ヴィーガンは鬱になりやすい!?抗うつの秘訣はアミノ酸?
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近年、健康、環境、美容のために畜産物を扱わないライフスタイルが台頭してきました。
このようなライフスタイルを送る人々を”ヴィーガン(菜食主義者)”と呼び、テレビやSNSで注目されています。
しかし、このヴィーガンには鬱傾向の高さが近年の研究で示唆されています。今回は、ヴィーガンと鬱の関係性についてこの記事で紹介していきたいと思います。
ヴィーガンは鬱になりやすい!?
近年の研究ではヴィーガン(菜食主義者)は非ヴィーガン(非菜食主義者)よりも鬱の危険性が高いのではないかといわれています。
その原因の一つとして、ヴィーガンのアミノ酸不足が考えられています。
ヴィーガンはなぜアミノ酸不足になってしまうのか。動物性の食品、植物性の食品の違いについて、アミノ酸スコアで見ていきたいと思います。
ヴィーガンがアミノ酸不足になる理由
アミノ酸スコアとは、タンパク質の栄養価を示す指標です。アミノ酸スコアが100に近ければ理想的であり、質の高いアミノ酸とされています。
そして、アミノ酸には体内で生成できる必須アミノ酸と体内で生成できない必須アミノ酸があります。動物性食品と植物性食品で比べた時、基本的に動物性食品はアミノ酸スコアが100なのに対して、植物性食品はアミノ酸スコアが基本的に100に届きません。
そのため、動物性食品を抜いたヴィーガンの食生活はアミノ酸不足に陥りやすくなるとされています。
では、身体の心の健康のため、ヴィーガンの食生活でアミノ酸不足にならないようにするには、どのようにすればよいのでしょうか。
ヴィーガンがアミノ酸不足にならないためには?
アミノ酸を補える食材の組み合わせを食事に取り入れましょう。
アミノ酸には補足効果と呼ばれる力があります。食事の際、1つでは足りない必須アミノ酸の要素を食品同士で補うことができるのです。
つまり、食材の組み合わせを考えれば、1つではアミノ酸スコアが100を下回っている食品でも合わせることでアミノ酸スコアを100に近づけることができるのです。
次からは、アミノ酸スコアを100に近づけバランスよく食生活が送れる組み合わせを詳しくご紹介していきたいと思います。
大豆と米
大豆と米は、相互に足りないアミノ酸を補いあえる関係です。
この組み合わせは、大豆に足りないリジン、米に足りないメチオニンというアミノ酸を互いに補い合えます。実際の食材同士では、米と納豆が補い合える組み合わせです。
トウモロコシとナッツ類
トウモロコシは、トリプトファンと呼ばれる必須アミノ酸が十分ではありません。その半面、ナッツ類にはトリプトファンが豊富に含まれています。
そのため、このトウモロコシとナッツ類の組み合わせも補い合える関係です。コーンサラダにナッツ類をトッピングすれば質のいいアミノ酸をとれるでしょう!
ストレス改善に役立つ!アミノ酸を含む食材
アミノ酸にはストレス状況下で不安を抑える効果や鬱に対抗する効果をもたらす種類があります。
例に挙げるとトリプトファン、アスパラギン酸、オルニチンなどです。これらのアミノ酸を多く含む食材は、トリプトファンですと先ほど挙げたトウモロコシ。アスパラギン酸だと名前の通りアスパラガス。オルニチンですとブナシメジなどがあります。
これらのアミノ酸を含む食材を食事に取り入れることでストレスの改善の手助けになるでしょう。
参考サイト:食生活改善によるストレス制御に関する研究
まとめ|ヴィーガンは鬱になりやすい!?抗うつの秘訣はアミノ酸
今回はヴィーガンの鬱傾向についてアミノ酸という観点から触れていきました。今回の記事で大事な要点は以下の3点です。
- 鬱のリスクが高いとされる 原因の一つはアミノ酸不足
- アミノ酸は植物性であっても、食材の組み合わせ次第で質のいいアミノ酸をとれるようになる
- アミノ酸には抗うつ作用をもたらす種類もある
心と身体の健康に気を使い、豊かなヴィーガンライフを送りましょう!
参考サイト:食生活改善によるストレス制御に関する研究