持続可能な暮らしを実践|脱プラのための食品用ラップ代用品8選
食品を保存する際に何かと便利な食品用ラップは、日々の生活になくてはならない存在になっています。
食品を衛生的に保存できる一方で、使い捨てることになる食品用ラップは環境問題を考えると削減したいもののひとつ。
そこで今回は食品用ラップの代用品のアイデアをご紹介します。
キッチンの脱プラに向けての第一歩。ラップの代用品を活用しよう
近年では、地球温暖化などの環境問題への意識が高まり、皆さんの中にもプラスチックゴミ削減に取り組んでいる方は多いのではないでしょうか。
2021年に国内で排出された廃プラスチックの量は約824万トンと言われています。
また、日本のプラスチック容器包装の廃棄量はアメリカに次いで世界第2位で、一人当たり年間約31kgというデータも出ています。
家庭ゴミ削減に取り組んでいると、キッチン周りのゴミの多さと食品用包装容器削減の難しさを実感しますが、気軽にできるアクションとして食品用ラップの代用があります。
使用後は汚れてしまいリサイクルが難しい食品用ラップを削減することは、環境にやさしい行動です。
食品用ラップの代用アイデア8選
それでは食品用の代用アイデアを使用場面別にご紹介していきます。
電子レンジ使用時
食品用ラップを使う場面として一番多いのは、電子レンジでの加熱時ではないでしょうか。
ラップと同様に、水蒸気と熱を保つ、電子レンジ内に匂いをうつさない、汁や油の飛び散りを防ぐなどの効果が期待できるものをご紹介します。
シリコンラップ
シリコン素材でつくられた食品用のラップです。
洗って繰り返し使うことができ、耐熱性のあるものを選べば電子レンジやオーブンでも使用可能です。
少しひっぱるようにして容器をおさえながらかぶせると、ぴったりとはりつきます。
ただし、木製や表面がでこぼこしている容器では張り付かない場合があるので、使用する容器を選びましょう。
シリコン蓋
シート状のシリコンラップはどんな形の容器でもくるめる反面、慣れないうちはぴったりとかぶせるのが手間に感じるかもしれません。
そんな方にはシリコン蓋もおすすめです。
伸縮性があり、容器の上にかぶせることで食品を保護し、密閉性を確保します。
さまざまなサイズが販売されているので、持っている器に合わせたものを選べます。
お皿
電子レンジ対応のお皿を蓋のようにかぶせることで、加熱時に食品の乾燥を防ぎ、飛び散りや蒸発を防ぐことができます。
家庭にあるもので対応できるため、買い足す必要がなく経済的です。
容器の組み合わせによっては、ずれやすくなるので少し深さがあるものや、温めたい料理が入っている器と異なる大きさのものがおすすめです。
食品の保存時
野菜や果物、電子レンジでの温めが必要ない食品などを保存する際に活用できるアイテムを紹介します。
みつろうラップ
みつろうラップは布に蜜蝋を染み込ませてコーティングしたラップです。
使い方は、容器にみつろうラップをかぶせる際に、手で温めるようにして包み込むだけ。
保湿・抗菌作用があるといわれているため、食品の鮮度を保つことができます。天然素材で作られているものや、おしゃれなデザインのものも多く販売されているので、お好みのものを探すのも楽しいのではないでしょうか。
蜜蝋は熱に弱いため電子レンジやオーブンでは使用できません。
さらし(晒し)
さらしは綿や麻で織られた薄手の布で、丈夫で吸水性が良く、乾きやすいのでキッチンで活躍するアイテムです。
使いかけの野菜をくるめば保湿効果が期待できます。
また、水に濡らしたさらしでおにぎりを包めばふっくらと仕上がり、そのままお弁当として持っていけます。
使用用途に合わせてカットして使うので、サイズを調整できるのも便利です。
食品の冷凍保存時
冷凍保存の際に食品用ラップは、コンパクトに小分けにして保存できるのが便利なポイントですが、こちらも代用できるアイテムがあります。
シリコンバッグ
シリコンバッグは繰り返し使える食品用の保存袋です。
使い捨てのプラスチックバッグ(フリーザーバッグ)よりも耐久性がありますが、価格は少し高めです。
マチ付きのバッグもあるので、スープなど水分を多く含んでいる料理も保存できます。
またシリコンバッグは熱にも強いため、オーブンや湯煎などにも使用可能です。
耐熱ガラス容器
ガラスは熱や冷却に弱いイメージがありますが、耐熱ガラスの保存容器なら冷凍できます。
水分が多い料理を冷凍する際には膨張による割れを防ぐためスペースに余裕を持って保存するなどの注意は必要ですが、匂い移りの心配もなく、冷凍庫から取り出してそのまま電子レンジで温められるので便利です。
バット
冷凍保存にアルミ製のバットを使う方法もあります。
アルミ製のバットは熱伝導率が高いため料理や食材をすぐに冷やせるのがメリットです。
小分けにしたご飯などをバットに置いて冷凍後、シリコンバッグなどに入れておけば食品用ラップの使用を減らせます。
まとめ
今回は使い捨てされる食品用ラップの代用品について考えてみました。
食品用ラップは使い勝手が良いので、最初から0にするのは難しいかもしれません。
ですが、少しずつ減らす工夫を続けることで、使用量を減らすことができます。
小さなアクションかもしれませんが、私たちにできることから始めてみませんか。