防災グッズで必要なものリスト|もしもの時のために備えよう


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地震や台風、豪雨など、自然災害はいつ起こるかわかりません。そこで、いざという時に慌てないために、事前に防災グッズを用意しておくことが大切です。
しかし、「防災グッズは、何を用意すればいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。すでに用意している方も、本当に必要なものが揃っているのか心配になる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、防災グッズで必要なものについて、基本的な防災グッズから、家族構成に合わせて必要になるアイテムまでを分かりやすくご紹介します。
ぜひこの記事を参考に、ご家庭に合った防災グッズを揃えて、もしもの時に備えておきましょう。
防災グッズを備えていますか?
そもそもなぜ防災グッズを備えておくのでしょうか。それは、災害発生時に命を守り、生活を維持するために欠かせないものだからです。
地震や台風などの災害が起こると、水道・電気・ガスといったライフラインが止まる可能性があります。また、支援物資が届くまでに時間がかかることも少なくありません。
そのため、非常時に生きていくための生活を送るためには、防災グッズを日頃から備えておくことが大切です。
さらに、災害はいつ、どこで起こるかわからないもの。いざという時に、自分の命を守るためには自分自身で身を守っていく「自助」の考え方がとても重要になります。まずは、自分自身の身を守ることを最優先とし、それができてこそ、家族や周囲の人を助けることが可能です。
また、過去の災害の経験や教訓からも、防災グッズの備えがいかに大切かがわかります。日頃から防災グッズを備えておくことが、いざという時の安心につながるのです。
防災グッズの基本セットとは?
ここからは、防災グッズの基本セットについて紹介します。災害時に命を守るために欠かせないアイテムばかりですので、ぜひ備えておきましょう。
飲料水と非常食(最低3日分)
人が生きていくために欠かせない「飲料水」と「非常食」は防災グッズのなかでも最優先で揃えておきたいアイテムです。
飲料水は、一人あたり1日3リットルを目安に、家族全員分を最低3日分は準備しておきましょう。
非常食は、水道・電気・ガスのライフラインが止まっている可能性が高いため、備蓄用のパンやビスケット、レトルト食品など、調理不要のアイテムを用意しておくと安心です。
また、ビタミンを補給するために、フルーツ缶詰を用意しておくのもよいでしょう。そして、小さな子どもがいる場合は甘いものを用意したり、高齢者がいる場合は消化がしやすいおかゆを用意したりと、家族構成によっても必要なものを考えましょう。
非常食は、日頃から缶詰やレトルトを多めにストックし、定期的に消費・補充していく「ローリングストック方法」を取り入れるのもおすすめです。
モバイルバッテリー
スマートフォンを充電できるようモバイルバッテリーも用意しておくことも大切です。災害時は、家族との連絡や救助要請、災害の情報収集手段としてスマートフォンを使う人が多いですが、停電してしまうと充電ができなくなってしまいます。
また、避難所にいる場合も、自由に充電するのは難しいです。そのため、非常時でもスマートフォンを使用できるよう、モバイルバッテリーを準備しておくとよいでしょう。
救急セット(常備薬含む)
災害時には、思わぬ怪我をすることがあります。そのため、ばんそうこうや包帯、消毒液などの救急セットも防災グッズとして準備しておきましょう。
また、日頃から服用している薬がある方は、常備薬も1週間程度を目安に供えておくと安心です。
携帯トイレ・簡易トイレ
携帯トイレや簡易トイレも、災害時に備えておきたい必需品です。
災害によって建物が倒壊したり、断水したりしてしまうとトイレが使用できなくなる可能性があります。また、仮設トイレもすぐに設置されるとは限りません。
トイレは生理現象であり、どんな状況でも避けることはできないため、自分や家族のためにも、携帯トイレや簡易トイレを事前に備えておきましょう。
防寒具(アルミブランケットなど)
防寒具も、災害時に欠かせないアイテムのひとつです。寒い冬や夜の避難時に、避難所に暖房設備や防寒グッズがあるとは限りません。
低体温症を防ぐためにも、アルミブランケットや寝袋、カイロなどの防寒グッズを事前に準備しておきましょう。特に用意しておくのがおすすめなのが、折りたためる「アルミブランケット」です。
アルミブランケットは、折りたたみができてコンパクトに収納できるうえ、高い保温効果があるため、非常時に役立ちます。
笛・ホイッスル(居場所を知らせるため)
救助を求める際、自分の居場所を周囲に知らせるために、笛やホイッスルを用意しておきましょう。
声を出すのが難しい状況でも、笛やホイッスルがあれば音で助けを呼ぶことができます。
現金(小銭を含めた紙幣)
停電が発生すると、キャッシュカードや電子決済が利用できなくなくなることがあります。そのため、現金を手元に用意しておくことも大切です。
また、非常時での買い物はおつりが用意されていない場合も考えられるため、紙幣だけでなく小銭もある程度揃えておくと安心です。
家族構成別に必要なものリスト
災害グッズは、家族構成によっても必要なものは変わってきます。ここからは、家族構成別に必要なものリストを紹介します。
乳幼児がいる家庭
乳幼児がいる家庭で必要なものリストは、以下のとおりです。
- 粉ミルクや哺乳瓶、ベビーフード
- おむつ、おしりふき
- 抱っこ紐
粉ミルクや哺乳瓶、ベビーフードなど赤ちゃんの食事に必要なものは防災グッズとして必ず用意しておきましょう。普段母乳をあげている方も、災害時にはストレスで母乳がでにくくなることもあります。
また、おむつ、おしりふきも多めに用意しておくと安心です。さらに、移動や避難時に両手が使えるよう、抱っこ紐を用意しておくこともおすすめです。
高齢者がいる家庭
高齢者がいる家庭で必要なものリストは、以下のとおりです。
- 常備薬やお薬手帳
- 補聴器用の電池
- 介護用品(大人用おむつなど)
持病がある方がご家族にいる場合は、常備薬やお薬手帳を用意しておきましょう。また、補聴器の電池や介護用品など、ご家族に合わせて必要なものを準備してみてください。
ペットがいる家庭
ペットがいる家庭で必要なものリストは、以下のとおりです。
- ペットフードと水
- ケージまたはリード
- 排泄処理用の袋
災害時には、人の救助が優先となりやすいため、ペットの支援はすぐに受けられない可能性があります。そのため、ペットフードや水などは、7日分程度は用意しておくと安心です。
また、避難所へ同行することも想定して、ケージやリードなども準備しておきましょう。排泄物を適切に処理できるよう、処理用の袋も忘れずに用意しておくことが大切です。
自宅用・避難用バッグで分けて考える
防災グッズは、「自宅用」と「避難用バッグ」に分けて準備することが大切です。
自宅で数日間過ごすための防災用品と、避難時にすぐに持ち出せる避難用バッグをそれぞれ用意しておくことで、状況に応じて柔軟に対応することができます。
見落としがちな防災グッズとは?
基本の防災グッズ以外にも、用意しておいたほうがよいアイテムもあります。ここからは、見落としがちな防災グッズを紹介します。
耳栓やアイマスク(避難所での安眠に)
耳栓やアイマスクも、防災グッズとして用意しておくのがおすすめです。
避難所では多くの人が同じ空間で過ごすため、話し声や生活音、照明が気になって寝れないことがあるかもしれません。
そんな時に耳栓やアイマスクがあれば、少しでも快適に眠るための助けとなるでしょう。
生理用品(フェムケアの視点からも)
女性の場合、生理用品も忘れずに備えておくことが大切です。
災害時は、長期間お風呂やシャワーができない状況も想定されます。そのため、ナプキンだけでなく、生理用のショーツやウェットシートなども一緒に用意しておくと安心です。
こうしたアイテムを用意しておけば、非常時でも清潔さを保ち、生理時の不快感を軽減するのに役立つでしょう。
マスクや手指消毒アイテム
感染防止グッズのため、マスクや手指消毒アイテムも準備しておきましょう。特に避難所では、多くの人が同じ空間で過ごすため、感染症が広がりやすい環境です。
替えの下着・タオル
災害時には、衣服が濡れてしまったり、断水によってシャワーができなかったりすることがあります。そのため、替えの下着やタオルも防災グッズとして準備しておくと安心です。
また、圧縮袋に入れておくとコンパクトに収納できるのでおすすめです。
小型ラジオ(情報収集の手段)
災害時に必要な情報を得るために、小型ラジオを用意しておくとよいでしょう。災害発生時は、通信環境が不安定になり、スマートフォンから情報を得にくくなることがあります。
また、SNSなどではフェイクニュースが拡散される可能性もあるため、シンプルな情報収集手段として、小型ラジオを備えておくのがおすすめです。
ガムテープ・ビニール袋(多用途で活躍)
ガムテープやビニール袋は、災害時にさまざまな用途で活躍するアイテムです。
たとえば、ガムテープは割れた窓の補修や、ビニール袋などを壁に貼り付ける際に使用できます。さらに、メモや名札の代わりにもなるでしょう。
ビニール袋は、水の運搬や雨よけ、簡易トイレとして使うなど、用途は多岐にわたります。簡易的な調理やごみ袋としても活用できるため、多めに用意しておくと安心です。
定期的な見直しが防災力を高める
防災グッズは、一度備えたら終わりではありません。定期的に見直しを行うことも必要です。
食料品や水など、期限のあるものは定期的に確認し、期限が近づいているものは入れ替えましょう。また、懐中電灯やラジオなどが問題なく作動するかどうかも、定期的にチェックしておくと安心です。
さらに、家族の状況に応じて内容を見直すことも大切です。たとえば、子どもがいる家庭では、成長に伴って、着替えのサイズや必要なアイテムが変わっていきます。
高齢者がいる場合も、体調や介護の状況によって必要な物は変化するため、その都度内容も見直しておきましょう。定期的に見直しをしていくことが、いざという時の防災力を高めてくれるでしょう。
まとめ|「備え」は未来への優しさ
防災グッズを用意して災害に備えておくことは、自分や大切な家族の命と安全を守るための第一歩です。そして、自分や大切な家族を守る、未来への優しさでもあります。
また、自分の命を守る行動は、結果として周囲の人を助けることにもつながります。 ぜひ、この記事で紹介した内容を参考に、一度防災グッズを見直してみてください。

