フッ素樹脂(テフロン)加工は危険?体に害のないフライパンの選び方

フッ素樹脂(テフロン)加工は危険?体に害のないフライパンの選び方
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日々の料理に欠かせない調理道具、フライパン。素材や加工などの違いによって様々な種類がありますが、なかでも人気が高いのはテフロン加工されたフライパンです。

焦げつきにくくお手入れも簡単なため多くの家庭で利用されていますが、近年ではテフロンを含むフッ素樹脂加工フライパンの安全性が疑問視されるようになりました。本記事では、フッ素樹脂加工のリスクと、それに代わる体に害のないフライパンの選び方について解説します。

フッ素樹脂(テフロン)加工のリスクとは?体に害のないフライパンを選ぼう

気づき

まずは、フッ素樹脂加工のリスクの基本知識から見ていきましょう。

テフロン加工とは?フッ素樹脂加工との違い

テフロン加工は、フライパンのなかでも焦げ付きにくい・少量の油で調理できる・お手入れが簡単などの理由から多くの人に支持されています。そもそもテフロンとはフッ素樹脂のひとつで、アメリカのデュポン社(現ケマーズ社)によって商標登録されています。

フッ素樹脂はフッ素を含んだプラスチック素材のことで、熱に強い・すべりが良くなる・すり減りにくいなどの特徴があります。そのためフライパンの表面にコーティングの素材として適しているのです。フライパン加工の種類で目にするダイヤモンドコート、マーブルコート、チタンコートなども同じフッ素樹脂加工です。

フッ素樹脂加工フライパンのリスク

フッ素樹脂加工のフライパンは利便性が高いものの、人体に有害なガスを発生させることが分かりました。フッ素樹脂は温度が260度以上になると劣化しはじめ、360度になると人体に有害なガスを発生させます。

このガスがめまいや吐き気、頭痛、呼吸困難などを引き起こすため、テフロン加工を含むフッ素樹脂加工のフライパンは危険だと言われているのです。一般的にフライパンでの調理温度は150~190度、IHの強火は200度以上を目安として設定されています。そのため普通に使っていれば問題はないですが、から焚きをすると5分ほどで 350℃に達することがあります。

体に害のないフライパンの選び方とポイント

ECOの文字が書かれた紙

ここまでフッ素樹脂加工のリスクについて解説してきました。ここからは体に害のないフライパンを紹介します。主にセラミック加工、鉄製、ステンレス製のものを選ぶと良いでしょう。

セラミック加工

セラミックとは陶磁器と同じ素材で、硬くて熱に強いのが特徴です。セラミックでフライパンの表面をコーティングすると、熱が伝わりやすく摩耗しにくくなります。また400℃まで加熱しても有害物質は出ないことが分かっています。焦げ付きやコーティングの劣化を防ぐため、強火での調理を控え中火以下での使用が推奨されています。

鉄製

鉄製のフライパンは熱が伝わりやすく、温度のムラが少ないため熱が均一に広がります。耐久性が高く、お手入れをしっかりとすれば一生モノと言われるほど長持ちします。使いはじめは焦げ付きを防ぐための油ならし(シーズニング)をする、使用後は洗剤を使わず温かいうちに汚れを落とすなどの注意が必要ですが、傷を気にせずたわしでガシガシと洗えるのもメリットです。

ステンレス製

保温性・耐久性が高い特徴があるのがステンレス製のフライパンです。その保温性の高さから余熱調理ができるため、じっくり火を入れたいハンバーグや煮込みなどの料理に向いています。鉄製のフライパンのように油ならしの必要がなくお手入れも簡単です。フッ素樹脂加工のものに比べると少し焦げ付きやすいですが、十分に予熱することで対策できます。

おすすめのフライパン

フライパンで焼かれているウインナー

次に、体に害のないフライパンのおすすめ商品を紹介します。

グリーンパン メイフラワー

グリーンパン

引用元: グリーンパン オフィシャルショップ

グリーンパンはベルギーで誕生し、世界で初めて調理器具にセラミック加工を取り入れた調理器具ブランドです。フッ素樹脂、PFOS、PFOA、鉛、カドミウムなど、人体や環境に悪影響を及ぼす化学物質を一切使用していません。

熱伝導率が良く、こびりつきにくいという利便性に加えて、おしゃれなデザインからも人気のフライパンです。また、公式オンラインで購入すると、メーカーを問わず使い終わったフライパンを無料で回収し、資源として活用する取り組みも行なっています。

リバーライト 極JAPAN

リバーライト 極JAPAN

引用元:料理道具専門店 フライパン倶楽部

鉄製のフライパンは「お手入れが大変そう」というイメージがあるのではないでしょうか。確かに錆びやすい鉄製フライパンは使用後の取り扱いに注意が必要ですが、近年では使いやすい鉄製のフライパンも登場しています。

リバーライト社が販売するフライパン「極JAPAN」は使い始めの油馴染みをよくするための空焼き(焼き入れ)や、使用後の手入れが不要なため初心者におすすめです。ガス、IHどちらでも使用可能です。

宮崎製作所 ジオ ソテーパン

宮崎製作所 ジオ ソテーパン

引用元:宮崎製作所公式ウェブサイト

宮崎製作所は1960年に新潟県燕市に誕生したメーカーです。国内生産にこだわり、ひとつひとつ丁寧に手作りし、長く使い続けられる調理器具を作っています。

ジオプロダクトシリーズのソテーパンは、ステンレスに熱伝統率の高いアルミニウムを挟んだ全面7層構造にすることで、熱伝導率が低いというステンレスのデメリットをカバーしています。見た目がスタイリッシュなので、料理へのモチベーションも上がります。メンテナンスや部品交換の相談も可能です。

まとめ

手と地球儀

テフロン加工を含むフッ素樹脂加工のフライパンはとても便利ですが、健康へのリスクや環境への影響を考えると、違う素材の選択肢も持っておきたいものです。

良い道具を使うことは、私たちの暮らしも豊かにしてくれます。本記事がフライパンの買い替えの際の参考になれば幸いです。

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