ベルマークの仕組み|サスティナブルなアクションとともにご紹介
Contents
現在では60社以上の会社が協賛・協力しており、その参加団体は約26,000にものぼる活動となっている「ベルマーク運動」。
今は全国の小学校の約7割、中学校の約6割が運動に参加しているそうです。そんなベルマークについて、今回はサスティナブルなアクションも併せて詳しく解説していきます。
ベルマークとは
ベルマークの目的は「すべての子どもに等しく、豊かな環境の中で教育を受けさせる」ことです。「ベルマーク運動」は1960年10月に始まった運動。
商品のパッケージや包装紙に付いているベルマークを「ベルマーク教育助成財団」に送ることで、学校や団体が参加する「ベルマーク預金」が積み上がるという仕組みです。
1点あたり1円に換算され、この預金を利用すると「お買いものガイド」に載っている教材や設備品などを購入できます。
ベルマークの仕組み
ベルマークといえば「学校で集めた」という思い出がある方も多いのではないでしょうか。PTAが参加団体として登録しており、生徒から集めて教育助成財団である「ベルマーク財団」へ送ることで「自分たちの学校づくり」だけでなく、厳しい教育環境にあるへき地の学校、就学支援校、災害被災校、そして海外などさまざまな教育援助活動に使われます。
ベルマーク運動は、学校や公民館などの団体が参加できるもので、個人で参加することはできません。個人がベルマークを集めても、教材や設備品の購入には活用できませんが、個人で集めたベルマークを近隣の学校や団体に送って使ってもらうことができます。
また、公民館やスーパーによってはベルマーク回収箱を設置しているところもありますので活用するのも良いでしょう。
ベルマークを集めることによるメリット
ベルマークを集めるメリットは、その目的である「自分たちの学校づくり」と「お友達への教育援助」の2つに貢献できることです。
ベルマーク預金で学校の設備や教材をそろえ、さらに国の内外でハンディを背負いながら学んでいる子どもたちに援助の手を差し伸べることができるのです。
ベルマーク集めは、私たちが誰でも、かつ気軽にできるボランティアといえるでしょう。
ベルマークとSDGs
財団に届くベルマークは、2021年以降急激に増えているといいます。この理由のひとつに、SDGs達成への意識の高まりがあると考えられます。SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」。
ベルマークはSDGsを意識して始められた運動ではありませんが、設立当初からその目的を掲げ活動してきたもの。現在、SDGsの普及と共にベルマーク運動が再注目されているのです。
ベルマーク協賛会社
ベルマーク協賛会社とは、商品にベルマークを付けている会社のこと。現在も多くの大手企業が協賛会社としてベルマーク運動へ参画しています。
キューピー
ベルマーク教育助成財団のコンセプトに共感し、ベルマーク運動が開始された1960年より、協賛し、運動に参加した学校などへの教育支援活動に協力しています。
キャノンマーケティングジャパン
キャノンは、不要になったカートリッジの回収を通じてベルマーク運動に参加。回収の個数により、点数が付与される仕組みです。
詳細:環境への取り組み ベルマーク運動のご案内|キャノンマーケティングジャパン
クレハ
食品用ラップで有名なクレハは、1996年から協賛会社としてベルマーク運動に参加しました。
ベルマークはクレラップの切取り部分についているので、自宅等で確認してみてくださいね。
ベルマーク協力会社
ベルマーク協力会社とは、ベルマーク預金を使って教材や設備品を提供する会社のことです。商品は「お買い物ガイド」に掲載されています。
東通産業
ソニーのパートナー企業である東通産業は、放送局用・業務用・教育用システム機器を販売している会社です。学校の放送で使われるマイクやAV機器などを提供しています。
ヤマハミュージックジャパン
ヤマハ株式会社100%出資の国内販売会社であるヤマハミュージックジャパン。音楽の授業で使う教材や設備などを「お買い物ガイド」に掲載しています。
ミズノ
ミズノといえばスポーツ用品の印象が強いのではないでしょうか。スポーツ用ユニフォームはもちろんのこと、給食用白衣などもベルマーク預金で購入が可能です。
ベルマーク運動の成果事例
累計1800万点達成:福島県郡山市郡山第一中学
全校生徒で一斉にベルマークの仕分けをする時間を設け、生徒が一丸となってベルマーク活動に取り組んでいます。また、学校に「ベルマーク室」があり生徒会委員が待機し、ベルマークがなくなった生徒へベルマークを渡すほか、年2回全校生徒を対象にしたベルマーク集会が開かれています。
ベルマークで「みんなの時計台」を設置:福岡県福岡市立吉塚小学校
2018年、創立90周年を記念して学校の環境を整える目標を立てた同校。そのときに、学校と地域が一丸となり見晴らしの良い場所に時計台を設置することを計画に盛り込みました。
ベルマークなら、小学校1年生から参加できると考えたからです。コロナ禍で目標である100万点には届かなかったものの、集まった25万点とPTA費で念願の時計台の設置が実現しました。
まとめ
ベルマーク活動は「自分が学校に通わなくなったら」「子どもが学校を卒業したら」関係のなくなるものではありません。
日頃買う商品にベルマークがあるかを意識して見て、あれば集めるだけでとても簡単にできるボランティアです。
地域で協力することで、SDGsの目標でもある「質の高い教育をみんなに」を達成させることができるでしょう。