サスティナブルな取り組みをしているホテル4選|宿泊業界でも大注目なサスティナブル

サスティナブルな取り組みをしているホテル4選|宿泊業界でも大注目なサスティナブル
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近年、さまざまな業界でサスティナブルが注目されていますが、宿泊産業も例外ではありません。

ホテルでは宿泊者の快適性や利便性を最優先するため、地球環境に対する配慮は後まわしになりがちでした。しかし、最近では、行政府や個人単位での環境保全に対する意識の高まりにより、サスティナブルを意識するホテルが増えています。

今回は、旅行時におけるサスティナブルに対する人々の意識や宿泊施設とサスティナブルとの関係について解説します。あわせて、サスティナブルな取り組みを行っているホテルを見ていきましょう。

旅先でもサスティナブルな取り組みの重要性を感じている人は多い!?

旅

ブッキングドットコム(旅行ECサイト)は、旅行者を対象に「サステイナブル・トラベル」という調査を2019年に実施しました。

その結果、回答者の約4分の3地球を守るために人々は今すぐ行動し、サスティナブルな選択を行うべきだと感じていることが分かりました。

一方、現状としては、世界の旅行者の37%が「よりサスティナブルな旅行を行う方法が分からない」と回答し、日本人については49%が同回答をしています。その他にも、「予定があるため、選べるサスティナブルな選択肢に限りがある」と答えた世界の旅行者は34%で、日本人旅行者については49%という結果に。

これらの結果から、世界各国の旅行者の多くが旅先でのサスティナブルな取り組みの重要性を理解しつつも、何をすればよいか分からなかったり、スケジュールとの関係で難しかったりと実行に躊躇している様子がうかがえます。

宿泊施設のエコラベルとは

グリーンキー認証

引用元:一般社団法人JARTA

旅行者にとって遠方に出かける際には宿泊施設の利用が欠かせませんが、ホテルでもサスティナブルを意識する取り組みが促されています。

その一つとして、宿泊施設のエコラベルが挙げられます。エコラベルの認定を受けるためには、規定の項目において一定以上の基準を超えていなければなりません。

例えば、観光宿泊サービスを対象にしたエコラベルの基準として以下があります。(一部抜粋)

  • 環境と社会のコミュニケーションと教育
  • 地域冷暖房
  • 最適化されたプール管理
  • 雨水のリサイク
  • 食器洗い機の水の消費量

エコラベルの基準は従来の基準以上にエネルギー基準や水基準が細かく定まっています。そのため、エコラベルの基準をクリアするためには、意識的な取り組みや新設備の導入などが不可欠と言えるでしょう。

グリーンキー認証とは

グリーンキー認証とは、デンマークで1994年にはじまった宿泊施設のエコラベルです。

グリーンキー認証を受けた宿泊施設には緑色の鍵のマークが付与されます。世界で66カ国と地域、3100施設が認証を受けているため、日本国内だけではなく、国外や外国人旅行客にも通用します。

宿泊施設がグリーンキー認証を受けるには、下記の5つの項目を満たさなければなりません。

  1. ゴミの削減、リサイクル、省エネ、節水、地産もしくは有機食材の利用などの取り組みを進めている
  2. エネルギー、水、化学物質の使用量を削減しようとしている
  3. お客様と接するスタッフのみならず、経営者を含めた組織全体で環境保全に取り組んでいる
  4. 認証取得を目的とした取り組みでなく、環境保全の取り組みを継続的に推進しようとしている
  5. グリーンキーに関する取り組みの基盤として、地域も含めたステークホルダーと良好な関係を築いている

グリーンキー認証を受けるためには上記の項目に加えて、使用する水量を毎月記録したり、使い捨てカップの使用を控えたりといった取り組みも求められます。

サスティナブルな取り組みをしているホテル4選

ホテル

サスティナブルな取り組みを実施するホテルは国内外で増えています。国内有数の格式あるホテルや高い人気を誇るリゾート施設の中にもサスティナブルを意識している宿泊施設があります。

ここでは、サスティナブルな取り組みを実施している宿泊施設を4つ見ていきましょう。

帝国ホテル

帝国ホテルは国内外の著名人やセレブリティからも選ばれる日本を代表するホテルです。

帝国ホテルではサステナビリティ推進委員会を設置し、11の目標を設定してSDGsを基盤とした取り組みを社内に浸透させています。

例えば、感染症対策と食品ロス削減を目的にしたオーダーバイキングの導入、館内照明のLED化、ホテル内でのろ過による節水、ゴミの約20種類の徹底した分別などが挙げられます。

ホテル椿山荘東京

ホテル椿山荘東京は閑静な庭園の中に建つホテルで、都心に居ながらゆったりとした時間を過ごせます。

ホテル椿山荘東京ではプラスチック製ストローの廃止や客室のエコ清掃実施、ノーマライゼーションなどの取り組みを実施。

また、環境保全の重要性を多くの人たちに伝えることを目的に、蛍の飛翔を楽しむイベントや植樹式の開催を行っています。

東急ホテルズ

東急ホテルズは国内外に多くのホテルを経営しています。

例えば、関東ザ・キャピトルホテルや渋谷エクセルホテル東急、川崎キングスカイフロント東急REIホテル、名古屋東急ホテル、那覇東急REIホテル、アウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾートなどが挙げられます。

東急ホテルズはグループ全体でサスティナブルな取り組みを実施。グリーンコイン制度や連泊時のリネン類の交換頻度の削減などはグループ全体での代表的な取り組みです。

ルネッサンス リゾート オキナワ

ルネッサンス リゾート オキナワは沖縄の広大な海やアクティビティを楽しめる宿泊施設です。

ルネッサンス リゾート オキナワは環境保全に力を入れています。廃油や生ゴミの再資源化、化石燃料の削減、エネルギーの有効活用を実施。

また、恩納村では下水道が完備されていないため、排水は自社内施設で処理し、排水を無害化しています。

まとめ

旅行は日頃のストレスから解放され、リフレッシュするためにも大切な時間の一つです。旅行では楽しむことも大切ですが、地球環境への配慮を忘れてはいけません。

旅先で簡単にできるサスティナブルな取り組みの一つとして、ホテルでの過ごし方が挙げられます。今回紹介したホテル以外にも、宿泊客に環境保全に対して理解を求めているホテルも多いです。

例えば、連泊する宿泊客にシーツやバスタオルの交換頻度を減らせないかと協力を求めるホテルは増えていると見受けられます。

私たち一人一人の旅先でのささやかな心掛けが環境を守ることにつながるはずです。

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