ヴィーガンになると環境問題の改善に繋がる理由を解説します

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完全菜食主義「ヴィーガン」というライフスタイル。
ヴィーガンって最近よく聞くけど、「なぜヴィーガンになるの?」と思っている方も多いと思います。
今回は、元々お肉を食べる人がヴィーガンになる大きな理由の一つ、ヴィーガンと環境問題の関係性について解説します。
ヴィーガンになることで環境問題の改善に繋がる
動物愛護のイメージが強いヴィーガンですが、最近は環境問題の観点からヴィーガンになる方も増えています。
畜産業におけるヴィーガンと環境と問題
牛や豚などの家畜がするゲップやおならには、メタンガスが含まれています。
気候変動の大きな要因の一つが、二酸化炭素、亜鉛化窒素、メタンなどの温室効果ガスです。
メタンガスは二酸化炭素より20倍も大気中の熱を閉じ込め、温暖化を進める作用があります。
そのため、メタンガスを発生させる牛や豚の消費量を減らし、大豆ミートなど植物性食品に変えることで、地球温暖化への影響を減らすことができます。
自然におけるヴィーガンと環境と問題
畜産業における環境問題は、森林伐採などの自然にも影響を与えます。
現在、家畜の成育や飼料となる穀物を育てるため、多くの森林伐採が行われています。
家畜の飼料となる穀物を育てるためには、広大な農地が必要となり、森林伐採がおこなわれる原因となります。また、多くの農作物を育てること、確実に収穫をすることが求められるため、多くの農薬を使うことも危惧されています。
農薬を使った農業は、水質や土地を汚染し、農業者の健康を損なう可能性が高くなるからです。
漁業におけるヴィーガンと環境と問題
私たちが食している魚の90%が、気候変動や乱獲により絶滅の危機に瀕しています。
世界各国では養殖業が行われていますが、魚を人工的に増やすことも環境破壊に繋がっています。
養殖魚の魚は天然の小魚を餌にしていますが、小魚を集めるために餌を海に撒くと、生物プランクトンの異常増殖によって赤潮を発生させ、海を汚してしまいます。
また、大量の小魚を乱獲する際に、不要な魚、カメ、イルカまで網にかかってしまい命を落とすケースが後を絶ちません。
そして、船は漁業に出る際に膨大な燃料を使うため、海の汚染にも繋がります。
この状態が続くと、生態系が乱れ、魚を増やすどころか30年後には絶滅してしまう可能性もあるそうです。
ヴィーガンでなくても出来ること
いきなりヴィーガンになるのは、難しいと筆者も思います。
ですが、フレキシタリアンであれば可能かもしれません。
フレキシタリアンとは、菜食主義ではないが、意識的に肉を食べる量を減らすライフスタイルのことです。
もちろん、フレキシタリアンになるだけでは環境破壊は止められません。しかし、肉を食べる量は少なくなるので、環境破壊の進行速度を遅らせることができます。
当たり前のように牛肉や豚肉、鶏肉で調理するのではなく、少し考えてから食事メニューを決めることが初めの一歩です。
まとめ
ヴィーガンが環境に与える影響について紹介しました。
シカゴ大学の研究では、従来の車からHV車に乗り換えるよりも、ヴィーガンになる方が二酸化炭素排出量を効果的に減らすことができる、という結果も出ているそうです。
「なぜヴィーガンになる人が増えているのか」「ヴィーガンになることで環境にどのようなメリットがあるのか」
ヴィーガンではない人も知ることで、他の人のライフスタイルや考えを理解することができるのではないでしょうか。