輝く未来を目指すエシカルジュエリーとは?おすすめのブランドも紹介
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「エシカル」(ethical)には「倫理的」という意味があります。
身に着けた人だけではなく、製品を製造する人たちや、地球環境に対してもあたたかな眼差しが向けられている「エシカルジュエリー」
頑張る自分へのご褒美としてジュエリーを購入する女性も多いのではないでしょうか。
今回は、エシカルジュエリーの基本について分かりやすく解説した上で、おすすめのエシカルジュエリーを扱っているブランドを5つ紹介します。
エシカルジュエリーとは?
エシカルジュエリー(ethical jewelry)とは、人や環境に配慮したジュエリーです。
名前の通り、エシカルジュエリーは倫理観に則して作られており、人や環境を大切にしています。
人工石やリメイクした素材で作られたジュエリー
ダイヤモンドなどが付いた一般的なジュエリーは、鉱物の採掘から精製過程で貧しい人たちの苦労があることも少なくありません。
このあと詳しく説明しますが、多くのジュエリーには鉱山で過酷な労働をする人たちや、鉱山を巡る紛争の勃発などが関係しています。
また、ダイヤモンドを掘り起こすためには炭素を大量に排出し、膨大な量の水を必要とするため、自然環境にも大きな負担がかかります。
エシカルジュエリーは、人工石の使用やリメイクした素材を使用することの他、有害物質の発生が少ない精製方法を採用しています。
このような取り組みを行うことで、人や自然にかかる負担を軽減しているのです。
エシカルジュエリーの条件
- エシカルジュエリーの条件は以下の通りです。
- 人工鉱物の使用
- フェアトレード
- 女性支援
- 精製の段階で環境への負担がない
- ゼロウェイスト
エシカルジュエリーの条件に明確な定義がないため、一概にいうことはできません。
しかし、上述の通り自然や人間に配慮して精製されているかが重要なポイントになっています。
エシカルジュエリーは人や自然の搾取を阻止することだけでなく、よりよい世界を築くことも視野に入れています。
エシカルジュエリーを選ぶべき2つの理由
先進国で暮らす人たちにとって、ジュエリーは自分を輝かせてくれるアイテムの一つです。
キラキラと輝くジュエリーや美しい色を放つジュエリーは、私たちの心をハッピーにしてくれるラグジュアリーアイテムですよね。
しかし、ジュエリーを手にして幸せを感じられる人がいる一方、世界的な貧困問題や危険な労働など、見逃すことができない問題が多々関係していることを忘れてはなりません。
以下、エシカルジュエリーを選ぶべき2つの理由を見ていきましょう。
児童労働との関係
ダイヤモンドの発掘などには、発展途上国で暮らす児童が関わっていることが多いです。
家族を養うため、低賃金で過酷な状況のなか鉱山などで労働している子どもたちは少なくありません。
途上国では、労働者だけでなく雇用側も金銭的に苦労している傾向があるため、幼い子どもを無報酬に近い条件で働かせていることも珍しくないのです。
また、金の多くは発展途上国で精製されています。
金を精製するため、人体に有害な水銀が使用されることも少なくありません。子どもや女性が水銀による被害を受けながら、金の精製に関わっているという問題もあります。
紛争鉱物との関係
紛争鉱物という言葉があるように、ダイヤモンドなどが使用されているジュエリーは紛争と切り離せないものです。
紛争鉱物は、紛争地帯において以下のような悪影響を与えます。
- 採掘現場で非人道的行為が行われる
- 紛争を助長する
紛争鉱物はお金になるため、反政府勢力から注目されています。
紛争鉱物で得た利益は武器を購入する費用などに充てられるため、紛争が長引き、紛争地帯で暮らす人びとを長期的に苦しめることになるのです。
また、ジュエリーの原材料となる鉱物をスピーディーに発掘するため、採掘現場では非人道的行為が行われることもあります。
おすすめエシカルジュエリー5選
エシカルジュエリーにはジュエリーを手にする人だけではなく、社会的に弱い立場にある人たちを幸せにする力があります。
ここでは、人や環境にやさしいエシカルジュエリーを5つ紹介します。
EARTHRISE
引用元:EARTHRISE
EARTHRISEは「つくる人もつける人も幸せになる」をコンセプトにしています。
使用されているストーンは、エシカルとフェアトレードにこだわって調達されたオーガニックストーンです。
シンプルなデザインのものが多いですが、キュートなカラーストーンが付いた華やかなデザインのものもあります。
PRML
引用元:PRML
PRMLは「ようこそ。次の時代のダイヤモンドジュエリーへ」をコンセプトにしています。
人工的に精製されたラボグロウンダイヤモンドを使用。ラボグロウンダイヤモンドを使用することで、途上国や自然に配慮しています。
価格は比較的お手頃で5万円前後の予算でもステキなアクセサリーを購入できます。
シンプルなジュエリーの他、エッジが効いたデザインのジュエリーも多いです。
CLED
引用元:CLED
CLEDは「コンテンポラリー」「ミニマル」「サイレンス」をキーワードにジュエリーの精製を手掛けています。
新品の素材だけではなく、素材をリユースすることで、アップサイクルや資源ロスの削減を実現しました。
20,000円前後で購入できるので自分へのご褒美にもピッタリです。他にはない斬新なデザインのアイテムも多くあります。
in unam
引用元:in unam
in unamは、インドでのジュエリーの精製を背景に、適切なパートナーシップに基づいたエシカルなジュエリーブランドを目指しています。
大きな特徴の一つとして、インド社会で厳しい立場にある「アウトカースト」と呼ばれる人たちの積極的雇用が挙げられます。
ボリューム感のあるデザインのジュエリーの取り扱いも多く、華やかなアイテムが素敵です。
PIPPA small
引用元:BARNEYS NEWYORK
PIPPA smallは、途上国が持つジュエリー精製の技術を守る活動を行っています。
ロンドンを拠点とし、西アジアやアフリカなど途上国における伝統技術の継承に力を入れています。
大胆なデザインのアクセサリーやおしゃれなデザインのジュエリーが多く、華やかなコーディネートとの相性のよさも期待できるでしょう。
まとめ
ジュエリーを身に着けることで自分に自信を持てるという人も多いはずです。
手にした人たちの心にトキメキや感動を与えてくれるジュエリーですが、発掘や精製の過程で人や自然を傷つけている可能性があることを覚えておく必要があります。
他者の幸福を望み、自然環境を守りたいという思いがある人にはエシカルジュエリーを身につけてみてはいかがでしょうか。