ベジブロスとは|サスティナブルなライフスタイルをご提案

ベジブロスとは|サスティナブルなライフスタイルをご提案
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ベジブロスとはベジタブル(野菜)とブロス(だし)を組み合わせた言葉で、野菜でつくるだしを意味します。

今までゴミとして捨てていた野菜の皮や種、ヘタなどには、実はたくさんの栄養が含まれています。本来廃棄されるはずだった野菜を使いフードロスを減らせることから、ベジブロスはサスティナブルな取り組みとしても注目されています。

ここでは、ベジブロスのメリットや作り方などベジブロスに関するお役立ち情報をお届けいたします。

ベジブロスとは

台所でスープを作っている人

野菜を調理するときに出た皮やへた、芯などを煮出してつくるだしベジブロスと呼びます。その語源は英語で、vegetable(野菜)とbroth(だし)を組み合わせています。

比較的新しい言葉のように思われますが、日本でベジブロスという言葉が認知されるようになったのは、1980年代です。

その後、フードロスの削減SDGsの取り組みが注目されるようになってから、認知度が高まりました。

ベジブロスのメリット

ごみ箱から野菜の捨ててしまう部分が零れ落ちる画像

調理の際には、肉や鰹節、昆布などからとっただしを使うのが一般的です。調理の際にベジブロスを使うことにより、さまざまなメリットが得られます。

まずは、野菜の栄養価を無駄にしないことです。野菜の皮やへたには、第7の栄養素と呼ばれているフィトケミカルが豊富に含まれています。フィトケミカルは抗酸化力が強く、免疫力を高める効果が期待できるのです。

生野菜からの摂取が難しいフィトケミカルですが、加熱すると細胞から溶け出します。フィトケミカルをたっぷりと含んだだしを調理に使えるので、ベジブロスを継続して取り入れれば健康効果が高まります。

幅広い料理に使えることもメリットの一つです。くせがなくまろやかな風味が特徴的なベジブロスは、和風、洋風、中華などジャンルを問わず幅広い料理に活用できます。

フードロスの削減になることもメリットです。これまで廃棄していた野菜の皮や芯をそのまま使用するため、家庭から出る生ごみの量を削減できます。

ベジブロスとSDGs

手のひらに乗る地球とサステナブルをあらわした画像

ベジブロスが注目されるようになったのは、サスティナブルな取り組みだからです。

農林水産省の調査によると、家庭から出るフードロスの量は推計で261万トン(2019年の調査)にもなることが分かりました。

ベジブロスを作る家庭が増えれば、野菜を余すことなく使えるようになります。食品ロスの削減だけでなく、SDGsの活動にも貢献できるでしょう。

ベジブロスの作り方

様々な種類の野菜と鍋の画像

旨味と栄養がたっぷりと詰まったベジブロスを自分で作ってみましょう。残った野菜で手軽に作れるため、誰でも挑戦しやすいのが特徴です。作り方の手順を解説します。

1.材料を用意する

ベジブロスを作る材料を用意しましょう。味付けには塩を使います。ベジブロスはどんな野菜でも美味しく作れるわけではなく、適した野菜の種類があります。

ブロッコリーやキャベツの芯といった苦味に強い野菜、ニンニクやニラなどの匂いの強い野菜、大根やホウレンソウといったアクが強い野菜はベジブロスに不向きです。

2.全ての材料を入れて煮込む

鍋に全ての材料を入れて火をかけて、沸騰したら弱火で20~30分ほど煮込みます。その後火を止めて、ざるにキッチンペーパーを乗せてこします。難しい工程はないため、誰でも簡単に作れます。

ベジブロスを使ったおすすめメニュー

食卓の一番手前にスープが置いてあり、周りにもご飯が並んでいる画像

ベジブロスを普段の料理に活用してみましょう。

例えば、カレーやシチューを作るときも、水の代わりにベジブロスを使うことで、より一層旨味が増します。

味噌汁やクラムチャウダーといったように、汁物料理に使うと栄養たっぷりの美味しい料理に仕上がります。

他にも、お米をベジブロスにつけて調味料や具材と一緒に炊き込むことで、野菜の美味しさを感じられる炊き込みご飯を味わえます。

ベジブロス取り扱い企業

人形と、サステナブルに関連する地球と人や自然やエネルギーの描かれた木のブロックの写真

企業もサスティナブルな取り組みに力を入れています。ここでは、ベジブロスを扱っている企業をいくつか紹介します。

 株式会社インターホールディングス

世界唯一の真空特許技術を活かし、食品ロス削減に関するさまざまな取り組みを行っている企業です。

取り扱うベジブロスは「無添加ベジロス」で、真空特許技術のおかげで消費期限を3日から14日に伸ばしています。さらに、量り売りしているため、必要な分だけ購入できるのも魅力です。

詳細:株式会社インターホールディングス 

ソシオフードサービス

給食をメインで扱っている企業です。長崎県内の高齢者施設を中心に食事を提供しており、メニューの多くにベジブロスを活用しています。ベジブロスを取り入れるようになってから、施設に入居している高齢者の健康診断の数値が改善されてきたという報告もあるほどです。

詳細:ソシオフードサービス株式会社

デリカフーズホールディングス株式会社×とんでん株式会社

2社が共同開発した「とんでんベジブロス」は、本来加工過程で廃棄されていた野菜を使用しています。

このとんでんベジブロスを、2022年7月より、平日の17時以降に来店されたお客様に対して無料で提供しています。

詳細:とんでんベジブロス(PDF)

株式会社47CLUB

地域の商品を全国に届けるショッピングモールなどを展開している企業です。健康を意識した顧客に向けて、農薬不使用で栽培した野菜を使ったベジブロスをベースにした野菜スープ「SUPULI」を開発しました。

日常の料理や忙しい時の朝食、ファスティング回復食など幅広い用途に使えます。2022年7月25日からECサイトで販売を開始しています。

詳細:国産野菜スープ「SUPULI」

まとめ

色とりどりの野菜の写真

これまで捨てられていた野菜の皮や種、芯には豊富な栄養が含まれています。それらを加熱してとっただしであるベジブロスを活用することは、健康効果を高めるだけでなく、サスティナブルな取り組みにもつながります。

ベジブロスに適した野菜を選ぶ必要はありますが、作り方はシンプルで誰でも手軽に作れるのが魅力です。自分の健康のため、地球環境のためにもベジブロスを活用してみましょう。

関連記事:ホールフードとは|ホールフードとSDGsの関係を解説します

参考:⾷品ロス量の推移(平成24〜令和元年度)|農林水産省(PDF)

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