ホールフードとは|ホールフードとSDGsの関係を解説します
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人生100年時代となった昨今、健康寿命を延ばしたい、地球環境と共生しながら健康的な食生活を楽しんでいきたいなど多様なニーズが生まれています。
「タイパ」を重視したサプリメントや加工食品などとは反対に、食物を本来の姿で食するホールフードの価値観が近年見直されていることを知っていますか。
現代人こそ取り入れたい食の価値観「ホールフード」に今回はフォーカスしていきます。
ホールフードとは
ホールフードとは、直訳すると「Whole=まるごと」の「Food=たべもの」。全体食を表す言葉です。
果物や野菜、穀物、肉や魚など加工されていない食品をそのまま、自然な状態で口にすることを指し、食物の栄養素を余すことなく摂取できます。
全体食の「全体」とは野菜をまるごと食べるなど食にまつわる事柄だけではなく、人類が末永く地球と暮らしていくための知恵・哲学でもあります。
ホールフードのメリット
ホールフードを実践することで、どのような利点がもたらされるのでしょう。
ホールフードの4つのメリットを紹介します。
1 高い栄養価を得られる
野菜や果物の皮や種は捨てられてしまうことが多いですが、その多くは可食可能であり、多くの栄養素を含みます。
加工食品や精製食品は、調理の手間を省け便利。その手軽さからついつい多用しがちですが、加工時に多くの栄養素は失われているのです。
2 健康促進・ダイエットに貢献する
生活習慣病の発症に大きなカギを握る食事ですが、ホールフードを積極的に取り入れることで健康促進につながることがわかっています。
ビタミンや食物繊維を多く摂取することが可能なホールフードを行うことは、病気の予防はもちろん、身体が内側から整うことによりダイエットにも効果的です。
3 食材本来の味を楽しめる
ホールフードは、食材を自然に近いままの状態でいただきます。
特に新鮮、旬の食材にこだわれば、より素材本来の味わいを楽しむことができます。
必要以上の味付けをする必要もないため、薄味でいただけます。
4 地球環境に優しい
食物をそのまま食べるホールフードは、加工食品であれば捨てられていた部分の廃棄を無くせるためエコであると言えます。
例えば複数種類の野菜の皮や種を活用して出だしをとる「べジフロス」など、美味しくムダを省くためのアイデアは食品ロス貢献につながることから注目されています。
ホールフードとSDGs
持続可能な食生活の推進をしている点で、SDGsと関連していると言えます。
目標2「飢餓をゼロに」、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標12「つくる責任、つかう責任」の3つの目標と特にホールフードは関連性が高いです。
ホールフードを取り入れることで、まるごと食物の栄養素を獲得することで人々はより健康的に、今までは廃棄されていた皮や種などの可食部分のロスを減らすことで地球環境にも優しくあることがかなうのです。
ホールフード食品
ホールフードの概要をつかめたところで、ここからは具体例を挙げてホールフードへの理解を深めていきましょう。
かつおぶしの粉
調味料やトッピングとして重宝されるかつおぶし。
こちらは、かつお節を削るときに出る粉を商品として販売しています。
かつおぶしより細かい粉末状であることから、出汁として使用する場合は短時間でしっかりと味が出る、ふりかけとしてなど様々な料理のトッピングに使用できる汎用性が特徴です。
本来は捨てられてしまう粉を有効活用している、サスティナビリティあふれる一品ですね。
はつかり醤油
醤油にもホールフードに分類される「はつかり醤油」があります。
醤油の種類のひとつであるはつかり醤油は、大豆と小麦を醤油で仕込んでつくられているからです。
通常の醤油は、食塩水で仕込まれることが多いため醤油で仕込まれたはつかり醤油は味わい深いとのことで、そのまま使う以外にも手作りのドレッシングなどにアレンジも楽しめそうです。
源太郎こてまりこんにゃく
有機認証を取得したこんにゃく芋など、こだわりのナチュラルな原料を使用してつくられているこんにゃくが「源太郎こてまりこんにゃく」です。
源太郎こてまりこんにゃくは、一般的にはこんにゃく粉を原料とされることが多いところを、こんにゃく芋を使用している点がホールフードである理由です。
コロンと丸いこんにゃくは、いつものお料理を格上げしてくれそうです。
詳細:源太郎こてまりこんにゃく
プラントベース・ホールフードとは
植物性食品を中心とした食生活を意味する「プラントベース」とホールフードを合わせて行う食生活は「プラントベース・ホールフード」と呼ばれています。
野菜、果物、穀類、豆類、ナッツ類、海藻類などをできるだけ自然な状態でいただくことで自身も地球もヘルシーになることを目指します。
環境負荷が低い植物性食品をセレクトすることで、ホールフードよりさらに環境配慮した食生活と言えます。
ホールフードの範囲は主に健康や持続可能性となりますが、プラントベースの食生活のメリットである環境やアニマルウェルフェアに対する配慮も行うことがプラントベース・ホールフードでは可能となります。
まとめ
ホールフードを食生活に取り入れることで、私たちはより健康的に毎日を過ごせるでしょう。
食品ロス廃棄など、持続可能性にもつながることからSDGsにも大きく貢献するホールフード。
SDGsアクションとして、あなたも今日から始めてみませんか?