【無印良品】コオロギパウダーのせんべいとチョコって美味しいの?編集部が食べてみた!
引用元: MUJI 無印良品
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みなさんは”昆虫食”といった時にどんなものをイメージしますか?
おそらくコオロギなどの昆虫が丸々一匹ずつ調理され、そのままの外見でお皿に並べられて…なんていう光景を思い浮かべるのではないでしょうか。
これでは初心者にはややハードルが高い感じがしますね。
世界的な人口増加の影響を受け、将来の食料危機の警鐘が専門家から鳴らされています。その解決策の一つとして注目されるのが昆虫食。
しかし見た目や健康面での懸念などから、反発の声も根深いのが現状です。
その課題を解決すべく、最近注目されているのが昆虫食のパウダーです。
昆虫食が誇る豊富なプロテイン等の栄養素を活用しつつ、パウダー状にしてスナックなどのお菓子に入れることで、人々に身近な形で提供しようという意図です。
今回我々が注目したのは、「無印良品」が販売する昆虫食です。
無印良品はコオロギの粉末を入れたコオロギせんべいとコオロギチョコを取り扱っています。
でもそれって美味しいの…?
そもそもコオロギパウダーって必要?
そんな疑問にもお答えするために、今回は我々編集部が実際に無印良品のコオロギせんべいとコオロギチョコをレビューしていきます!
昆虫食に少しでも興味のある方の参考になりましたら幸いです。
無印良品のコオロギ食とは?値段や販売場所は?
引用元:株式会社良品計画
無印良品は徳島大学と提携して、食用コオロギを主成分としたコオロギせんべいとコオロギチョコを開発しました。
昆虫食は栄養価が高く環境への負荷も少ないことから、国連食糧農業機関(FAO)も推奨しています。
無印良品はその流れを取り入れつつ、「コオロギが地球を救う」をスローガンに独自のコオロギ食を提供します。
コオロギせんべい
コオロギせんべいは、主にコオロギパウダーと馬鈴薯でん粉を原料にしています。
コオロギは栄養豊富で、特にタンパク質が豊富に含まれています。
パウダーとでん粉を組み合わせ、伝統的なせんべいの製造方法で焼き上げることで、馴染み深いせんべいの食感と共に新たな味わいを提供します。
コオロギせんべいは無印良品のオンラインショップと実店舗で数量限定で販売されており、220円(税込)で購入可能です。
詳細:MUJI 無印良品
コオロギチョコ
コオロギチョコは、コオロギパウダーやきな粉をチョコレートの中に混ぜ合わせて作られます。オレンジパウダーがふんだんに入っており、フルーティーな仕上がりになっています。そこに大豆パフの食感も合わさって、ザクザクとした食感が楽しめます。
こちらもタンパク質が豊富で、一般的なチョコレートにはない栄養面でのメリットがあります。
コオロギチョコは店舗のみ数量限定で販売されています。
価格は220円(税込)です。
注意点
エビアレルギー、ダニアレルギーを持っている方は試食をお控えください。コオロギには類似した成分が入っています。
無印良品のコオロギ食を食べてみた
それではいよいよ商品のレビューに入ります。今回はオフィスの近くの無印良品コレド室町店で買ってきました。
買ってきたコオロギ食をオフィスに戻って試食していきます。
私自身迷いがなかったわけではありません。
今までコオロギ食なんて食べたことが無かったし、本当においしいのかもわかりません。
それでも、パッケージに記載された「これからの地球のことを考える」の文字。
ためらう私に勇気を与えてくれました。
私は今、もしかして人類の食の歴史を塗り替えるとても大切な場面に立ち会っているのかもしれない。
これからの地球のために、という大義を胸にコオロギせんべいをいざ開封していきます!
コオロギせんべいのレビュー
パッケージを開けると馴染みのあるせんべいの香りがしてきます。
その風味を堪能しつつ、口に運びます。
….え、おいしい…
思わず口からこぼれたこの一言。
なんでしょう、普通に塩味が効いていてエビせんみたいな味がするんですよね。
美味しかったのでもう一口。
うん、いける…!おいしい!!!
途中で食べていると飲み物がほしくなってきます。
塩気のあるせんべい、という感じなので喉が乾くのです。
今度お酒と一緒に食べようかな。
他の社員の方にも食べてもらいました
「エビせんみたいな味がします」「コオロギって言われるまでわからなかった!」
このような評判が多かったです。
美味しいので色々な社員の方に配ってみましたが、明らかに嫌そうな顔をされることも。
「え、コオロギせんべいの味知らないの!?もったいない!」
そんな言葉は胸の内にしまって、コオロギせんべいの味を堪能します。
一通り食べ終わり、エビのような香ばしい後味を楽しみながらコオロギチョコも開封していきます。
コオロギチョコのレビュー
パッケージを開けるとオレンジの風味と共にかわいらしいチョコスティックが現れます。
引用元:MUJI 無印良品
「大丈夫、今から食べるのはチョコレートなんだ」
そう言い聞かせていざ試食。
口に運ぶと、オレンジの豊かな風味が広がります。
そこそこ美味しいです。
欲をいうならもう少しチョコレートが欲しい、という感じでしょうか。
全体としてはフルーティーな味わいです。
コオロギパウダーが入っているのかどうかは少し分かりにくかったです。
チョコレートの中にはオレンジ果実パウダーや大豆樹脂など他にも色々な成分が配合されているようです。しかしその一方で、味のまとまりに欠けているのでは、という印象も。
「オレンジの味がすごいね」「なんというか、無印っていう感じの素朴な味だね」
他の社員からはこんな評価をいただきました。
これからに期待です!
コオロギ食のレビューまとめ
結論としてコオロギ食はアリです!
特にコオロギせんべいは、コオロギが元来持つエビのような風味を活かして、見事に調和された仕上がりになっていました。
一方でコオロギチョコは、マイルドな味が特徴ですがまだ改善の余地も見込めそうです。チョコの割合が増えたらさらに美味しくなるのでは、と思います。
コオロギを粉末にして食べるという発想は、今までコオロギ食に抵抗があった人に対してお手軽な入口を提供することでしょう。その点で無印良品のコオロギ食を購入してみる価値は大いにあります。
よく耳にする「コオロギ感がなくて美味しかった」「コオロギが入っている”のに”美味しいね」という感想。これらは、コオロギが入っている事自体をネガティブに捉えていることの裏返しです。
今後コオロギ食をさらに普及していくためには、このような感想をいかに減らせるかが鍵となってくるのではないかと思います。
コオロギ食を一過性のブームで終わらせず、広く世の中に定着させるためにはコオロギが人々からさらに愛され、コオロギ食に対するポジティブなイメージを増やすことが絶対条件でしょう。
そのためには、味の改良やマイナスイメージの払拭、安全性の証明など乗り越えないといけない壁もまだあります。
「コオロギが入っている”から”美味しい」「コオロギを食べたい」「コオロギの風味が必要」
そんな感想が増えたとき、コオロギが本当に地球を救っているかもしれません。