繰り返し使える!捨てないカイロで寒い冬を快適に。種類ごとの仕組みも解説

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冷えた体を温めてくれるカイロは、冬の寒さ対策に欠かせないアイテムのひとつです。しかし、毎日使い捨てカイロを使っていると、廃棄物の量や環境への影響が気になるのではないでしょうか。
そこで注目したいのが繰り返し使える「捨てないカイロ」です。一度購入すれば何度でも使用できるので環境への負荷を削減することができます。
最近では、おしゃれなデザインや便利な機能を備えた製品なども増え、選択肢が豊富になっています。本記事では、繰り返し使えるカイロの種類、仕組みや使い方について解説します。おすすめ商品も紹介していますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
繰り返し使えるカイロとは?
繰り返し使える捨てないカイロはエコカイロとも呼ばれ、廃棄物の削減や資源の節約につながることから、環境に配慮したアイテムとして注目されています。
日本では2000年に初めて電子レンジで温めるタイプが登場し、2006年には電池式のものが発売されました。近年ではさらに種類やデザインが充実し、自分のライフスタイルや好みに合わせて選べるようになりました。
使い捨てカイロの仕組みと課題
カイロは「懐炉」と書き、衣類の内側に入れて体を温めるもののことを言います。古くは温めた石や灰などを使用していましたが、現代では包装を開けるだけで温かさを感じられる「使い捨てカイロ」が一般的です。
使い捨てカイロは鉄の酸化反応を利用して温かくなります。この酸化反応を起こすために、以下のような原材料が含まれています。
- 鉄粉
- 水
- 活性炭
- バーミキュライト
- 塩
- 吸水性樹脂
手入れ不要で手軽に使えるのが魅力な反面、使用後は再利用できないため廃棄しなければなりません。富士経済が行った生活用品の国内市場調査よると2021年の使い捨てカイロ市場は158億円規模とされており、それに伴う大量の廃棄物の排出が懸念されます。
また、外袋をはじめ原材料を包む不織布、原料の吸水性樹脂はプラスチックということもあり、環境への影響を与える可能性があります。
使い捨てないカイロのメリット
使い捨てカイロの課題を解決するには繰り返し使えるカイロが効果的です。使い捨てないカイロを使用することは人にも環境にメリットがあります。
ゴミの削減
使い捨てカイロは一度使うと使用できなくなるので多くの廃棄物が発生しますが、繰り返し使えるカイロに切り替えることで廃棄物を大幅に減らすことが可能です。
経済的
使い捨てカイロは比較的安価で買い求めやすいアイテムですが、買い替えが必要になってきます。使い捨てないカイロは初期費用がかかるものの、長い目で見ると経済的です。
種類が豊富
繰り返し使えるカイロには様々な種類があり、デザインも豊富です。場所や用途に合わせて選ぶことができます。
使い捨てないカイロのおすすめ商品|種類と仕組みも解説
使い捨てないカイロの種類を、おすすめ商品と合わせて紹介します。特徴や仕組みを知ると、ライフスタイルに合わせたカイロを選びやすくなるのでチェックしてみてください。
天然素材(あずき、玄米、麦など)
あずきや玄米、麦などの天然素材を使用したカイロは環境への負担が少ないエコなアイテムです。電子レンジで温めると豆や雑穀に含まれる水分が蒸気に変わり、その蒸気によって湿熱効果が得られます。温かさの持続時間は20分ほどのため、家での利用が最適です。
コストを抑えたいならあずきのチカラ、デザインやオーガニックにこだわりたいならKLIPPAN(クリッパン)麦の温冷アイピローがおすすめです。
持続時間:20分程度
回数:250回
価格帯:1,000~2,000円
※編集部調べ
充電式
USBを使用して充電し、電源を入れて1分ほどで温まるのですぐ使いたいときに便利なカイロです。電気を流して中の発熱部分を温かくし、サーモスタットという温度を調節する機能で適温を保っています。
モバイルバッテリーやライトなどの機能をもつ商品もあり、使用用途に合わせて選ぶことができます。mottole(モットル)の充電式カイロは手のひらサイズで持ち運びやすく、10秒で温まる速暖性も魅力です。
持続時間:3~8時間程度
回数:300~500回ほど
価格帯:1,000~8,000円
※編集部調べ
オイル式
オイル式カイロは金属製の本体に専用オイルを入れて使用します。本体をマッチなどで温めることで、内部に含まれたプラチナがオイルの蒸気と反応して発熱する仕組みです。
本体は真ちゅうなどの金属製で丈夫なので長年使い続けられ、直接オイルに火をつけないので安心して使うことができます。準備や発熱に少し時間がかかるものの温かさの持続時間が長いのが特徴です。
ハクキンカイロはレトロなデザインがおしゃれで、アウトドア好きにも愛用されています。永久保証付きでパーツの交換も可能です。
持続時間:6~24時間程度
回数:何回でも。ハクキンカイロの脱脂綿は5~10年
価格帯:3,000~5,000円
※編集部調べ
酢酸ナトリウム水溶液
袋の中に酢酸ナトリウムという水溶液と金属製のディスクが封入されていて、ディスクを押し曲げると化学反応が発生します。
反応が始まると水溶液が固まりながら温かくなりますが、温度が高くなりすぎないので火傷や火災の心配がありません。使用後は沸騰したお湯に入れて5分ほど湯煎することで再利用できます。フレンズヒルのアニマル柄のポケットカイロはちょっとしたプレゼントに最適です。
持続時間:20~40分程度
回数:40~300回程度
価格帯:1,000~2,000円
※編集部調べ
まとめ
繰り返し使える捨てないカイロについて解説してきました。それぞれの仕組みや特徴を理解することで自分のライフスタイルや用途に最適なタイプを選べます。
長期的に使用することで環境への負担を削減するだけでなく、経済的であることも大きな魅力です。この冬はサステナブルなカイロを取り入れて、快適かつ環境に優しい寒さ対策を始めてみませんか。

