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旅の荷物は軽いほうがいい。分かっていても「念のため」が少しずつ増え、気づけば荷物は重くなってしまいます。
持ち物を見直すと荷物が軽くなるだけでなく、パッキングや移動の負担も減らせます。さらに旅先で出るごみや資源の消費を減らすことにもつながっていきます。
今回は30カ国を旅した経験を持つ筆者が、身軽さとサステナブルを両立する持ち物選びのポイントと、実際に役立つ旅行グッズを紹介します。あわせて子連れ旅行で役立つアイテムもまとめました。

「エシカルな旅行グッズ」というと、環境に配慮した新しいアイテムを購入することを思い浮かべるかもしれません。しかし、実は今ある持ち物を工夫するだけでも、身軽さとサステナブルを両立できます。
エシカルな旅の第一歩は新しいグッズを揃えるのではなく、普段使っているものを活用することです。例えばスキンケア用品やコスメは、旅行用サイズを買い足すのではなく普段使っているものを小分けにして持参すれば十分。
使い慣れたアイテムを持っていけば、不要な消費を抑えられるだけでなく旅先でもいつも通り快適に過ごせます。
シャンプーなどの液体類は、一つひとつは小さくても、数が増えると意外と荷物の重量を占めます。そこで、固形アイテムや詰め替えを活用すれば荷物を軽くでき、さらにプラスチックごみの削減にも役立ちます。
旅先ではペットボトルやレジ袋、使い捨てカトラリーなどを利用する機会が増えがちです。繰り返し使えるアイテムを用意しておけば、ごみを減らしながら快適に過ごせます。

今使っている持ち物の買い替え時期が来たら、身軽でエシカルな旅につながるアイテムを取り入れてみましょう。
まず見直したいのが液体類です。シャンプーやボディソープ、化粧品などは意外と重さがあり、飛行機なら機内持ち込みの制限も気になりますよね。またプラスチック容器の使用量削減にもつながります。
旅先では顔や身体に使える固形石鹸があると便利です。
髪はシャンプーバーとも呼ばれる固形タイプのシャンプーを使えば、バスルームのアイテムをほぼ固形で揃えることもできます。固形石鹸は液体ソープに比べて液漏れの心配がなく、最後まで使い切りやすいのも魅力です。
例えばDr. Bronner’s(ドクターブロナー)の「マジックソープバー」は、天然由来成分100%、オーガニック原料を使用した固形石鹸です。顔や身体だけでなく、衣類の部分洗いにも使えるため、旅先でなにかと重宝します。
またミニマルエコライフMELは北海道産の天然素材を使った石鹸づくりを行うブランド。シンプルな成分で顔・身体用のオリーブ石鹸や固形シャンプーを展開しており、肌への負担を抑えたい方にもおすすめです。
歯磨きタブレットは、噛み砕いてから歯ブラシで磨く固形タイプの歯磨き剤です。液体ではないため、機内持ち込みの液体制限を気にせず持ち運べます。
必要な分だけ持ち運べるので、荷物を無駄なくまとめられます。旅行のたびにミニサイズの歯磨き粉を購入する必要がないので、プラスチックチューブの使用削減にもつながります。
今使っているプラスチック製の詰め替えボトルを無理に買い替える必要はありませんが、買い替えのタイミングが来たらシリコーン製の容器を選択肢に入れてみましょう。
シリコーン素材は柔らかく扱いやすいのが特長で、プラスチック製に比べて割れにくいのもポイントです。

食べ歩きやショッピングは旅の醍醐味のひとつですが、ペットボトルやレジ袋などの使い捨てアイテムを利用する機会も増えがちです。繰り返し使えるアイテムを用意していけば、旅先のごみを減らすことができます。
旅のお供として欠かせないのが水筒。特に暑い地域への旅行や子連れ旅では、水分補給が欠かせません。
空港や駅、観光施設などの給水スポットを活用すれば、ペットボトル飲料を購入する回数を減らすことができます。またティーバッグやドリップコーヒーを持参すれば、ホテルでお湯を入れるだけで気軽にお茶やコーヒーを楽しめます。
水筒を選ぶ際は容量や保温性能だけでなく、洗いやすさも大切なポイントです。パーツが少なく口が広いタイプなら、旅先でも手軽にお手入れでき、毎日気持ちよく使えます。筆者自身も洗いやすいシンプルな構造のボトルを選ぶようにしています。
お土産を購入したり、スーパーや市場を訪れたりする機会の多い旅行では、折りたたみ式のエコバッグが活躍します。軽量でコンパクトなものなら荷物の負担にならず、荷物が増えたときのサブバッグとしても便利です。現地でレジ袋を受け取る回数を減らせるため、旅先でも無理なく環境に配慮できます。
日常はもちろん旅行時でも活躍するのが、Stasher(スタッシャー)などのシリコーン製保存バッグです。使い捨てのビニール袋やジッパー付き保存袋よりも丈夫で、洗って何度も使えるのが魅力です。
スキンケア用品、充電ケーブルやイヤホンなどのガジェット類、機内で食べる軽食や子どものおもちゃなどをまとめるのにも便利です。

旅行グッズを見直すときは繰り返し使えることだけでなく、素材にも目を向けてみましょう。再生素材や自然由来の原料を使用したアイテムを取り入れることは、環境に配慮した選択につながります。
旅行先のホテルや宿泊施設で歯ブラシが用意されていても、「ヘッドが大きい」「毛が硬い」「なんとなく磨きにくい」と感じたことはないでしょうか。使い慣れた歯ブラシがあれば、いつも通り歯磨きができるだけでなく、宿泊施設の使い捨て歯ブラシを使わずに済みます。
最近は竹やバイオマスプラスチックなど、環境に配慮した素材を使用した歯ブラシも増えています。買い替えのタイミングで竹製などの環境に配慮した素材を選べば、旅先でも無理なくエシカルな選択を取り入れられます。
ビーチや街歩き、アウトドアなど、旅行中は屋外で過ごす時間が増えるため、サングラスは紫外線から目を守るための必需品です。
買い替えるタイミングがきたら、再生プラスチックや植物由来素材など、環境に配慮した素材を使用したものも選択肢に入れてみましょう。近年はデザイン性と機能性を兼ね備えたアイテムも増えています。
サングラスは長く使えるアイテムだからこそ、品質やかけ心地にもこだわって、お気に入りを大切に使い続けたいですね。
子連れ旅は大人だけの旅行以上に気を使うことが多いものです。特に小さな子どもは、いつもと違う環境や生活リズムにストレスを感じることがあります。
そのため筆者が子連れで旅行する際は、荷物を増やしすぎないことを意識しながらも、なるべく子どもの安心感につながるアイテムも持っていくようにしています。
いつもの習慣を続けられるものがあるだけで、子どもが安心して過ごしやすくなり、親にとっても旅がぐっと楽になります。

子どもは慣れないカトラリーだと食べにくかったり、食事に集中できなかったりすることがあります。
幼い子どもがいる我が家では、普段から使っているカトラリーを旅先にも持参します。使い慣れていない箸やフォークではうまく食べられず、機嫌が悪くなったり、大泣きしたりすることがあるためです。
いつものカトラリーがあるだけで食事がスムーズになり、親も子もストレスが軽減されます。また、旅先で使い捨てカトラリーをもらう機会を減らすことができます。
子ども用と大人用を分けると、スキンケア用品は意外とかさばるもの。親子で一緒に使えるシンプルなアイテムを選べば、持ち物を減らせるだけでなく、詰め替え容器も最小限で済み、荷造りや管理も楽になります。
筆者も日焼け止めや保湿クリームは子どもと一緒に使えるものを旅先に持っていきます。
待ち時間や移動中のぐずり対策としてはもちろん、食事のタイミングがずれたときにも役立つ軽食やおやつ。筆者はおにぎりや果物を用意していきます。またドライフルーツやナッツをStasherなどに入れておけば、ごみを減らしながら持ち運ぶことができます。

飛行機や電車での防寒対策はもちろん、日よけやブランケットとしても使える大判の薄手ストール。荷物を増やさずにさまざまな用途を兼ねられるため、子連れ旅のマルチアイテムです。
赤ちゃんの場合は授乳時のケープがわりにも活用できます。その場合はずれないように端を結んだり、ヘアゴムやクリップなどで留めたりしておけば安心です。
旅先では予想外の場面も多いからこそ、一つで何役もこなせるアイテムが頼りになります。
エシカルな旅行グッズというと、「環境にやさしい商品を買わなければ」と思うかもしれません。しかし実際は、すでに持っているものを活用したり、少し工夫したりするだけでも環境に配慮した旅は実践できます。
大切なのは、無理なく続けられること。すべてをエシカルなアイテムに置き換える必要はありません。試しに次の旅ではひとつ取り入れて、自分らしいサステナブルな旅を楽しんでみてください。
身軽な旅は、自分にとって快適なだけでなく、地球へのやさしさにもつながります。
福岡在住。雑誌編集、ECサイト運営を経て現在はライターとして活動。地球温暖化やゴミ問題に関するトピックに興味あり。得意分野は旅行、本、サステナブル。プラスチックやゴミを減らす生活をゆるく実験・実践中。
