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「指先を彩りたいけれど、爪へのダメージが気になる」「環境に配慮したアイテムを選びたい」 そんな想いを持つ方の間で、今「ヴィーガンネイル」がスタンダードな選択肢になりつつあります。
食生活のヴィーガン専用食品だけではなく、コスメやネイルにおいても「何で作られているか」を意識することは、自分自身と地球を守ることにつながります。
また、ヴィーガンネイルが注目される背景にはSNSで「SHEIN」などの激安ネイルが流行る一方で、「その安さの裏側にある成分や製造背景は大丈夫?」と不安を感じる方が増えていることもあります。
「可愛い」だけで選ぶ時代から、自分の健康と地球環境を守る「エシカル」な選択へ。この記事では通常のネイルとヴィーガンネイルとの決定的な違いや、有害成分の実態、そしてサステナブルライターが厳選するおすすめのヴィーガンネイルブランド5選をご紹介します。

ヴィーガンネイルとは、一言で言えば「動物由来成分を一切使用せず、動物実験も行っていないネイル」のことです。
一般的なマニキュアは化学成分の塊と思われがちですが、実は色出しやツヤ出しのために、多くの動物性原料が使われています。ヴィーガンネイルはこれらを使わず、植物由来成分や爪に優しい処方に置き換えているのが特徴です。
よく「クルエルティフリー」とヴィーガンの概念は混同されがちですが、この2つは明確に異なります。
真にエシカルなネイルを選ぶなら、「ヴィーガンかつクルエルティフリー」であるブランド選定が重要です。また多くのヴィーガンネイルは、トルエンやホルムアルデヒドといった人体に有害な化学物質を排除した「フリー処方」であるため、爪が弱い方や妊婦さんにも選ばれています。
SNSでは数百円で買える海外製の激安ネイルやジェルが人気ですが、検索キーワードでは「買えない」「危険」といったワードも散見されます。なぜ今、エシカルなネイルが求められているのでしょうか。
一般的なマニキュアは化学成分の塊と思われがちですが、実は色出しやツヤ出しのために、多くの動物性原料が使われています。
ヴィーガンネイルはこれらを一切使わず、植物由来成分や最新の技術で美しい発色を実現しています。
爪は皮膚の一部であり、塗った成分の影響を受けます。 安価なファストネイルの中には、日本では規制されている成分や、アレルギーリスクの高い成分が含まれている可能性があります。「安さ」の裏には、コストカットのための安全性の欠如や環境負荷が隠れていることがあるのです。
「買い物は投票」という言葉があります。信頼できる成分が入った商品を販売しているメーカーにお金が入り、かつ新たな商品が開発されれば、結果的に将来への自分への投資にもなります。

「種類が多くてどれを選べばいいかわからない」という方のために、人気ブランドのスペックを一目で比較できる表を作成しました。 「発色・持ち重視」なのか「爪への優しさ・オフの手軽さ重視」なのか、ご自身のライフスタイルに合わせて選んでみてください。
| ブランド名 | 原産国 | タイプ | オフの方法 | こんな人におすすめ |
| Sundays | 米国 | 油性 | リムーバー | プロ級のツヤと持ちを求める方 |
| ZAO | 仏 | 油性 | リムーバー | 天然成分100%にこだわりたい方 |
| Zoya | 米国 | 油性 | リムーバー | 豊富なカラーから選びたい方 |
| manucurist | 仏 | 油性 | リムーバー | 植物由来84%でトレンドを楽しみたい方 |
| ANDIZUMO | 日本 | 水性 | お湯/アルコール | 爪を休ませたい方・妊婦さん・子供 |
Sundaysは、NYのサロンから誕生した、スタイリッシュなヴィーガンネイル。 「ネイルケアは心と身体のセルフケア」というコンセプトのもと、パラベンやグルテンなど10種類の化学物質をカットしています。
なんといっても「速乾性」と「持ちの良さ」。ヴィーガンネイルは剥がれやすいというイメージを覆す、ジェルネイルのようなぷっくりとしたツヤが長持ちします。忙しいけれど指先は常に綺麗に保ちたい、働く大人の女性におすすめです。
ZAOはフランス発、世界40カ国以上で愛されるオーガニックメイクブランド。 竹(バンブー)を使ったパッケージはリフィル可能で、プラスチックゴミの削減にも貢献しています。
天然成分100%で作られており、「オーガニックシリカ」を配合。爪を補強・保湿しながらカラーを楽しめるため、塗っている方が爪に良いと言われるほどです。
Zoyaは、1986年に誕生し、まだ「ヴィーガン」という言葉が一般的でない時代から、安全なネイルを追求してきた老舗ブランドです。圧倒的なカラーバリエーションの豊富さを誇り、かつシーズンごとのトレンドカラーも充実しており、絶妙なくすみカラーやラメなど、必ず好みの色が見つかります。
人と被らない色が欲しい方、ペディキュアなどで多様な色を楽しみたい方におすすめです。
「green」という名前の通り、manucurist greenとはジャガイモ、トウモロコシ、サトウキビなど植物由来成分を最大84%まで高めた処方が特徴です。ココナッツオイルやバンブーエキスなどの保湿成分が豊富。発色の良さはトップクラスで、パリジェンヌのような洗練された指先を演出します。筆が広く塗りやすいのもポイントです。

出雲の「塩」や「水」など、地域資源を活用したサステナブルな日本ブランドであるANDIZUMO。 こちらは他の4つと異なり、主成分が「水」でできた水性ネイルです。
有機溶剤を使っていないため、ツンとした刺激臭が全くありません。 さらに、除光液を使わず「お湯につけてオフ」できるのが最大の特徴。爪への負担は最小限です。

ヴィーガンネイルについて調べている方が抱きがちな疑問や、プチプラブランド(セリア・3COINS)に関して気になることを、下記で紹介します。
一般的なマニキュア(ポリッシュ)には、色やツヤを出すために「魚のウロコ(グアニン)」や「虫の樹脂(シェラック)」が含まれることがありますが、ヴィーガンネイルはこれらを植物由来成分で代用しています。
また、トルエンなど爪に負担をかける化学物質を排除しているものが多いため、「爪に負担が少ないネイル」を探している方にもヴィーガンネイルは最適です。
ヴィーガンネイルには2種類あります。
今回ご紹介した中では『ANDIZUMO』がお湯で落とせるタイプです。「お湯で落ちるものもある」と覚えておき、購入前にオフの方法を確認しましょう。
「AC ヴィーガンネイル」などの名称で販売されています。手軽に試せるのが魅力ですが、成分の厳格さやケア効果、発色の持続性に関しては、ネイル専門ブランド(SundaysやZAOなど)の方が優れている場合が多いです。
「まずはお試しで色を見てみたい」という場合に活用すると良いでしょう。
ジェルネイルは持ちが良い反面、オフする際に爪を削ったり強力なアセトンを使ったりするため、爪が薄くなりやすいです。
また、未硬化ジェルが皮膚に付くとアレルギーを引き起こすこともあります。最近は健康志向の高まりから、ジェルをお休みして、爪の呼吸を妨げにくいヴィーガンネイルに戻る方が増えています。
3COINSなどで人気の「剥がせるジェルネイル」やお湯で落ちるネイルは、オフが簡単で爪への物理的負担は少ないですが、成分がヴィーガン(動物由来不使用・動物実験なし)であるとは限りません。
また、動物実験を行っている可能性も否定できません。肌に直接触れるものだからこそ、価格だけでなく「信頼できるメーカーか」「成分表示は明確か」を確認することをおすすめします。

ヴィーガンネイルは、単に「動物を守る」だけでなく、「有害物質から自分自身を守る」ための賢い選択でもあります。
このように、ライフスタイルに合わせて選べる選択肢は増えています。 次にネイルを選ぶときは、ボトルの裏側の成分やストーリーにも目を向けてみませんか?その小さな選択が、美しい地球と健康な爪を守ることにつながります。
早稲田大学文学部社会学コース卒業。「環境」と「教育」を軸に暮らしと社会の接点を紡ぐフリーランスライター/ディレクター。メディア記事の執筆だけでなく、企画設計や構成、インタビュー、編集ディレクションまで一貫して手がける。ジェンダーやケア、感情のグラデーションといったテーマにも関心が深く、「誰かの違和感をことばにする」ことを大切にしている。
