SDGsバッジとは│胡散臭いと思われないために必要なこと

SDGsバッジとは│胡散臭いと思われないために必要なこと
SOCIETY

SDGsを普及させる大きな役割を担っているSDGsのカラフルなアイコンやバッチ。

政治家や芸能人がSDGsバッチを胸につけてメディア出演する機会も年々増加しており、見かけたことがあるという人もいるでしょう。

また、企業がSDGsへの取り組み姿勢をアピールするため自社の社員に支給しているケースも見られます。

本記事ではSDGsバッチの目的や意味から購入についてまでをまるごと解説します。

SDGsバッジとは

SSGsバッジ

引用元:UNITED NATIONS PUBLICATIONS

SDGsバッジとは、SDGs17の各目標をカラーで表現した「カラーホイール」を円形にあしらったバッジのことです。

多くは100円玉ほどの大きさで、ブローチのような感覚で身に着けることができます。

使われている素材はメッキから木製まで様々で、表面の立体感の加工もバリエーションが存在します。

SDGsバッジは誰でもWebサイト等から入手可能ですが、SDGsが採択された国連が定めたバッジ基準を満たす「正規品」とそれ以外の「非正規品」が存在します。

国連が定めるSDGsバッジ基準

  • 拡張したり、押しつぶしたり、歪めたりしない
  • 要素の位置を変えない
  • カラーホイールを 色付けボックスに置かない
  • 陰付けをしない
  • 色彩を変えない
  • トリミングしない
  • 突き出したり、 斜角を付けたりしない
  • SDGsカラーホイールの中心に色を用いない
  • アイコンを カラーホイール上に置かない
  • SDGsロゴを カラーホイール内に置かない
  • カラーホイールの要素の 位置や大きさを変えない
  • 当該主体のロゴを カラーホイール内に置かない

上記の国連のSDGsバッジに準じた商品が正規品として認められています。

参考:国際連合広報センター

SDGsバッジをつける意味

自然と電気

SDGsバッジを身につけることで、どのような意義や効果が生まれるのでしょうか。

大きく2つのポイントに分けて見ていきましょう。

知らない人へのきっかけを与える

2020年時点で行われた調査では、SDGsの認知率は34.5%です。

特に注目したい点は、SDGsを認知したきっかけとして「職場や学校、地域活動など」が「テレビ」についで第2位にランクインしていること。

メディアの力だけではなく、日常に密着した場においてのSDGs普及活動が非常に大きな役割を果たしていることが分かります。

カラフルでパッと目を引くSDGsバッジを身に着けることで、自然と周囲へSDGsについて話題となる機会を生んでいるのです。

社内外へのアピールへつながる

SDGsバッジを着用していることで社内外へSDGsに取り組んでいる姿勢を手軽にアピールすることができます。

ですが、中にはSDGsバッジを身に着けている人に対し「綺麗ごとを並べて胡散臭い」というイメージを持つ人がいることも事実。

その原因としてSDGsへの理解不足が挙げることができます。

対策として、SDGsへ積極的に取り組んでいないにも関わらず形式的にSDGsバッジを身に着けることは避け、しっかりと実際の行動が伴う姿勢でいることが大切です。

SDGsバッジを着用するのならば、あなたなりに会社の一員として社内でどのようなSDGs活動を行っているか社外に説明をできるようにすることや、SDGsへの理解を深めていくことが求められているのです。

SDGsバッジの購入場所

新芽

SDGsバッジは、現状非正規品も多く流通していますが正規品を購入することをおすすめします。

理由はSDGsバッジを着ける目的が「知らない人へ認知のきっかけを作ることやSDGsをアピールすること」にあるからです。

SDGsを推進する立場にあるからには、国連基準を順守した正規品を身に着け説得力がある姿勢をアピールしていきましょう。

正規品の購入方法

序盤でも触れたように、SDGsバッジは残念ながら正規品ではない商品が多く出回っている現状があります。

ここでは正規品を購入することができる2つの方法をご紹介します。

国連本部

日本の国連支部や関連団体からは販売がないため、国連本部の公式サイトから購入する方法を紹介します。

10個単位の販売となっており、留め具はピンバッジとマグネットの2種類タイプがあるので用途や好みによって選ぶと良いでしょう。

本体価格は35ドルとなっていますが米国からの発送になるため、日本国内から購入すると送料や関税などがかかります。

また、国連開発計画のサイトからも購入が可能です。

2個売り7.99ドルから販売されており、留め具はピンバッジタイプのみです。

こちらも米国からの発送となるため、送料などがかかることを考慮して購入しましょう。

ローカルプランニング

ローカルプランニングは高知県に本社を置くバッジ制作の専門会社です。

2017年に国際協力機構(JICA)からの依頼でSDGsバッジの製作を行ったことをきっかけとして、企業や政府閣僚などへ20万個製造の実績があります。

仕様はスタンプ・エポのありなしの選択や、バッジのサイズ(15mm、20mm、25mmの3サイズ)から、留め具は4種類(バタフライクラッチ、タイピン、マグネット、安全ピン)の中から選ぶことが可能です。

バリエーションが豊かでありながら、用途に合わせ少数から注文することができる他、裏面に刻印やシリアルナンバーを入れる特別オーダーなどにも対応しています。

まとめ

風車

SDGsバッジは、着用するだけで周囲へSDGsをアピールできる一方、実態が伴っていないとグリーンウォッシュなどSDGsの本質を理解していない表面的な行動と認識されてしまうこともあります。

自身のSDGsへの取り組みや理解を再度見直した上で、SDGsバッジを周囲へのアピールやきっかけとして上手に活用していきましょう。

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