フェアトレード商品一覧│フェアトレード対象の商品と理由を紹介します
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フェアトレードの商品は、世界や日本を含め、生活をする上で身近なものとなってきました。
しかし、どのような商品が国際フェアトレードの認証を受けているのか、十分に把握できていない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フェアトレードの商品について、どのようなものが該当するのか紹介していきます。
フェアトレードの商品とは
フェアトレードの商品とは、国際フェアトレード基準を満たしている商品のことです。
国際フェアトレード基準を満たした商品には、認証ラベルが貼られています。
基準項目としては、以下の3つがあります。
- 社会的
- 経済的
- 環境的
3つの基準項目を満たさなければ、フェアトレード商品であると認められません。そのため、消費者は認証ラベルの貼っている商品を購入すれば、フェトレードの活動に貢献できるでしょう。
国際フェアトレード基準とは
国際フェアトレード基準とは、国際フェアトレードラベル機構が定めるフェアトレードに関する基準のことで、開発途上国の小規模生産者や労働者の持続可能な開発を促すことを目指しています。
フェアトレード全般に関する基準であるため、その内容は多岐に渡りますが、「社会」「経済」「環境」の3つの原則がすべての基準に共通しています。
フェアトレード商品一覧
フェアトレード商品にはさまざまな種類があり、日ごろから使っている商品の中にもフェアトレードのものがあると思います。今回は、国際フェアトレード認証対象産品のうち、日本国内で流通しているフェアトレード商品を紹介します。
以下が、フェアトレード商品の一覧です。
- コーヒー
- 紅茶
- 果物(※加工品を含む)
- カカオ
- 蜂蜜
- ワイン
- スポーツボール
- 切花
- オイルシード
- ナッツ
- スパイス・ハーブ
- コットン
- 化粧品
- サトウキビ糖
- 金
- みつろう(クレヨン、キャンドルなど)
上記の商品に関しては、日常生活で使用する方も多いはずです。フェアトレードの商品は食品だけではなく、日用品も該当します。
フェアトレードの対象となる理由
ここからは、項目ごとにフェアトレードの対象となる理由を踏まえ見ていきましょう。
コーヒー
コーヒーは開発途上国で生産していますが、国際市場(※ニューヨークやロンドンなど)で買取価格が決められています。
小規模農家は中間業者に頼ることになり、十分な利益を得られない事態に陥っています。さらに、不安定な生活になってしまい、子どもの教育にも悪影響を与えているのです。
そこで、フェアトレードを導入することで小規模農家が組合を作ったり、生産能力を高めたり、交渉力を身につけたりと新たな取り組みをしました。生産者は一定の賃金を受け取れるため、安定した生活を送ることが可能になります。
カカオ
カカオの生産は、主に開発途上国で行われています。
生産者は得た報酬で生活を送るため、カカオの生産は大事な収入源です。しかし、児童労働が慢性化しており、問題になっています。
そこで、国際フェトレード基準を設定し、労働環境の改善を図りました。また、児童労働をなくし、安定した収入を得るためにフェアトレード価格を設定しています。
フェアトレードを導入することで安定した収入だけではなく、十分な教育・医療を受けられる体制を作ることができます。
花
切花の多くは、大規模なプランテーションで生産されています。
しかし、生産の際に農薬や汚水の影響を受け、環境及び健康に悪影響を与えてしまうこと、労働者の低賃金などが問題になっていました。
そこで、国際フェアトレード基準を設定し、さまざまな環境の改善を図りました。
現在、フェアトレードの対象である花は、東アフリカ諸国とラテンアメリカ諸国など生産されています。
スポーツボール
サッカーボールは、世界全体の約7割がパキスタンで作られています。
労働者は作業を手縫いで行われていますが、労働賃金が低く、児童労働にも繋がっています。
そこで、サーカーボールをフェアトレードの対象商品にし、労働環境の改善(※児童労働をなくす取り組みも含む)への取り組むに力を入れました。
フェアトレードの対象商品であるサッカーボールは、安定した賃金や労働環境の改善に加え、別にプレミアムが支払われます。支払われたプレミアムは地域の教育や福祉のために使われています。
茶
茶は世界で最も飲まれている飲料であり、主にインドやスリランカなどで作られています。
インドやスリランカでは大規模なプランテーション型で生産されており、労働者の働く環境も良くありません。
そのため、フェアトレードを導入し、労働者の安定した賃金や衛生的な労働環境を繋げようとしています。さらに、茶の代金以外に奨励金を保証し、地域の発展のために活用しています。
コットン
コットンは、西アフリカやアジアの開発途上国を中心に世界70ヵ国以上で生産されています。コットン貿易には先進国に有利な構造があり、生産コストさえまかなえない低価格の競争を強いられています。
またコットン生産においては、世界で使用される殺虫剤の約16%、農薬の約10%が使用されているといわれています。中には、国際的に使用が禁じられている危険な農薬が使われている場合もあり、環境への影響だけでなく、労働者の農薬による中毒死・健康被害も深刻な問題になっています。
フェアトレードを導入することで、危険な農薬の禁止・オーガニック栽培の奨励や、労働者への価格上乗せを保証し、環境への悪影響低減、労働環境の改善に繋げようとしています。
国際フェアトレード認証・登録事業者一覧
日本国内の企業には、国際フェアトレード認証・登録事業者が多く存在します。
以下では、国際フェアトレード認証・登録事業者を10社ほど挙げています。
味の素AGF株式会社 | コーヒー |
伊藤忠商事株式会社 | コーヒー、カカオ |
イオントップバリュ株式会社 | カカオ |
UCC上島珈琲株式会社 | コーヒー |
エスビー食品 | スパイス、ハーブティー、ハーブ |
キーコーヒー株式会社 | コーヒー |
株式会社キャメル珈琲 | コーヒー、カカオ |
スターバックスコーヒジャパン株式会社 | コーヒー |
豊田通商株式会社 | 繊維 |
豊島株式会社 | 繊維 |
日本生活協同組合連合会 | コーヒー、繊維、茶 |
森永製菓株式会社 | カカオ |
参照元:フェアトレード ジャパン
身近な企業の中にも、国際フェアトレード認証を受けている企業が多く存在しています。私たちの日常生活の中に、フェアトレード商品が多く存在していることがお分かりいただけたと思います。
身近で購入できるフェアトレード商品一覧
チョコレート
フェアトレードチョコレートは近年コンビニやスーパーなどで購入が簡単にできるようになっております。
コンビニやスーパーのほかにフェアトレード専門ショップで購入も可能です。
一番手軽に購入が可能なフェアトレード商品ですので、フェアトレードに興味のある方はフェアトレードチョコレートから購入を検討してみてください。
詳細記事:フェアトレードチョコレートが購入できるコンビニ、スーパーまとめ
コーヒー
フェアトレードコーヒーはスターバックスなどのコーヒーチェーン店が取り入れたことで知名度が一番あるフェアトレード商品です。
スターバックスでは店内で販売されているコーヒーのほかに、フェアトレードコーヒーを豆から購入が可能です。
こういったフェアトレードコーヒーを扱っているコーヒー店から直接購入のほかに、インスタント用のコーヒーなどもAmazonなどで購入可能です。
日常的にコーヒーを飲む方はご検討してみてはいかがでしょうか。
詳細記事:コーヒーのフェアトレードブランド3選|国内の取り組みも紹介
バナナ
フェアトレードの果物で多く販売されていて身近な商品がフェアトレードバナナです。
フェアトレードバナナは農薬の使用や劣悪な労働環境で一時期注目を集めていました。
フェアトレードバナナの販売は主にコンビニ・スーパーで購入が可能です。
定期的にバナナを食べる方には、ユーコープなどの生協での購入がおすすめです。
詳細記事:【徹底解説】フェアトレードのバナナってどういうものだろう?
まとめ│フェアトレード商品
今回は、フェアトレードの商品について、どのようなものが該当するのか紹介しました。
フェアトレードの商品や認証を受けている企業は多く、日本国内だけではなく世界に普及しています。
日常生活の身近な商品に対象のものが含まれているのか確認してみましょう。