SDGs達成へのヒント|日本の伝統文化からサステナビリティを取り入れよう

SDGs達成へのヒント|日本の伝統文化からサステナビリティを取り入れよう
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「サステナブル」「サステナビリティ」という言葉が多くのメディアで取り上げられ、持続可能な社会の実現が今後の世界の大きな課題となっていることをご存じの方は多いのではないでしょうか。

持続可能な社会の実現ため、様々なシステムや新素材などが開発されていますが、新しいものだけではなく、過去からサステナビリティを取り入れることもできます。

今回の記事では、物を直すことで長く使っていた日本の伝統文化とSDGsの関係を見ていきましょう。

日本の伝統文化からSDGs達成へのヒントを探そう

東京

江戸時代の日本は「循環型社会」だったのをご存じでしょうか。鎖国、自然災害や資源の制約などにより、当時の人々は国内の限られた資源で生活しなければなりませんでした。そのため、長い歴史の中で物や資源を大事にする文化が育ったと言われています。

江戸の町にはゴミが落ちていませんでした。それは、紙くずや木くずなども燃料や資源として利用できるため、それらをビジネスにする業者があったからです。また、織物や木工などの伝統文化でも素材の節約や再利用が重視されてきました。

例えば、漆の器。木材に漆を塗ることで耐久性と美しさを併せ持ち、割れや傷があっても修復が可能です。最近はあまり使われなくなってきましたが、箪笥(タンス)も傷んだ部品を交換・修復することで長く使うことができました。また、着物は長方形の布を組み合わせて作られるため、裁断による廃棄が少ないと言われています。庶民にとっては高級品だったため、着られなくなったら子供の着物、下駄の鼻緒、雑巾などへリサイクルされていました。

このような資源を大切に使う日本の伝統文化は、持続可能な社会の実現に向けたSDGsの目標のヒントとなります。

伝統文化が当てはまるSDGsの目標とは

SDGs ESG

それでは日本の伝統文化を取り入れることはSDGsのどの目標に当てはまるのか、見ていきましょう。

「12 つくる責任つかう責任」

「14 海の豊かさを守ろう」

「15 陸の豊かさも守ろう」

伝統的な技術や素材で作られる道具や日用品は自然由来の素材が多く、環境に優しいと言えます。また、職人が一つひとつ丁寧に作っているため丈夫で長持ちするので、無駄なものを買わなくなり廃棄量を減らすことにもつながります。

「8 働きがいも経済成長も」

伝統文化を継承する職人は年々減少傾向にあると言われています。職人が手掛けた物を購入することは伝統的な技術を守り、職人の働きがいにもつながります。

「11 住み続けられるまちづくり」

地域の文化や伝統を受け継いだ工芸品などは、地域の特性を活かしたまちづくりにも貢献するでしょう。

このように伝統文化はSDGsの目標に貢献できます。「文化を守る」と強く意識しなくても、日常に取り入れて長く愛用することがSDGsの目標に貢献し、文化を守ることにつながっていきます。

個人でも始められる「直して使う」文化を紹介

金継ぎ

私たちにできることにはどんなものがあるのか、個人で取り入れられる伝統文化を紹介します。回は江戸の循環型社会を見習い、「直して使う」文化や技術をピックアップしました。

金継ぎ(きんつぎ)

金継ぎは、壊れた器を金や銀、漆などの材料を使って修復する技術です。割れた部分を金や漆でつなぐことで、美しい継ぎ目を生み出します。金継ぎされた器は新たな価値と個性を持っているので、自分だけの器として愛着も増します。最近では体験ワークショップや、自宅で始められるキットもあるので、お気に入りの器が割れたら自分で直してみてはいかがでしょう。

染め直し

染め直しとは服や布を新たな色で染めることで、もともとは着物や布地を再利用するために行なわれてきました。元の色とまったく同じにするのは難しいですが、色褪せやシミのある服を染め直すことで、新品同様の色や新たな風合いになります。現在では、藍染での染め直しを行なっている業者があり、天然素材の布地なら草木染めを自宅で試してみるのも楽しいでしょう。ファッション業界では、環境への配慮や持続可能性を考慮した染め直しがアップサイクルの一つとして注目されています。

繕い(刺し子、かけつぎ)

お気に入りの服に穴が空いてしまったら、自分で繕ってみてはいかがでしょうか。柄のある服なら裏から縫えば目立たなくなります。また、衣類の補強や保温のために始まった伝統手芸である刺し子は、多くの方が趣味として楽しんでいます。刺し子で服を直せば自分だけの服として楽しめますよ。自分で直すのが難しそうならプロに頼むのもよいでしょう。日本にはかけつぎ(かけはぎ)といって服の穴や傷を塞ぐ技術があります。

包丁研ぎ

長く使っている包丁は刃こぼれやサビなどで切れ味が悪くなってしまいますよね。その際に、買い替えるのではなく、包丁を研ぐことで継続して使うことができます。包丁はホームセンターや金物屋などでも研いでもらうこともできますし、研ぎ石を使って自分で研ぐことも可能です。シャープナーを使うよりも手間はかかりますが、切れ味の良さは長持ちします。

今回ご紹介した技術や文化は、覚えるまで時間がかかりますし、直すための時間も必要です。ですが、ひと手間をかけることが物を長く使うことにつながっていくのではないでしょうか。

まとめ

東海道 有松の町並み

今回は日本の伝統文化がSDGsとどんな関係にあるかを紹介してきました。伝統文化を知ることで物を大切にすることの大切さに、改めて気づいてもらえたのではないでしょうか。この記事がサステナブルな社会や暮らしについて考える参考になればうれしいです。

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