高すぎるプロパンガスは解約できる!「灯油給湯器+カセットコンロ」で始める一軒家の最強節約術
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毎月届くプロパンガスの検針票を見て「また高い…」とため息をついていませんか。
都市ガスが通っていない地域の一軒家は、ガス会社を変える選択肢も限られていて、「もう諦めるしかない」と感じている方が多いかもしれません。でも、実はもう一つの選択肢があります。ガス会社を乗り換えるのではなく、プロパンガスとの契約を丸ごと解約してしまうという方法です。
この記事では、一軒家にお住まいの方に向けて、「灯油給湯器+カセットコンロ」への切り替えという実践的なライフハックを、仕組みの解説から初期費用のシミュレーションまで具体的にお伝えします。
プロパンガスが高い本当の理由

まず、プロパンガスがなぜ高いのか、料金の仕組みと割高になる理由を紐解いてみましょう。
なぜ都市ガスより割高なのか
プロパンガス(LPガス)は、液体の状態でタンクに充填し、専用のトラックで各家庭に個別配送されます。ガス管を通じて供給される都市ガスと異なり、人件費・輸送コスト・タンク設置費用・保安管理費が料金に上乗せされます。これがプロパンガスの単価が都市ガスの約1.5〜2倍になる根本的な理由です。
基本料金という消えない固定費
なかでも家計に響くのが「基本料金」の存在です。プロパンガスの料金は「基本料金+従量料金(使った分)」で構成されますが、プロパンガス料金消費者協会が2024年8月のデータをもとに算出した全国平均では、基本料金が月約1,975円、従量単価が716円/㎥となっています。
つまり、ガスを1㎥も使わなくても、毎月約2,000円が「契約しているだけ」で発生するのです。
4人家族の平均的なプロパンガス使用量は月11〜12㎥程度。これを先ほどの全国平均単価で計算すると、月のガス代はおよそ1万円前後。冬場はお風呂やシャワーの使用量が増えるため、1万5,000円を超えることもめずらしくありません。
最大の出費は「お湯」にある
ここで重要な問いは、どこが一番出費が多いか。それは「お湯を沸かすこと」です。家庭のガス消費の大部分は入浴・シャワー・洗い物に使う給湯が占めています。給湯だけを灯油に切り替えれば、プロパンガスの必要性がほぼなくなるという計算が成り立ちます。
「脱プロパンガス」の具体的な方法|2つの代替システム
プロパンガスを完全に解約するために必要なのは、以下の2点だけです。
- お湯をつくる手段:石油給湯器(灯油ボイラー)
- 調理する手段:カセットコンロ(+電気ケトル・IH等の家電)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.石油給湯器(灯油ボイラー)への切り替え
石油給湯器とは、灯油を燃焼させてお湯を沸かす給湯器のことです。北海道や東北など都市ガスの普及が進んでいない寒冷地では古くから普及しており、寒い地域での実績と信頼性が高い機器です。
初期費用の目安
石油給湯器(フルオートタイプ)の本体+工事費の相場は、おおよそ以下の通りです。
- 本体価格(貯湯式フルオートタイプ):15〜22万円前後
- 工事費(屋外据置型・同一タイプ交換の場合):3〜4万円程度
- 総額の目安:18〜25万円前後
灯油タンク(ポリタンク型の屋外設置タイプ)が別途必要な場合は、ステンレス製で3〜4万円程度追加になります。既存のガス給湯器を新たに石油給湯器へ切り替える場合は、配管工事の内容によって変動するため、まず複数の業者に見積もりを依頼するのが賢明です。
シミュレーション
たとえば毎月のプロパンガス代が平均1万円かかっているご家庭が、石油給湯器に切り替えてガス代をゼロにし、灯油代として月4,000〜5,000円かかるようになったとします。
- 削減額:月5,000〜6,000円
- 初期費用:20万円(仮定)
- 元を取るまでの期間:約33〜40ヵ月(約3年)
冬場にガス代が月1万5,000円を超えるご家庭や、基本料金+従量料金が合計で高止まりしているケースでは、削減効果がさらに大きく、1〜2年での回収も十分あり得ます。
給油の手間を最小化する方法
「灯油はポリタンクを持って買いに行くのが面倒」というイメージがあるかもしれませんが、屋外に200Lサイズの大型灯油タンクを設置すれば、ガソリンスタンドや地域の灯油業者が定期的に巡回配送してくれます。電話1本で配送を頼める業者も多く、日常の手間はほぼゼロになります。
タンクの容量を大きくするほど給油頻度が下がり、まとめ買いによる単価引き下げ交渉もしやすくなります。
2.カセットコンロ+電気家電を構築
給湯を灯油に任せれば、あとはキッチンでの調理だけが残ります。実は、日常の調理でガスを使う時間は、一日トータルでも意外なほど短いものです。
イワタニのカセットコンロ公式データによると、1本のカセットボンベ(250g)を最大火力で使用した場合の連続燃焼時間は約1時間です。ただし、実際の料理では強火で1時間使い続けるケースはほとんどなく、弱〜中火でじっくり炒めたり煮込んだりするのが中心になります。
1日3食自炊する場合でも、実際のガス使用時間はおよそ20〜30分程度というご家庭が大多数です。これを踏まえると、カセットボンベ1本で数日分の調理をまかなえる計算になります。
コストの比較
カセットボンベは、ドラッグストアやホームセンターで3本セット300〜400円程度で購入できます(1本あたり100〜130円)。月に10〜15本を消費したとしても、月1,000〜2,000円以内に収まります。これはプロパンガスの基本料金(約2,000円)だけと比べても同等以下、調理に使う従量料金分(月2,000〜3,000円程度)を合わせると、大幅に安くなります。
電気家電との組み合わせが快適さを高める
カセットコンロ単体でも日常調理は十分まかなえますが、以下の家電と組み合わせるとさらに快適になります。
- 電気ケトル:お茶・コーヒーのお湯はケトルで沸かす。速くて安全。
- IHクッキングヒーター(1口タイプ):定番の炒め物や煮物はIHで。電気代は意外と低い。
- 電子レンジ・炊飯器:加熱の多くはすでに電気で行っているご家庭も多いはず。
これらを組み合わせると、カセットコンロを使う頻度はさらに下がり、ボンベ代は月500〜1,000円以下に抑えることも十分可能です。
サステナブルな「エネルギー断捨離」という考え方

「節約のためにプロパンガスをやめる」というと、単なるケチな節約術に見えるかもしれません。でも、エネルギーの選び方を自分でコントロールするという行動には、もう少し大きな意味があります。
LPガス業界自身が転換期を認識している
日本LPガス協会は、2050年度までにLPガスの全量をカーボンニュートラル化(グリーンLPガスへの転換)を目指すビジョンを掲げており、2035年度時点では需要の16%(約200万トン)のCN対応を目標としています。現在のプロパンガスは化石燃料を原料とするエネルギーであり、業界自体がその転換を推進している過渡期の状況です。
灯油も化石燃料には変わりませんが、「複数のエネルギーを分散して使う」という選択自体は、一つの供給網に依存し続けることへのリスクヘッジとして、個人の暮らしの持続性(サステナビリティ)を高めます。
災害時のレジリエンスが高い
大きな地震や台風が起きたとき、電気・ガス・水道の3つのインフラのうち、ガスの復旧は最も遅いというのが過去の災害データから明らかになっています。東日本大震災では、都市ガスの全面復旧に最大で3ヵ月近くかかった地域もありました。
その点、灯油給湯器はタンクに灯油さえあれば電源が確保できる環境で動作し続けます。カセットコンロは電気もガス管も不要で、ボンベがあれば火が使えます。
「灯油+カセットガス」の組み合わせは、まさに災害時のエネルギー自律を実現する構成です。カセットボンベを常に10〜20本程度ストックしておくことで、ガスが止まった緊急時も慌てずに済みます。
まとめ|無駄かな?と思ったら、エネルギーを自分でコントロールしてみよう

ここまでの内容を整理すると、一軒家でのプロパンガス完全解約は、次のステップで実現できます。
- STEP1 現在のプロパンガス料金を確認し、月いくら払っているかを把握する。
- STEP2 石油給湯器への切り替えについて、地元の設備業者に見積もりを依頼する(2〜3社比較推奨)。
- STEP3 工事完了後、プロパンガス会社に解約の連絡を入れる。プロパンガスのボンベや配管設備は業者が回収に来るので、手続き自体はシンプルです。
- STEP4 カセットコンロと必要な家電を揃え、新しい調理スタイルへ移行する。
「プロパンガス=契約し続けなければならないもの」という固定観念は、一軒家である限り必ずしも正しくはありません。エネルギーの選択肢を自分で持ち直すことは、家計を守るだけでなく、災害への備えにもなり、エネルギーの分散という観点でサステナブルな暮らしにもつながります。
毎月の検針票にため息をついている方は、一度「本当にこの契約が必要か?」を問い直してみてください。
注意事項
- 石油給湯器への切り替えは戸建て住宅が前提です。集合住宅・賃貸物件では、管理会社・大家の許可なく給湯器の交換はできません。
- 工事費・灯油代は地域・業者・市況によって変動します。本記事内の金額はあくまで目安であり、実際の見積もりを取ってみてください。
- 灯油タンクの設置にあたっては、消防法に基づく基準(屋外貯蔵量の上限など)を確認してください。







