生ごみを肥料化できるコンポストとは?フードロスを減らすために実際に使ってみた①
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ゴミを減らそうと試行錯誤しても、どうしても出てきてしまうのが生ごみ。
家庭から出る生ごみは約80%が水分だと言われています。水分が多く含まれているごみは燃焼効率が悪いため、環境にもあまり良くありません。
そこで、家庭でできる生ごみを減らすアクションのひとつにコンポストの利用があります。
今回はコンポストとはどんなものか、実際に使ってみたのでご紹介をしていきます!
コンポストとは?
コンポストとは、微生物の力を利用することで生ごみを堆肥化してくれるアイテムです。現在は家庭で使用できるものも多く販売されています。
コンポスト(compost)は、英語で堆肥のこと
生ごみを堆肥化する容器のことをコンポスター(composter)といいますが、日本ではコンポスターのこともコンポストと呼ぶのが一般的だそう。
コンポストでつくられた堆肥は、ベランダやプランターで育てている植物や野菜の肥料として活用できます。
また、コンポスト購入に助成金を交付している自治体や、出来上がった堆肥を回収している地域もあるのでお住まいの自治体での取り組みを事前に調べてみるのもおすすめです。
コンポストにはどんな種類があるの?
コンポストにはさまざまな種類があり、ライフスタイルに合わせたアイテムを選ぶことができます。
大きくは屋外、屋内に設置できるものに分けられます。
屋外に設置できるコンポスト
以下のように様々な種類があります。大型のものが多く、畑や庭などがある家庭で利用されています。
- 段ボールを使用した段ボールコンポスト
- ミミズを用いて生ごみを分解するミミズコンポスト
- 設置型コンポスト
屋内で使用できるコンポスト
屋外に設置するものよりコンパクトなサイズで、臭いがあまり出ないものも多く開発されています。
- 「ぼかし」と呼ばれる有機質肥料を使う密閉型コンポスト
- 一定の温度を維持することで微生物が活動しやすい環境を整える電動生ゴミ処理機
- ベランダに設置できるLFCコンポスト
最近ではLFCコンポストが注目されています。おしゃれなデザインが特徴で、室内で場所をとることがないため人気があります。
「リブウェル キッチンコンポスト」を実際に使ってみた
いくら環境を守るためといっても、臭いが出たり、手間がかかったりするならコンポストを使うのを躊躇してしまいますよね。
そこで、手間や臭いがどうなのか、コンポストを実際に使ってみました!
商品詳細:リブウェル キッチンコンポスト
「リブウェル キッチンコンポスト」を選んだ理由
以下の4つの理由から選びました。
- 室内で利用できる
- 臭わない
- 見た目がおしゃれ
- 電気を使用しない
集合住宅に住んでいるため、室内で利用でき、臭いもなるべく抑えられるというのはマストな条件。
そして、他のインテリアの邪魔をしないようなシンプルなデザインのほうがいいと思い、「リブウェル キッチンコンポスト」を選びました。
サイズは高さが30cmほどあり少し存在感はありますが、慣れてくると違和感なく部屋になじんでくれます。
カラーは白、黒、黄色の3種類があり、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
電動生ゴミ処理機はリブウェルのコンポストよりコンパクトなサイズのものがありますが、なるべく環境に配慮したいため、電気を使用しないものを選びました。
コンポストの中身、必要な材料
「リブウェル キッチンコンポスト」には本体の他に、トレイとコップが付属しています。
このほかに別途、EM菌を使ったぼかしが必要です。EM菌は生ごみの発酵を助ける善玉菌で、ネットやホームセンターなどで購入することができます。
コンポストの使い方
水切りした生ごみをコンポストの中に入れ、生ごみ500gに対して10~20gのぼかし肥を振りかけます。
入れる前には水分も良く切るのがポイントです。水分を多く含んでいると臭いの原因になります。
この日の生ごみは約150gだったので、ぼかし肥は4gほど振りかけました。
そのあとは軽く混ぜて、密閉して完了です。
思っていたよりも簡単!
上からビニール等をかぶせて空気に触れないようにすると発酵しやすくなるようですが、良いサイズの袋がなかったためサランラップで代用してみました。
その後は一日分の生ごみを夜まとめてコンポストに入れ、そのたびにぼかし肥を加えて混ぜます。数日分の生ごみをためたら、そのあとは追加せず1~2週間ほど発酵させます。
ときどきふたを開けてガスを抜き、発酵させている間は生ごみを追加しないように注意が必要です。
コンポストに入れられるのは野菜や果物の切れ端、卵の殻、ごはんなど。細かく刻むことで分解されやすくなります。
魚や肉も入れることは可能ですが、臭いが出やすいようなのでコンポストに慣れてきたころに様子を見ながら入れてみようと思います。
卵の殻や、ニンニクや玉ねぎの皮も分解しにくいので今回は控えました。入れてはいけないのは割り箸、爪楊枝、プラスチック類、腐った生ごみなどです。
まとめ
今回はコンポストがどんなものか、使い方についてご紹介しました。
最初は生ごみを小さく切ったり、乾かしたりするのが面倒だなと思いましたが、数日で慣れることができ思っていたより手間ではありませんでした。
むしろコンポストに生ごみを入れるのも楽しくなってきます。コンポストのふたはしっかりと閉まるので、臭いが漏れてくることもありませんでした。
次回は途中経過についてレポートします!