ユニセフの活動内容とは|教育の観点から紹介します

ユニセフの活動内容とは|教育の観点から紹介します
SOCIETY

「ユニセフ」と聞いて、どんな活動をしている団体なのか思い浮かびますか?

名前は知っているけれど、どんな団体なのか・どんな活動をしているかわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は教育の視点から、ユニセフの活動や、活動が与えた影響をご紹介します。

ユニセフとは│活動内容について解説

カラフルな粘土

まずは、ユニセフとはどんな団体なのかを紹介します。

ユニセフとは

ユニセフの日本語訳は、国連児童基金。

すべての子どもの命と権利を守り、明るい未来をつくるために、最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に約190の国と地域で活動している団体です。

ユニセフの活動資金は、個人、企業、団体、各国政府からの募金や任意拠出金でまかなわれています。

日本ユニセフ協会について

公益財団法人 日本ユニセフ協会は、世界33の先進国・地域にあるユニセフ協会のひとつで、日本におけるユニセフの公式窓口です。ユニセフとの協力協定に基づき、日本国内において活動を行っています。

大まかな活動内容は、ユニセフの活動への支援をお願いする募金活動、ユニセフの活動や世界の子どもたちについての広報活動、子どもの権利の実現を目的とするアドボカシー活動です。

活動理念・活動目的

すべての子どもの権利が実現される世界をめざして
A world where the rights of every child are realized

引用元:ユニセフのビジョン - The Vision of UNICEF

上記がユニセフのビジョンです。

すべての子どもたちが生き延び、健やかに成長するための平等な機会を得られる世界を目指して活動しています。中でも、途上国や紛争国など最も脆弱で、最も不利な立場に置かれた子どもたちへの支援に注力しています。

ユニセフの教育分野での活動内容

カラフルな色鉛筆

ユニセフが子どもたちを守るために取り組んでいる活動分野は以下の9つです。

その中でも、今回は教育分野での活動について解説をしていきます。

  • 保健
  • HIV/エイズ
  • 水と衛生
  • 栄養
  • 教育
  • 子供の保護
  • インクルージョン
  • ジェンダーの平等
  • 緊急支援・人道支援

世界で取り組まれているユニセフの活動

教育は基本的人権の1つであり、質の高い教育は個人や社会全体の発展と豊かな暮らしのために必要不可欠な要素です。

ユニセフが取り組んでいる教育分野での活動をご紹介します。

東ティモール|地域幼稚園の建設支援

2015年の人口調査によると、東ティモールの72%の国民が農村部に暮らしています。

しかし、限られた数の公立幼稚園は都市部や首都圏に集中しているため、多くの子どもたちが就学前教育を受ける機会を失っているという現状があります。

農村部で暮らす子どもたちに就学前教育を届けるため、東ティモールの教育省は地域幼稚園の建設に取り組んでいます。

ユニセフは、文部省、村議会、保護者と協力し、子どもたちが人生で最高のスタートを切れるよう、地域幼稚園の建設を支援しています。

ウガンダ|安全な教育環境のためのテント設置

2020年4月中旬からウガンダ西部を中心とした大雨の影響により、ウガンダ西部に暮らす数万人が洪水の被害に遭いました。

ユニセフは、洪水被害を受けた地域において、2022年1月頃から学校の再開を支援するための高性能テント457張を設置しています。

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる長期学校閉鎖と異常気象による学校の倒壊によって失われたウガンダの子どもたちの教育を取り戻すため、支援が行われています。

アフガニスタン|公教育の教師に緊急現金給付支援

2022年1~2月の2か月間、アフガニスタンで暮らす数百万人の子どもの教育における教師の重要な役割を評価し、公立の小・中・高等学校、技術・職業訓練校、教員訓練センターなどの教師を対象に緊急現金給付支援を行いました。

ユニセフはEUの資金支援を受け、教師1人当たり月額100米ドルを現地通貨アフガ二で支給しました。

教師への資金支援の取り組みは、男女関係なく、すべての子どもたちが引き続き教育を受けられるようにするために不可欠な措置であるといえます。

日本で取り組まれているユニセフの活動

次に、日本国内で取り組まれているユニセフの活動をご紹介します。

日本では、募金活動を通じて、世界の子どもたちの教育機会の創造や広報活動を行っています。

東京都足立区立江北小学校|校内募金活動

夏休み前にユニセフやシリアについて調べ、まとめたものを児童集会で発表し、募金活動を行いました。募金の受け付け期間は毎朝職員室前で呼びかけをしていました。

長野県小川村立小川中学校|アルミ缶回収活動

小川中学校の生徒会本部ではアルミ缶回収活動が伝統となっており、支援先は全校からのアンケートで決定しています。

過去には、東日本大震災の被災地、熊本地震の被災地、新潟県糸魚川の大規模火災地域への募金支援を行っており、2020年度はアンケートで要望の多かったユニセフへの支援に決定しました。

2019年1月から2020年12月までに280kgのアルミ缶を回収し、換金額は11,233円。全額がユニセフに募金されました。

 静岡県立裾野高等学校|SDGsに関する弁論大会とユニセフ学校募金

裾野高等学校では毎年、テーマに沿って全校生徒が意見文を書いて発表し合う弁論大会が行われており、2021年度のテーマは「SDGs」でした。

意見文には、「学校に通えない子どもが減って欲しい」「募金など、小さなことでもその行動が周りに影響を与え大きなものに変わっていくことを信じたい」といった考えが示されていました。

弁論大会を受けて、生徒会から「ユニセフ学校募金に取り組みたい」という声が上がり、校内で2週間の募金活動が実施されました。活動の結果、総額21,585円がユニセフに募金されました。

ユニセフの活動が与えた影響

虹の模型

ユニセフの活動が世界中の子どもたちにもたらしている影響をご紹介します。

教育機会の提供

190以上の国と地域で活動しているユニセフは、専門的なスキルを持ったスタッフの広大なネットワークにより、一度成功したアプローチを他の地域の課題に適応させ、世界規模で子どもたちのために成果を上げることができます。

2021年時点で、学校に通っていない約4900万人の子どもたちへの教育機会の提供を実現しています。

学校へのインターネット導入

世界の子どもたちのための活動成果を上げるため、イノベーションが不可欠です。ユニセフのグローバル・イノベーション・センターは、実証済の解決策を拡大実施する手助けを行っており、初期段階の有望なプロジェクトに資金を提供した結果、最も支援が届きにくい子どもたちや地域への支援を可能にする技術や製品の新しい波が生まれています。

ユニセフは国際電気通信連合(ITU)と協同で、すべての青少年が情報にアクセスできるようにすることを目標に掲げています。

ユニセフがもたらすものは

教育を受けることはすべての子どもたちが持つ権利ですが、世界中の全ての子どもたちが平等に教育を受けられているわけではありません。

学校がない、設備が整っていない、教師がいない、女の子だから、というように様々な要因があり、教育には大きな格差があるのが現状です。

ユニセフの活動は、教育を受けられる環境を整え、教師への支援を行い、ジェンダーに関わらず教育を受けられるようになるといった直接的な影響だけでなく、間接的に社会的な考え方にも影響を与えているといえるのではないでしょうか。

まとめ

リュックと文房具

今回は、教育という視点からユニセフの活動や、活動が与える影響を紹介しました。

ユニセフが何に取り組んでいる組織なのか、知っていただけたでしょうか。

実は、街中や学校など、様々な場面でユニセフの活動は行われています。あなたが寄付したその100円玉は、地域幼稚園やテントになるかもしれません。

ユニセフの活動を見かけた際には、世界中の子どもたちのために協力したいですね。

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