ECOSIA(エコシア)で本当に植樹に貢献できるのか|メリットや使用方法までわかりやすく解説
引用元: Adobe Stock
ECOSIAとは、検索をするだけで世界中に植樹ができる検索エンジンのことです。
現在地球上からは緑が減りつつあります。この理由には地球温暖化や砂漠化、また人口増加と貧困によって森林が農地や牧草地になっていることなどが挙げられます。
そんな中、植樹はこの先の地球環境を守るためにも必要不可欠な行為になってきます。
「ECOSIA」は、特別な知識がなくても木を植えることに貢献できる取り組み。
この記事ではECOSIAとは何かを詳しく解説します。
ECOSIAとは
ECOSIAとはドイツの企業であるエコシアが運営する検索エンジンを指します。
SDGsの考え方に基づき、世界中でもっと緑を豊かにしたいという思いで開発されました。
ユーザーは全て無料で使うことができます。
ECOSIAは基本的に英語で表記されていますが、例えばGoogleやYahooなどでの検索と同じように日本語で検索することも可能です。
また、リアルタイムで検索回数が表示される仕組みになっているため、自分の検索が何本の植樹に繋がっているのかが見えることもポイントです。
ECOSIAの仕組み
ECOSIAの仕組みは一体どのようなものでしょうか。
結論から言うと、ECOSIAはユーザーが検索することによる広告収入によって成り立っています。
広告収入の80%を環境保護団体「WWF」に寄付することによって、植樹までのプロセスが完成します。
ECOSIAの広がり
地球環境課題への意識がだんだんと高まりつつある現在、ECOSIAもにわかにですが認知され始めています。
タンザニアやモロッコ、ペルーなどをはじめとして、ECOSIAが活用されることによって良い影響が与えられている国々は多くあります。
現在は16か国以上でプロジェクトが行われており、地域規模は多岐にわたります。
メキシコでの植林活動は、現在行われているプロジェクトの例の1つ。
「水がなくなる日」という意味である「デイゼロ」と砂漠化を阻止し、帯水層の涵養を助けるためにシエラ デル ニドに木を植えています。
ECOSIAを使うメリット
ECOSIAを活用する最大のメリットは「自分が検索するだけで世界の自然環境の改善に貢献できる」ことです。
ECOSIAを使って検索をすれば広告収益の80%がWWFに寄付され、WWFによって植樹に活用されるため、難しく考えなくても自然と社会貢献ができるのです。
この記事を読んでいる方の中にも、「自然環境のために何かしたいけれど何をしたらいいのか分からない」と思っている方は多いでしょう。
そんな時にECOSIAを使えば、カジュアルに、かつ簡単に世界の現状をより良くすることができます。
ECOSIA植樹実績
ECOSIAの植樹実績はどのようなものになっているのでしょうか。
具体的には、2023年9月18日現在では1億8千万本を超えており、植樹の恩恵を受けた国数も35か国以上に昇っています。
例えばブラジル、セネガル、インドネシアなどといった地域が挙げられます。
単一栽培の代わりに 500 以上の異なる在来種を栽培しており、常に地域社会と伴走する形で団体が行動しているのもポイントです。
ECOSIAの使い方
ECOSIAの使い方は簡単です。
Webブラウザで「ECOSIA」と検索するだけで検索エンジンのページが登場するので、そこにいつものように検索ワードを打ち込めば、それだけで植樹への貢献が完了します。
また、Google Chromeの拡張機能としても備わっているため、いつもECOSIAを使いたい場合は拡張機能に登録しておくのがおすすめです。
スマホで使用する場合は別途アプリのダウンロードが必要です。App Storeなどから簡単にダウンロードできるので試してみてください。
また、検索をすると左上に木のマークが出てくるはずです。
これは自分の検索数が集計され、自分がどれくらい検索して何本の木を植えられたかを表しています。
このような数字を見られることもモチベーションになるのではないでしょうか。
ECOSIAを実際に使用した感想
ECOSIAを実際に使ってみると、画面上は普段馴染みのあるGoogleなどの検索画面とほとんど変わりはなく使いやすい印象です。
ただ、2〜3日検索しただけでは木の数字は増えなかったため、日常的に何十回と検索する必要があると思われます。
まとめ
ECOSIAはドイツの企業から発信された、植樹を支援するための検索エンジンです。
検索するだけで社会貢献ができるという点で、誰でも気軽に参加できるのがメリットではないでしょうか。
ふと思い立ったときに検索をしてみる、という使い方でも良いかもしれません。
ぜひECOSIAについてより深く知って、自然環境を私たちの手で変えていきましょう。
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