エシカルなお財布ブランド8選|人と環境に配慮したお財布の特徴とは
Contents
お財布は毎日使うものなので、こだわりやお気に入りのものを使っている人が多いのではないでしょうか。エシカルなお財布を選ぶと、より愛着が持てるかもしれません。最近ではエシカルなお財布のデザインは豊富なので、性別・年齢・職業に関係なくお気に入りがきっと見つかるはずです。今回はエシカルなお財布の特徴と、エシカルなお財布ブランド4選をご紹介します。
エシカルなお財布の特徴
エシカルなお財布は生産過程と素材で、人と環境に配慮しています。詳しく見ていきましょう。
生産過程
エシカルなお財布は生産過程で人や環境に配慮しています。
例えば、生産者に正当な賃金を支払うフェアトレードの仕組みです。主に発展途上国では仕事が少ない地域があり、貧困から抜け出せない人々がいます。仕事を発注することで、生産者の生活を支えることにつながるのです。
フェアトレードはよく寄付と似ていると言われますが、全く異なります。寄付は「与える側」と「与えられる側」で上下関係ができ、一時的な関係になりがちです。一方でフェアトレードは「発注者」と「受注者」として対等な関係を継続的に築けるのが特徴。さらにフェアトレードは現地の人に技術を身につけてもらい、経済的な自立を促せます。
フェアトレードは認証マークが付いている商品が増えていますが、お財布などの雑貨にはまだまだ認証マークが付いていない場合が多いです。企業のホームページに生産過程が載っている場合があるので、確認してみましょう。
素材
エシカルなお財布は、素材にこだわっています。従来の財布は動物の革で作られていることが多く、動物愛護や環境保全の点で問題になっていました。なぜなら生きている動物を革製品のために屠殺したり、革製品の色付けに使われる物質が環境や人体に有害だったりする場合があるからです。
そこで動物の革に代わって、次のような素材が注目を集めています。
- コルク
- アップルレザー
- リサイクルレザー
コルクは軽量で防水、抗菌効果があるのでお財布にぴったりな素材です。木の樹皮を剥いで作るため、木を切り倒す必要がありません。しかも樹皮は9年で再生します。動物の革を使っていないので、動物愛護にもつながるでしょう。
アップルレザーはりんごを加工した時に出る搾りかすや、規格外で捨てられる予定のりんごから作られます。実だけでなく、芯や種なども余すことなくリサイクルされ、破棄されるところがないのも特徴。
リサイクルレザーは革製品を作る際に出る革の余りや破片、くずなどを集めて粉砕し、もう一度再加工してシート状にしたものです。リサイクルですが、天然皮革ならではの自然の風合いはそのまま残っています。
他にもサボテンレザーやきのこレザーなどもあります。お財布を選ぶ時は、デザインや機能性だけではなく、素材にも注目してみてください。
エシカルなお財布ブランド8選
生産過程と素材にスポットを当てたエシカルなお財布ブランドをご紹介します。どのブランドも高品質で、高性能。お気に入りがきっと見つかるはずです。
Aasha
引用元:Aasha
Aashaはコルク、サボテンレザー、アップルレザーのお財布を取り扱っています。
人気なのはコルク。長財布、折り畳み財布、コインケースなど種類が豊富です。コルクは軽くて、撥水性もあり、丈夫。使い込むと、本革のように味が出てくるのも特徴。
お財布を使わなくなったら、回収もしてくれます。リサイクルされて新しい製品に生まれ変わるんだとか。しかも20%オフ券がもらえるのも嬉しいポイントです。
Planar
Planarはリサイクルレザーを使用したブランドです。Planarとは「平面」という意味。「平面を生かしたシンプルなデザインであること」「地球にやさしいこと」「すべて手作りであること」をコンセプトにしています。
封筒の形がなんとも都会的でスタイリッシュ。世界各国でさまざまなデザイン賞を受賞しているんです。
薄いのに、カードやお札がたくさん入る仕様。本革と同じように経年変化があり、使い込むほどに柔らかく、色は濃くなっていきます。使い込むほどに愛着の湧くお財布です。
マザーハウス
引用元:MOTHER HOUSE
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」 という理念の元、立ち上げられたマザーハウス。お財布はバングラデシュで作られています。
バングラデシュに自社工場があり、生産者の働く環境を整えることを大切にしています。健康診断などの福利厚生を整備しているそうです。
理念に恥じない高いデザイン性が特徴。Irodoriシリーズは日本の四季の美しさを表現したグラデーションのお財布です。見るたびにうっとりしてしまいます。
リンネシリーズは使われなくなったお客様の思い出がつまったバッグを回収して、職人の手仕事によってリメイクされたお財布たち。全て一点もので、配色や革のやわらかさ、しわ感など、一つとして同じものはないそう。デザイン性と社会問題の解決を両立させた唯一無二のブランドです。
ビジネスレザーファクトリー
引用元:ビジネスレザーファクトリー
ビジネスレザーファクトリーはバングラデシュに自社工場を構えています。他ではなかなか仕事に就けないシングルマザー、親のいない若年層、障がい者などを中心に雇用しているんです。
特徴はどんなシーンにも溶け込むシンプルなデザイン。ビジネスマンが求める「使いやすさ」と「シンプルかつ上質なデザイン」を実現しています。
私も二つ折り財布を使っているのですが、飽きのこないデザインに惚れぼれ。小さめのバッグにも収まるコンパクトなサイズ感も気に入ってます。
LOVST TOKYO
引用元:LOVST TOKYO
LOVST TOKYOは廃棄リンゴから生まれたアップルレザーを初め、野菜やフルーツをアップサイクリングした植物由来のプロダクトを展開しています。
商品だけでなく、パッケージにも特徴があります。
商品タグには、古紙を再生して複数の花の種を漉きこんで作成した、古紙100%の環境に優しいリサイクルペーパーを採用しています。
一晩水につけて土に埋めると、数日で発芽し、やがて花を咲かせる仕組みになっています。
普段は捨ててしまう商品タグが土に還ってから、綺麗なレザーに生まれ変わるのは魅力的な取り組みではないでしょうか。
CACTUS TOKYO
引用元:CACTUS TOKYO
CACTUS TOKYOは2020年に東京でスタートしたサボテンレザーブランドで、ヴィーガンレザーの財布やカードケースを展開しています。
環境への配慮だけでなく、職人を大切にする工房とともに文化を育んでいくために、新たな技術を磨くことにも力を注いでいます。
STELLA MacCartney
STELLA MacCartneyは、2001年の創業時から環境への影響を最小限に抑えながら、最も美しく魅力的な製品を作ることに力を注いでいます。
最先端の素材や動物由来の素材の大替品を生み出す努力をし、循環型社会に向けて日々研究を続けています。
MATT&NAT
引用元:MATT&NAT
MATT&NATは「美しく生きる」をモットーに生きる会社です。
商品のデザインには、皮やその他動物由来の素材を一切使用せず、長年に渡ってさまざまなリサイクル素材を試しています。
2007年以降には、100%リサイクルされたペットボトルに身から作られた裏地を使用することに取り組んでおり、現在では年間900万本以上のペットボトルをリサイクルすることに成功しています。
まとめ
エシカルなお財布は生産過程と素材で、人と環境に配慮しています。おすすめのブランドは次の8つです。
- Aasha
- Planar
- マザーハウス
- ビジネスレザーファクトリー
- LOVST TOKYO
- CACTUS TOKYO
- STELLA MacCartney
- MATT&NAT
エシカルなお財布はデザイン性に富んでいるので選ぶのも楽しいはず。次のお財布はぜひ生産過程と素材に注目して選んでみてくださいね。