【使い方】環境に優しいみつろうラップ「アコラップ」を実際に使ってみた
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家庭での必需品といっても過言ではないほど、日常的に使われている使い捨ての食品用ラップ。
食品保存に便利な反面、プラスチックゴミが増えてしまうことが気になりますよね。そんな食品用ラップの代用品として注目されている、「みつろうラップ」をご存じでしょうか。
今回は、繰り返し使えて環境に優しいみつろうラップとその使い方を紹介します。
使い方は簡単?みつろうラップってどんなもの?
家庭用の食品ラップは市場規模が約500億円ともいわれ、私たちの日常に欠かせない存在になっています。
リーズナブルで食べ物を長持ちさせてくれる一方、過去には燃やすとダイオキシンが発生するという問題が話題になりました。
またリサイクルしにくいため、近年では環境に配慮した代替品が考えられています。
その中でも注目されているのがみつろうラップです。
みつろう(蜜蝋)とはミツバチが巣をつくるために分泌する成分のことで、簡単にいうとミツバチの巣の部分です。
みつろうラップは布に蜜蝋を染み込ませてコーティングしたもので、環境問題への関心が高いオーストラリアが発祥だといわれています。使い捨てではなく、何度も繰り返し使えるのでエコなアイテムです。
使い方は簡単で、食べ物にみつろうラップをかぶせ、手で包み込みながら温めて密着させるだけ。蜜蝋は冷えると固まり、温まると柔らかくなる性質があり、手の温かさでも十分くっつきやすくなります。
みつろうラップのメリット
みつろうラップには以下のようなメリットがあります。
天然素材で作られている
使い捨ての食品用ラップには添加物が含まれているものが多く、高温になると溶け出す可能性があります。
これに対して、みつろうラップは天然素材で作られているので、安心して利用することができます。廃棄時は土に還るので地球にも優しいラップです。
何度も洗って使える
みつろうラップは洗えば繰り返し使うことができるのでプラスチックゴミの削減にもつながります。使用頻度にもよりますが、1年程度繰り返し利用することができます。
保湿・抗菌作用がある
蜜蝋は保湿、抗菌性が優れているので、包んだ食品の鮮度を保つことができます。
みつろうラップの注意点
便利でエコなみつろうラップですが、使用する際には注意点があります。
電子レンジ、食洗機は使用不可
蜜蠟は熱に弱いため、電子レンジやオーブン、食洗機での使用ができません。温かいドリンクや食べ物を包むのもNGです。冷凍保存も不可のため、常温か冷蔵保存で使用しましょう。
肉や魚は直接包めない
みつろうラップは熱による殺菌ができないため、肉や魚、油分の多いものには使えません。また酸に弱い特徴があり、レモンなどには直接触れないように気を付けましょう。
みつろうラップを使ってみた!「アコラップ」の使い心地をレビュー
みつろうラップを実際に使ってみました。今回試したのは「aco wrap(アコラップ)」。
アコラップはオーガニックコットンと岐阜県でとれた蜜蝋などで、ひとつひとつ手作業で作られています。
サイズは3タイプで展開されていて、今回は丼鉢やスープ皿などに最適なMサイズを試してみました。
その他には小鉢やコップにぴったりのSサイズ、パスタ皿など大きな器に合うLサイズがあります。また、草木や泥などの天然素材で染色されているので、落ち着いた色合いでさまざまな器や食卓に馴染みやすいです。
手触り
「みつろうラップはべたつく」というイメージを持っている人はいるかもしれません。アコラップの手触りはペタッとした感触はありますが、ベタベタするほどではありませんでした。
ニオイ
ほのかにハチミツの良い香りがします。
使い方
アコラップを器にかぶせ、手で軽く抑えながら5秒ほど温めるとお皿にピッタリとくっつきました。電子レンジには使えないので、カットした野菜やフルーツを保存するときに使用しています。
酸の強いもの以外であれば、フルーツや野菜の切り口に直接かぶせて包んでもOKです。
洗い方
さっと水洗いで完了です。
蜜蝋のコーディングが水を弾いてくれるので簡単でした。もし汚れや匂いが気になる場合は、中性洗剤で軽く洗います。コーディングが落ちてしまうので、ぬるま湯で洗うのは控えましょう。
洗い終わったら、しっかり乾かします。
保存方法
コーディングが溶けないよう、使わない時は冷蔵庫で保存しました。
空き瓶や小さめの器に軽くたたんだり、丸めたりして入れておくと省スペースで保存でき、取り出す際にも便利でした。
まとめ
今回はみつろうラップについて紹介しました。
みつろうラップを使うことで、リサイクルしにくい食品用ラップの消費を削減することができます。
また、最近ではおしゃれなものも販売されていますし、布と蜜蝋があれば自分でも手軽に作ることができます。好きな布でお気に入りのラップをつくるのも楽しそうです。
日々の生活を楽しみながら、環境に優しいことを選択していきたいですね。