衆議院議員選挙 各党選挙公約の気候変動エネルギー政策に関する分析|気候ネットワーク
2021年5月26日 れいわ新選組 党声明「地球温暖化対策推進法改正案」について|れいわ新選組
2024.6.11 環境委員会「再エネ反対がなぜ各地で起きるのか?知られていない、本当の原因」|山本太郎
動物愛護法改正に関する政党アンケート|ARK-JAVA-PEACE
社民党
選挙特集 衆議院選挙環境テーマ別マニフェストまとめ|木野エコクラブニュースレター
基本政策 地域から実現―社民党が取り組む5つの課題|社会民主党
【談話】第7次エネルギー基本計画閣議決定に抗議する|社会民主党
「最高」は共産党、れいわ、社民も高評価、「最低」は自民、国民―温暖化対策は暮し・経済にも重要 衆院選|Yahoo! JAPANニュース
第50回衆議院議員選挙 各党選挙公約の気候変動エネルギー政策に関する分析|気候ネットワーク
動物愛護法改正に関する政党アンケート|ARK-JAVA-PEACE
参政党
参政党は再エネ推進に反対!!|選挙ドットコム 石川めい子ブログ
【参政党】 政策のお話 2-3 【環境保全】|選挙ドットコム 長田たくやブログ
食品ロスからバイオマス発電に!今後の地域への取り組みについて考える|堀江たまえ|参政党
まとめ
「難しそう」と感じるかもしれない環境政策。でも実は、毎日の生活、そして未来の地球を守るために欠かせない、大切な選択肢のひとつです。
「再エネって何%を目指してるの?」「家庭でできる対策ってあるの?」「このままじゃ子どもたちの未来はどうなるの?」といった疑問や不安に、政党ごとの政策比較はヒントをくれるかもしれません。
わたしたちの生活は、エネルギー、ゴミ、食べ物、自然環境……すべてがつながっています。だからこそ、”誰かが決める”のではなく、自分の意思で「どんな社会を望むか」を選ぶことが大切です。
選挙は、未来を選ぶひとつの手段です。候補者の名前だけでなく、その背後にある「地球との約束」にも、ぜひ目を向けてみてください。