ヴィーガンレザーはボロボロになる?「経年変化」と寿命を延ばす3つのコツ

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「ヴィーガンレザーって、結局は合皮でしょ?すぐにボロボロになるんじゃない?」 「本革みたいに、使い込むほど味が出るの?」

環境に優しい素材として注目される一方で、そんな耐久性への不安を抱いている方は非常に多いです。 結論から言うと、ヴィーガンレザーは「素材によって寿命が全く違う」のが真実です。安価なものを選べば数年で劣化しますが、最新の植物由来レザーなら本革に近いエイジングを楽しめるものもあります。

この記事では、検索されることが多い「劣化」や「デメリット」の真実を包み隠さず解説し、後悔しないための選び方と手入れのコツを紹介します。ヴィーガンレザーの製品選びに、ぜひ役に立ててみてください。

ヴィーガンレザーとは?

ヴィーガンレザーとは?

ヴィーガンレザーとは、動物の皮を使用せずに作られた革の代替素材の総称です。 「合皮(フェイクレザー)」もこれに含まれますが、最近はパイナップルやサボテンなど、植物を原料にした新しい素材が次々と登場しています。

大きく分けて、以下の2種類があることを覚えておきましょう。これが寿命を見極めるカギになります。

種類 主な原料 特徴 寿命の目安
合成皮革系 石油由来(PU/PVC) 水に強いが、加水分解でボロボロになりやすい 2〜3年
植物由来系 サボテン、リンゴ、キノコ等 通気性が良く、質感が本革に近い。耐久性も向上中 5年〜10年以上※

※製品の品質や保管状況によります

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ヴィーガンレザーに「経年変化」はある?劣化との違い

多くの人が期待する「経年変化(エイジング)」=「使い込むほどツヤが出て、柔らかく手に馴染むこと」。これに関しては、残念ながら「本革と全く同じようには育たない」のが現状です。

合成素材(PUレザーなど)の場合

残念ながら、こちらは「経年変化」ではなく「経年劣化」します。空気中の水分と反応して表面がベタついたり、ボロボロと剥がれたりする「加水分解」という現象が避けられません。「味が出る」前に寿命が来てしまうことが多いです。

植物由来素材の場合

一方で、植物由来素材には期待できます。例えば「キノコレザー(マッシュルームレザー)」や「サボテンレザー」の一部は、繊維構造が本革に近く、使い込むことでシワ感や柔らかさといった独自の風合いが生まれます。

本革のような劇的な色の変化(飴色になるなど)は少ないですが、自分だけのアイテムに育てる楽しみは十分に味わえます。

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ヴィーガンレザーの耐久性を高めるためのケア方法

検索でも多いのが「スマホケース」の劣化問題。常に手に触れ、ポケットに出し入れするため、最も過酷な環境にあるアイテムです。

ヴィーガンレザーを長持ちさせるためのケア方法を3つ紹介します。

直射日光や湿気を避けて保管する

ヴィーガンレザー製品は、保管環境に大きく影響されます。特に直射日光や湿気の多い場所に長時間放置すると、合成素材の劣化が進行しやすく、ひび割れや色あせの原因となります。紫外線は特に劣化を早めるため、保管場所には注意が必要です。

理想的な保管場所

ヴィーガンレザー製品を保管する際は、風通しが良く、直射日光が当たらないクローゼットや棚が理想的です。また、クローゼットに保管する場合は、通気性の良いカバーに入れておくとさらに安心です。

過度に乾燥した場所や高温の場所も素材を傷めることがあるため、温度と湿度が安定した環境での保管が望ましいです。

湿気対策

湿気が多い場所にヴィーガンレザー製品を置いておくと、カビの原因になることもあります。湿気が気になる季節には、乾燥剤や除湿剤を一緒にクローゼットに入れておくと、湿度を適切に管理でき、ヴィーガンレザー製品をカビから守ることができます。

特に雨の日に持ち歩いた場合は、使用後すぐに乾いた布で拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させると良いでしょう。

定期的なクリーニングで汚れを防ぐ

ヴィーガンレザー製品を長持ちさせるためには、日常的なクリーニングが欠かせません。ヴィーガンレザーは本革と異なり、汚れが素材内部に浸透しにくいため、表面の汚れをこまめに拭き取るだけで清潔さを保つことができます。しかし、汚れを放置しておくと表面に残り、劣化を早める原因になります。

柔らかい布で定期的に拭き取る

使用後は、柔らかい布で表面を軽く拭き取ることが推奨されます。特にバッグや財布など、手に触れる機会が多いアイテムは、汗や油分が付着しやすいため、拭き取りを習慣にすると良いでしょう。強くこすらず、優しく拭くことで表面を傷めずに汚れを取り除くことができます。

専用クリーナーの使用

より効果的にクリーニングしたい場合は、ヴィーガンレザー専用のクリーナーを使用するのがおすすめです。通常の革用クリーナーは成分が強すぎるため、ヴィーガンレザーには向いていないことがあります。専用クリーナーを使用することで、素材に負担をかけずに表面の汚れを落とし、光沢を保つことができます。

摩擦や引っかきに注意する

ヴィーガンレザー製品は、摩擦や引っかきによる傷がつきやすい特徴があります。バッグや財布を使用する際、尖った物や硬い物と一緒に持ち運ぶと、表面に傷がつくことがあるため、注意が必要です。

バッグの中に硬い物をそのまま入れると、ヴィーガンレザーの表面が摩耗しやすくなります。小物はポーチにまとめたり、ファスナーや金属の部分が直接触れないように整理したりすることで、ヴィーガンレザーの表面を保護できます。また、使用後はバッグの中身を空にし、形が崩れないように保管すると良いでしょう。

適度な休息を与える

ヴィーガンレザー製品は、使い続けると表面の負担が蓄積され、早く劣化が進むことがあります。お気に入りのバッグや財布を毎日使うのではなく、数日置きに休ませることで、耐久性を維持することができます。

ヴィーガンレザー製品を長く愛用するためには、複数のアイテムを使い分けると良いでしょう。例えば、普段使い用とお出かけ用でバッグを分けることで、一つの製品への負担が軽減され、より長持ちすることが期待できます。

ヴィーガンレザーのエシカルなメリット

ヴィーガンレザーのエシカルなメリット

ヴィーガンレザーは動物愛護と環境保護の観点から、エシカルな消費を目指す人々にとって魅力的な選択肢です。動物由来の素材を使用せず、動物福祉への配慮がしっかりとされているため、動物の命を犠牲にしないファッションを求める消費者に支持されています。

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動物を使用しないだけでなく、特に植物由来のヴィーガンレザーは生産プロセスにおいても環境への影響が比較的少ないとされています。たとえば、パイナップルの葉やサボテンといった再生可能な植物素材を使ったヴィーガンレザーは、使用済みの葉や副産物から生まれるため、余計な農地や水の消費を抑えられる点が評価されています。

また、化学物質の使用が少ない製造工程も、ヴィーガンレザーのエシカルな側面を強調する要素です。本革の加工では、鞣しの過程で多くの化学薬品を使用する場合がありますが、植物由来のヴィーガンレザーはこの点で環境負荷を軽減できるとされています。

さらに、一部のメーカーでは、製品の製造から廃棄に至るまでのサステナビリティに配慮し、リサイクル可能な素材や、土に還ることができる生分解性のあるヴィーガンレザーも開発されています。

エシカル消費の観点から見たヴィーガンレザーのデメリット

エシカル消費の観点から見たヴィーガンレザーのデメリット

一方で、ヴィーガンレザーにはデメリットも存在します。最大の課題は耐久性です。本革は適切なケアを行えば長持ちし、使用するほどに風合いが増していくのが特徴ですが、ヴィーガンレザーはそうした経年変化が少ないため、長く使用するためには素材ごとに適したメンテナンスが必要です。

特に、ポリウレタン(PU)やポリ塩化ビニル(PVC)などの合成素材で作られたヴィーガンレザーは、数年でひび割れや剥がれが発生することがあり、本革と比べると寿命が短いと言えます。これは合成素材のヴィーガンレザーが劣化に弱く、紫外線や湿気によって影響を受けやすいためです。

また、エシカルな選択肢として注目される一方で、合成素材のヴィーガンレザーの生産には依然として化石燃料が使用されることが多く、製造工程でのCO₂排出量や分解時に環境へ与える影響についても懸念が残ります。

つまり、ヴィーガンレザーは動物由来の素材を避けられるものの、プラスチック由来の素材である場合は、地球環境に対する持続可能性が本革と同等またはそれ以上に懸念されるケースもあるのです。そのため、ヴィーガンレザーを選ぶ際には、合成素材の製品と植物由来の製品のどちらを選ぶかをよく考えることが求められます。

品質と耐久性で選ぶ!おすすめヴィーガンレザーブランド3選

「すぐにダメになるのは嫌だ」という方のために、デザインだけでなく「耐久性」と「素材の質」に定評のあるブランドを厳選しました。3つ選んでいるため、ぜひ参考にしてください。

1. Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)

1. Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)

引用元:Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)

ステラ・マッカートニーは、ヴィーガンレザーのパイオニア。「ファラベラ」シリーズなどで使われる素材は、本革に勝るとも劣らない質感と耐久性を持ちます。「高いけれど、長く使えるから元が取れる」と評判です。

2. JW PEI(ジェイダブリューペイ)


引用元:JW PEI(ジェイダブリューペイ)

LA発、SNSで大人気のブランド。リサイクルプラスチックを使用した高品質なヴィーガンレザーを採用しており、1万円台の手頃な価格ながら「安っぽくない」「水に強くて雨の日も安心」と支持されています。

3. FUMIKODA(フミコダ)


引用元:FUMIKODA(フミコダ)

FUMICODAは、日本の技術力が生んだ人工皮革を使用しています。本革の高級感を再現しながら驚くほど軽く、耐水性・耐久性は抜群です。ビジネスバッグやスマホケースなど、毎日ガシガシ使いたいアイテムこそ、こうした高機能素材がおすすめです。

まとめ|ヴィーガンレザーは「理解して選べば」怖くない

まとめ

ヴィーガンレザーは「本革の完全な代用品」ではありません。「水に強くて軽い」「メンテナンスが楽」という、本革にはないメリットを持つ別の素材です。

  • 経年変化を楽しみたいなら: 高品質な植物由来レザーを選ぶ
  • 雨の日も気にせず使いたいなら: 耐水性のある合成皮革を選ぶ

それぞれの特性(デメリット含む)を理解した上で選べば、ヴィーガンレザーはあなたのライフスタイルを快適にし、少しだけ地球に優しい選択になります。

まずは、スマホケースや小さなお財布から試してみてはいかがでしょうか?

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