ランドセルの色でいじめられることはある?色での後悔や未来への考え方を解説

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6年間という長い期間を子どもと共に歩むランドセル。
人生で一度きりの買い物だからこそ、子どもも保護者も心から納得のいくランドセルを選びたいですよね。
近年では、色とりどりのランドセルが主流となっていますが、それゆえに「ランドセルの色が原因でいじめられることはないか?」と心配する保護者もなかにはいるのではないでしょうか?
本記事では、ランドセルの色がいじめに繋がるのか?また定番以外のカラー紹介やランドセルをサステナブルに使用する方法を解説します。この記事を読んで、ぜひランドセル選びの参考にしてみてください。
ランドセルの色でいじめられてしまうことはあり得る?
多様性を尊重する考え方が浸透してきた昨今では、ランドセルの色が理由でいじめられる心配はかなり少なくなっているといえるでしょう。
一昔前は「男の子は黒、女の子は赤」という固定観念が広がっていました。
その影響により、小学生の子をもつ保護者のなかには、自分の子ども時代の経験から「奇抜な色は悪目立ちするのでは?」という不安に繋がっているのかもしれません。残酷ですが、いじめを過度に心配する必要はないものの、それでも100%ないとは断言できないのが実情です。
例えば実際に、シックなカラーに対して「その色は汚い」と言われたという声もあります。悲しいですが、ランドセルの色を悪く言われてしまうケースは稀にあるそうです。ただし「ランドセル購入に関する調査 2024年」によると、多種多様な色でランドセルを選ぶ人も多く、多様性の時代が広がっているとはいえるでしょう。

対応策の1つとして、ランドセルカバーを使用するという方法があります。
現在は多種多様なカバーが売られているため、カバーを使うことで手軽にランドセルのイメージチェンジができます。
子どもが望む色のランドセルを選ぶことが重要【定番色以外を紹介】
保護者の意見も大事ですが、ランドセルを実際に使うのは子ども。ランドセル選びの際は、子どもが希望する色をまずヒアリングすることが重要です。
ここでは、定番色以外のランドセルについてご紹介します。
青系ランドセル
定番の黒に近い色合いの青系ランドセルは、男の子に大人気。ダーク系のものはクールで洗練された印象を与えます。
また、ライトブルーなどの淡い爽やかな色のランドセルは女の子の人気も高いです。
緑系ランドセル
個性的かつ大人っぽさも感じさせる緑系ランドセル。シックなグリーンカラーは汚れも目立ちにくく、長期間使用しても飽きのこない色味です。
茶系のランドセル
茶系のランドセルは男の子、女の子ともに人気が高い傾向にあります。派手過ぎず落ち着いたカラーなので、子どもだけでなく親世代からも好まれています。
パステル系のランドセル
人目を惹く、カラフルで優しい色合いのパステルカラー。汚れが目立ちやすいため、定期的なお手入れやカバーを使用するのがおすすめです。
その他
ご紹介したカラーのほかに、近年ではゴールドやシルバーといったメタリック系のランドセルも展開されています。
見かけることが少ないので、個性を発揮したい!という子にはピッタリのカラーです。
しかし、高学年になると好みが変化し飽きてしまう可能性もあるので、よく吟味してから購入するのがよいでしょう。
保護者が購入したランドセルの色はさまざま
ランドセル工業会が行っている「ランドセル購入に関する調査」の2024年度のデータをもとに、実際に保護者が購入したランドセルの色を見ていきましょう。
女の子が特に多様である
データによると、特に女の子において選んだ色がさまざまであることが分かります。
女の子の人気色は上から、紫(薄紫)、桃、水色、赤、うす茶となっており、定番色の赤色は4位という結果でした。
ランドセルの検討時期は4月がピーク
ランドセルの検討時期は4月にピークを迎え、実際に購入するのは5月が最も多いです。百貨店などはこの時期になると、大々的にランドセルの売り場を展開します。
ランドセルをサステナブルに使用するには
SDGsの考え方が浸透しつつある昨今。ランドセルを通してSDGsの目標達成を目指していくのはいかがでしょうか?
ここでは、ランドセルをサステナブルに使用するおすすめの方法を3つご紹介します。
それぞれの個性を尊重すること
先述の通り、ランドセル選びに重要なことは子どものその子らしさを尊重することです。
「男の子は黒、女の子は赤」という先入観にとらわれずに子どもの心が踊るランドセルを選ぶことは、SDGsの「⑤ジェンダー平等を実現しよう」という目標にも当てはまります。
不用品になったランドセルは寄付すること
近年では、発展途上国の子どもたちのために役目を終えたランドセルを募り、海外へ寄付を行っている団体もあります。
捨ててしまうとごみになるランドセルですが、寄付をすればお気に入りのランドセルのままで、支援を必要としている人たちに届けることができます。
これはSDGsの17の目標でいうと「①貧困をなくそう」「④質の高い教育をみんなに」「⑩人や国の不平等をなくそう」「⑫つくる責任つかう責任」に該当します。

ランドセルをリメイクすること
また、ランドセルを手放したくないけれど収納に困るという人には、リメイクがおすすめです。
ランドセルのリメイクというとミニチュアランドセルが定番でしたが、最近ではペンケースやパスケースといった日常で使いやすい革小物にリメイクしてくれる業者も増えています。
SDGsの「⑫つくる責任つかう責任」の目標達成に貢献できる方法です。
まとめ
お気に入りのランドセルは、子どものモチベーションアップに繋がり、物を大切に扱おうという心も育んでいきます。
カラーバリエーションが豊富な時代ゆえにランドセル選びも難航しますが、ぜひ、子どもも親も気に入って納得できる1つを見つけてください。
また、将来的にランドセルは不用になります。未来のために、ランドセルという子どもにとって身近なものを通して、親子でSDGsを考えるきっかけ作りにしてみてはいかがでしょうか?
