1年で1番長い夜「冬至」をキャンドルナイトでスローに過ごそう
引用元: 100万人のキャンドルナイト公式サイト
Contents
だんだんと日の出ている時間が短くなり、冬本番を迎えようとしています。夕方にはすでに空が真っ暗になってしまい、思わず冬の訪れを実感する季節です。この時期によく耳にするのが「冬至」です。しかし、「冬至」と言われてもあまりピンとこない方も多いのではないでしょうか?
今回は、1年で1番長い夜冬至と、冬至の夜におすすめの過ごし方「キャンドルナイト」をご紹介します!
「冬至」とは?
冬至は、1年間で日の出から日の入りまでの日中の時間が最も短くなる日で、今年の冬至は、12月22日です。冬至は、古くから「太陽が生まれ変わる日」とされ、様々な伝承や風習があります。
例えば、日本だけで見ても
- かぼちゃを食べる
- ニンジン、うどん等の「ん」のつくものを食べる
- 柚子湯につかる
等の風習があり、古くから長い夜を楽しもうと工夫してきたことが感じ取れます。
一方で、近年になってから誕生したイベントもあります。それが「キャンドルナイト」です。「キャンドルナイト」はその名の通り、夜に電気照明を消して、キャンドルを灯して過ごそうというエコなスローライフ運動です。
2023年の冬至の自宅での過ごし方として「キャンドルナイト」をおすすめします。
「キャンドルナイト」とは?
「キャンドルナイト」の目的
キャンドルナイトは、2001年にカナダで最初に行われたイベント。アメリカのエネルギー政策に反対する大規模な自主停電をきっかけに、世界中に広まりました。
日本では2003年から、「大地の会」という団体によって「100万人のキャンドルナイト」が毎年夏至と冬至に開催されています。
キャンドルナイトのメリット
キャンドルナイトを実践することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
非日常を感じることが出来る
普段多くの人は、夜の自宅で照明に囲まれて過ごしていることでしょう。照明を消して、キャンドルの光のみで過ごすことで、キャンプをしているような非日常感を感じることができます。キャンドルの幻想的な光に囲まれて夕食を食べることで、より一層美味しく感じることでしょう。
停電時の備えになる
日本は地震、台風など災害の多い国です。いつ起こるかわからない災害の際に、多く発生するのが停電です。キャンドルナイトで過ごすことで、停電が発生した時の状況を疑似的に体験することができ、どう過ごせばいいのかシミュレーションができます。キャンドルナイトでの経験は、万が一災害が起こった時に役立つことでしょう。
持続可能な社会について考えることが出来る
普段何気なく使っている電気ですが、何から作られているか考えたことはありますか?
日本では、発電の7割以上が石油・石炭、天然ガスといった、化石燃料による火力発電によって賄われています。しかし、化石燃料は有限な資源である以上いつか枯渇してしまうので、このままではいずれ発電が困難になってしまいます。
キャンドルナイトで照明を消して過ごすことで、普段の明るさが永遠に続くとは限らないことを考えるきっかけとなるでしょう。
関連記事:アースデイとは?4月22日は地球環境について考えてみよう
100万人のキャンドルナイト
毎年夏至と冬至の2回日本全国で開催
100万人のキャンドルナイトは夏至と冬至に開催される日本最大級の環境イベントです。夏至と冬至に行われるのは、国民の祝日など、人間の都合で決められた記念日ではなく、地球にいる人々に共通してやってくる日に行うことで、主義や立場、国籍の壁を越えていきたいという願いが込められているためです。
大々的な呼びかけは2012年に終了しましたが、以降も現在まで各所で行われています。
東京の増上寺や大阪の西梅田などで毎年リアルイベントが開催されているほか、全国各地の企業やヨガスタジオ等が消灯に参加しています。
2023年夏至開催のキャンドルナイトを振り返る
夏至に増上寺で開催された「100万人のキャンドルナイト2023夏至」では、増上寺に、1690個のキャンドルで作ったキャンドルロードが作られ、幻想的な雰囲気の中多くの人々が集まりました。
夏至当日は4年ぶりに東京タワーも消灯されたほか、トークステージやオーガニック野菜のマルシェも開かれました。
この投稿をInstagramで見る
引用元:@100candlenight
「100万人のキャンドルナイト2023冬至」に参加しよう
「100万人のキャンドルナイト」のリアルイベントは例年増上寺等で行われていますが、もちろん自宅からでも参加することが出来ます。キャンドルナイトの参加に必要なのはキャンドルのみです。
今年の冬至は、夜8時から10時までの2時間、みんなで一斉に自宅の照明を消して、キャンドルを灯しましょう。
まとめ
今回は、1年で1番長い夜冬至におすすめの過ごし方「キャンドルナイト」を紹介しました。興味を持った方は、ぜひ「100万人のキャンドルナイト」に参加し、スローな時間で思いにふける夜を過ごしましょう。