【昆虫食】食用コオロギのメリットデメリットまとめ

【昆虫食】食用コオロギのメリットデメリットまとめ
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昆虫食は、世界的な人口増加にともなう食糧危機問題の解決法のひとつとして注目されています。
その中でもコオロギは雑食で飼育もしやすいなどの理由から昆虫食の中でもメジャーな存在となりつつあります。
日本でも昆虫食ベンチャーなどが台頭する中、2022年から2023年にかけて食用コオロギの粉末やエキス入りのメニューが学校給食で提供されたことをきっかけに、メディアや多くの人々の間で話題になりました。
環境に優しいなど食用コオロギの良い面がある一方、危険性があるなどの情報も多く出回っています。
今回は食用コオロギをめぐるメリットとデメリットについて見ていきます。

コオロギが注目されている理由

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コオロギをはじめとする昆虫食は、2013年に国際連合食糧農業機関(FAO)が未来の重要な食料となるという内容の報告書を発表しています。
しかし、いくら未来食として食用コオロギを広めたくても、現実的に供給可能なシステムがなければ実現には至りません。
国内でも食用コオロギを安定的に生産するべく、NTT東日本と徳島県のスタートアップ企業によりAIを駆使したコオロギ養殖の研究が進んでいます。
現在は生産コストや販売価格が課題とされていますが、近い将来には安定した価格・供給の見通しが立ちつつあるのです。
また、「環境問題や食料問題へ対応するため」としてビル・ゲイツなどの投資家たちも昆虫食企業に投資しており、投資家や経済界からも脚光を浴びていることがわかります。

食用コオロギのメリット・デメリット

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食用コオロギには多くの利点がある一方、安全性などの不安点も指摘する声が上がっています。
以下で詳しい内容についてまとめてみました。

メリット

1高タンパクなど栄養が豊富である

牛肉や鶏肉よりもタンパク質が多いことがコオロギの特筆すべき栄養素です。
低脂肪であり、ビタミン・ミネラルや食物繊維も多く含まれていることから途上国における妊婦や子どもたちへの栄養改善食への転用も模索されています。

2SDGsへの貢献

まずは、コオロギは食糧問題に対応する食材であると言えます。
食用コオロギは、フェイクミートやフェイクフィッシュなどに並ぶ代替食品の一種として位置付けられるもの。
気候変動による農業への悪影響、世界情勢によるサプライチェーンの混乱などの背景がある中で人口増加に備えることが必要不可欠となる今、食料として活用されてこなかった「未利用食材」としてコオロギが着目されています。
次に、地球に優しいことがポイントです。
飼育時の水資源消費や二酸化炭素の排出量は少ない点や、雑食であるコオロギは飼料の選択肢が多く、食品ロスとなっている食材の活用も可能な点から持続可能な食材として期待されています。

デメリットや課題

1 健康面への懸念

重金属類(カドミウム等)が生物濃縮される問題が指摘されています。
コオロギはカドミウム、ヒ素など人体に有害な重金属を含む可能性があり、人間が食用とすると人体に健康被害が出るのではないか、と言った疑念があります。
さらにはゲノム編集や遺伝子組み換えによる人体への影響が未知数であるという点も挙げることができます。
コオロギを商業的に養殖するためには、ゲノム編集や遺伝子組み換えが用いられることとなります。
本来は食用コオロギのデメリットを改善するために使用されますが、発がん性のリスクやアレルギー反応を生み出す可能性も否定できません。
国内のコオロギベンチャー企業は安全なゲノム編集をしているとしていますが、日本はゲノム編集食品の表示義務がないことから、今後消費者が選択することが難しくなる懸念もあるのです。

2エサの確保やエネルギー問題

コオロギのメリットで紹介した「食品ロス解決」はデメリットにもなり得ます。
そもそもコオロギのエサとなる廃棄食品の調達や、乾燥したエサを好むコオロギの特性上エサとなる食品を乾燥させるためのエネルギーが必要となる問題もはらんでいます。
またコオロギに適した生育気温は約30度です。養殖時には年間を通して気温や湿度を管理する空調設備が必須となり、再生可能エネルギーの供給体制を整えることを前提としないと温室効果ガスの排出による環境負荷は避けられません。

食用コオロギを食べるにあたって注意点

食用コオロギを食べるにあたっての注意点はアレルギー反応が出るケースがあることです。 コオロギの皮部部に含まれる成分がエビやカニと同じであることから、甲殻類アレルギーのある人は特に注意する必要があります。
またコオロギは古くは西日本の一部や中国で漢方として用いられてきました。
利尿の効用などがある一方で、「微毒性」を持つ漢方であることや妊婦には禁止されているため、注意が必要になります。
「毒」と聞くと毒薬など人間の生命を脅かすものとイメージされますが、漢方など東洋医学的な意味では「人間が本来持つ生体機能を補助する形で解毒を促す」と位置付けられています。
従って微毒性であるとされているコオロギ漢方や食用コオロギは、ケースによっては注意が必要ですがいわゆる毒物ではないのです。

まとめ

草の茂み

食用コオロギは環境問題や食料危機に対応する昆虫食として期待がある一方、人間の食品としての安全性や流通システムの構築など課題は山積みです。
食の選択肢、多様性を増やす意味ではメリットが大きいですが、肉や魚に代わる持続可能なタンパク源としてはまだまだ発展途上の存在でしょう。

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