スポーツSDGsの取り組み事例紹介|ジョギング×ごみ拾いスポーツ「プロギング」とは

スポーツSDGsの取り組み事例紹介|ジョギング×ごみ拾いスポーツ「プロギング」とは
SOCIETY

「SDGs」と聞くと、環境問題を解決するためのアプローチや健康格差解消への活動などがよく挙げられるはずです。しかし、最近ではスポーツもSDGsへ向けた取り組みとして注目されています。

「スポーツのSDGsってどういうもの?」「スポーツを通して自分たちに何ができる?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。そこで、この記事ではスポーツSDGsとは何かを説明するとともに、取り組み事例まで詳しく紹介します。

スポーツSDGsとは

前屈をした人

まずはスポーツSDGsの定義に触れておきましょう。

スポーツSDGsとは「スポーツがもともと持っている力を全うし、持続可能な社会づくりに貢献すること」を指します。

具体的にはSDGsが掲げる17の開発項目に対して、SDGsに関心の高いアスリートや彼らのファンまでも巻き込んでさまざまなプロジェクトを行っています。

スポーツを通したこうしたSDGs活動は国連でも注目されており、今後も一般認知度が高まるにつれて日本国内でも盛り上がりを見せていくことが予想されるでしょう。

スポーツとSDGsの関係性

白い服を着た5人が手をつないで奥に向かって歩いている様子

スポーツとSDGsはどのように繋がるのでしょうか。持続可能な開発のための2030アジェンダでは、「開発と平和のためのスポーツ」と題されています。

17の開発項目と照らし合わせて具体的なターゲットを見てみると、例えば目標1である貧困への終止符への目標は「幸せや、経済への参加、生産性、レジリエンスへとつながりうる、移転可能な社会面、雇用面、生活面でのスキルを教えたり、実践したりする手段」と公式で明言されています。

他には目標8で掲げられている経済成長と全ての人の完全雇用への目標に対しては「スポーツ産業・事業の生産、労働市場、職業訓練は、女性や障害者などの社会的弱者集団を含め、雇用可能性の向上と雇用増大の機会を提供」するとし、より幅広いコミュニティを広げることが可能であるとしています。

詳細情報:国際連合広報センターHP

SDGsスポーツ「プロギング」とは

複数の人がビニール袋にごみを拾って集めている

SDGsのスポーツといえば「プロギング」が有名です。

プロギングはスウェーデン語の「plocka upp(拾う)」と英語の「jogging(走る)」を組み合わせた造語であり、2016年にスウェーデンアスリートのエリック・アルストロム氏が始めました。ランニングを「自己ベスト達成のためではなくゴミ拾いを行うためのもの」としたスポーツで、今では世界中で親しまれています。

「ポジティブな力で足元から世界を変える」がプロギングのスローガンです。

環境問題が取りざたされる際にはネガティブなワードで溢れがちですが、ジョギングを通してあくまで”楽しく”ゴミ拾いをすることによって、自分の力でも世界を少しずつ変えられることを発信しています。

社会貢献ができるだけではなく、身も心も健康になれる点が人気の理由といえるでしょう。

スポーツSDGsの企業の取り組み事例

バスケットボールとシューズにフォーカスがあった写真

最後に、スポーツSDGsに取り組む企業の事例を紹介します。

Adidas

世界的に有名なブランドであるAdidasでは靴の素材からこだわってカーボンフットプリントの削減に取り組んでいるのが特徴です。しかし取り組みはこれだけではなく、2017年から始動しているプラスチックゴミゼロの未来を目指すイベント「Run for the Oceans」では、2022年開催時には参加者が676万人を突破しました。

MIZUNO

MIZUNOでは自社の各事業にSDGsが関連しています。例えば代表的なダイアモンドスポーツ事業では、クラブなどの野球品を修理するワークショップ活動を行っていたり、ライフ&ヘルス事業では歩行時のひざの内側への負担を軽減する「ひざ誘導ソール」を開発したりといった取り組みを行っています。

JFA

サッカーを通じて社会貢献にも注力するJFAでは、SDGsの開発項目に直結した取り組みを行っています。日本の各地域に住む子どもたちのスポーツ促進に勤しんでいることが主です。例えば「JFAグリーンプロジェクト」は、子どもたちの外遊びや地域コミュニティー作りに役立つ芝生のグラウンドを増やす取り組みです。

Bリーグ

BリーグのSDGs活動は「PEOPLE」「PEACE]「PLANET」の3つです。例えば「PLANET」を取り上げると、「B.Hope Ecology Pass(エコパス)」があります。エコパスは衣類の回収と再生、またこれらが新たなバスケグッズに生まれ変わる活動を通じてサーキュレーターエコノミー(循環型社会)の実現に寄与しています。

ライオンズ

「SAVE THE EARTH Lions GREEN UP!プロジェクト」を立ち上げたライオンズは、野球を通じて社会問題を解決し、持続可能な社会を目指しています。具体的に取り組んでいるのはゴミの分別化、食品廃棄物のリサイクル、チャリティーオークションなど多岐にわたります。

まとめ

陸上トラック

この記事ではスポーツSDGsの基礎知識とともに、具体的なスポーツや企業事例を紹介しました。

SDGsスポーツは国際的なスポーツ用品企業を筆頭にして徐々に一般的な認知度も得ており、日常でスポーツを楽しむ傍ら社会課題の解決にも取り組める、というカジュアルなものとして今後も人気を集めていくでしょう。

「自分にもできる」と感じられる取り組みを既に行っているプロジェクトが多くあるので、ぜひ皆さんも1アクションを見つけてみてはいかがでしょうか。

関連記事:プロギングとは?プロギングで得られる3つの効果を解説します

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