サイクリングのおすすめコースを紹介。ロードバイクがなくても楽しめる
自転車のコースを整備し、地域活性化している都市は各地にあります。
前回は、サイクルツーリズムで地域活性化へ!人気の三湖を自転車で観光しようで有名な三湖を紹介しました。
他にもサイクリストを招くために地元で様々な工夫をしている人気コースがあるので、紹介していきます。
ロードバイクでなくても楽しめるので、観光の際にぜひ行ってみてください。
瀬戸内海を自転車で縦断するしまなみ海道
広島県尾道市と愛媛県今治市までを結ぶ全長70キロのコースです。瀬戸内海に浮かぶ6つの島々をめぐり、瀬戸内海を縦断します。
ロードバイク乗りだけでなく、距離が短いため一般の人たちにも人気です。
瀬戸内海の景色や史跡などの観光スポットが多いのも理由の一つですが、それだけではありません。
普通、レンタサイクルで巡るとなると、自転車を返却するために往復しなければならず、140キロになってしまいます。途中で引き返したとしても100キロ近くになってしまい、一般の人にとってはちょっと厳しい距離です。
そこで、しまなみ海道では、レンタサイクルを借りた場所(ターミナルと呼んでいるようです)以外でも返せるようになっています。
尾道市で借りた自転車を今治市のターミナルで返却できますし、その逆も可能です。
一般の人でも無理なく瀬戸内海縦断ができるように工夫がされています。
また、途中の島々にもターミナルがあり、自転車で行って、途中の島で返却してフェリーで戻るということもできます。
さらに、佐川急便が手荷物を尾道市、今治市などの提携施設に当日着で運んでくれるサービスも実施しています。
佐川急便のサービスを利用することでスタート地点に戻る必要がなくなるので、ありがたいですよね。
尾道市をスタートして、今治市のホテルを予約し、大きい旅行バッグを佐川急便に預けて自転車旅を楽しむことができます。
アイアンマンレースで賑わう佐渡島
佐渡島は1周200キロでアップダウンがあります。相当ロードバイクを乗り慣れていないと1日で1周することは難しいです。
そんなルートを逆手にとって、よりハードな国際大会「佐渡国際トライアスロン大会」が開催されています。
スイムが4キロ、バイクが190キロ、ランが42.2キロのアイアンマンレースです。距離が約半分になるコースも用意されていますが、それでも相当なトレーニングが必要です。
毎年、両方のコースあわせて約2,000人が参加します。また、ボランティアなどで3,000人が大会運営に携わっているようです。
佐渡金山などの観光資源を持ちつつ、トライアスロンなどの大会を実施することで知名度をあげています。
実際、大会以外の時期でもロードバイク乗りが多く佐渡島に訪れ、わざわざ自分のロードバイクを持ってきて、1周することを楽しんでいます。
ロードバイクに興味がある方は、ぜひ佐渡島一周に挑戦してみてください。
アプリの活用やロゲイニングも
イベントでも、自転車を使って地域活性を行なっているものがあります。
アプリ「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」
今年1月〜3月にかけて、NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にあわせて伊豆半島サイクルラリーが実施されていました。
「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」アプリをダウンロードし、設定されている2コースのうち、どちらかの1コースを完走すれば景品がもらえるというイベントです。
もちろんコース上には「鎌倉殿の13人」にゆかりの史跡が配置され、観光を楽しめるようになっています。
ポイントで競う「ロゲイニング」
ロゲイニングは、制限時間内に設定されたチェックポイントをまわって、その点数を競うというものです。
通常は徒歩で行われるロゲイニングですが、自転車で回るものもあります。
点数はチェックポイントの難易度によって変わるため、どのようなルートで回るかなど、体力だけでなく頭も使うイベントです。
例えば、5月14日〜27日までは千葉県鴨川市で実施されます。
自転車の場合、範囲を広く設定をすることができ、参加者が該当地区の史跡だけでなく物産などに触れる機会を多く取ることができます。
まとめ
サイクルツーリズムを楽しむのに、ロードバイクが必要なわけではありません。
地元でレンタサイクルをして、観光をしながら楽しめるような取り組みが各地で行われています。
自転車をより楽しめるアプリなどもあります。たとえば「ツール・ド」というアプリでは、全国の自転車コースが登録されていて、ガチなコースから観光を楽しめるコースまで多く登録されています。
ぜひ、今度どこか旅行に行った際には、レンタサイクルをしてみてください。
また、旅行の計画を立てる際に、自転車で巡るプランも検討してみてはいかがでしょうか。