Ai+ ®(アイプラス) − 日常に「藍」を。

この取り組みを行っている企業・団体

Ap+style® group 青山建物調査株式会社

青山建物調査株式会社は、2010年設立の不動産開発企業です。心と体の健康をテーマにして、安心して長く利用できる住まいづくりを提案しています。そのほか、不動産販売、住宅の耐震診断、耐震補強、リフォーム 住宅ローンプランニング、住宅ローンセミナー、物品販売、流通業務、経営コンサルティング業務、労働者派遣業務と不動産を中心に幅広く展開しています。

Ai+ ®(アイプラス)とは

Ai+(アイプラス)は、100%天然素材で藍染めした生地を、もっと身近に、もっと愉しんで頂ける様に作品づくりを行っている、Japan Blueブランドです。
特に日本最古の染色方法である「天然灰汁発酵建本藍染め」で作品づくりを行っているのが特徴です。
この藍染の技術は、飛鳥時代から続くと言われており、肌に優しいだけでなく、独特の艶があり、洗濯時にも色移りがしにくいというメリットがあります。

藍染を利用したカーテンの画像。陽が通り、鮮やかな青色が美しく見える

Ai+ ®(アイプラス)は、このような本藍染の日本古来からの技術や、その技術によって生みだされたものが、コロナ禍によって加速度的に衰退していく現状を危惧した田畑代表が、約2年の月日をかけて、ブランド化/製品化と販売への道筋を作りました。

100%天然素材で行われる「天然灰汁発酵建本藍染」には、現在多く利用されている化学染料と比べて環境負荷が小さいという特長があります。
不動産のリノベーション・リフォームを多く手掛け、住環境と物件の価値向上を図っている同社にとって、本藍染製品を扱うことは、顧客に美や物の良さにとどまらず、環境という面でもより価値の高いものを提供できるというメリットがあります。

藍染を利用したマフラーの着用画像

田畑代表の想い

田畑代表が現在の会社を立ち上げたのが14年前。それ以前は、着物や宝石、伝統工芸品を扱う小売業で販売の仕事をしていました。そのときの経験から、日本で丁寧に作られる伝統技術に、関心を持つようになりました。特に日本の民族衣装である着物が大好きで、会社を立ち上げた後も、当時の小売業界、着物関連、伝統工芸品関連の業界との付き合いは続いていました。

2020年春、着物業界をコロナ禍が襲います。着物の市場規模は、すでにコロナ禍前より、1980年代に約1.8兆円をピークに長い下降が続いていました。矢野経済研究所の調査によるとコロナ前の2019年には小売り金額ベースで2605億円、新型コロナの影響で2020年は1925億円と大幅に落ち込みます。2022年は2210億円と予測されており、コロナ禍からの回復基調にはなっていますが、コロナ禍前までの規模までは達していません。

着物市場の推移

多くの老舗着物メーカーがダメージを受け、多くの企業が倒産をしました。このような状況を知った田畑代表は「このままでは日本の良いものが廃れていってしまう」という危機感を持ち、日本の良いものを残していくための取り組みをスタートしました。そこには、「単に日本の古いものをそのまま残すのではなく、いかに現代の生活に合わせて、生活の中で利用でき、消費者にも価値を体感してもらえるものにしたい」という想いがありました。

飛鳥時代から続く天然灰汁発酵建本藍染めとは

まず、天然灰汁発酵建本藍染とはどういったものか見ていきましょう。

「天然灰汁発酵建本藍染め」の原料となるのが、白い花を咲かせる「タデアイ」という植物です。この「タデアイ」は、江戸時代に「瑞一(ずいいち)」という一級の称号を独占した「白花小上粉種」と言われるものです。

刈り取った葉を天日干しでカラカラになるまで乾燥させ、その後100日間かけて発酵させて「すくも」と呼ばれる染料の基をつくります。そしてこの「すくも」を1年間熟成させてから、ようやく染料づくりがはじまります。

「すくも」に灰を溶いた灰汁(あく)を入れ、お酒を加えて、撹拌しながら甕の中で発酵させていきます。これを「藍建て」といいます。一度、「藍建て」がはじまると3~5時間おきに撹拌を繰り返し、発酵を促していきます。発酵の具合は、長年培われてきた職人の経験だけが頼りで、匂いや味で見極めていきます。そして10~15日ほどで、ようやく染色の準備が整います。

このようにしてやっとできた染料に生地や繊維を漬けていきます。本藍染の染料の色は緑に近い色なのですが、空気に触れることできれいな青に発色します。一回染めるごとに水で洗い、余分な染料を落とします。そしてこれを乾燥させて色を定着させます。この工程を30回ほど繰り返し、天然素材ならではの美しい「藍」を仕上げていきます。生地や繊維によって異なりますが、2~4ヶ月もの時間をかけて染色が行われます

「天然灰汁発酵建本藍染め」で使用する染料は生きているため、休ませたり、栄養を与えたりしながら、生地や繊維の藍染に使用していきます。その際、休ませる時間が短くても、休ませ過ぎても、うまく染めることができません。しかも染料の寿命は3ヶ月ほどなのですが、この発酵の見極めは職人の感覚に頼ることとなります。天然灰汁発酵建本藍染めを行う職人の様子

このように手間暇かけてできた鮮やかな藍染の生地や繊維の色は、その美しさから「ジャパンブルー」とも呼ばれています。

化学染料にはないもの

現在「藍染」として売られているものの中には、化学染料によって青く染めたものが多く存在します。「藍染」と書かれているなら、藍を原料にした染料も化学染料でも変わりないのでは?と思ってしまうかもしれませんが、そこには大きな違いがあります

特に注意をしてもらいたいのが衣服です。衣服は直接肌に触れるため、染料によって肌への影響が大きく表れてしまいます。アレルギーなどの原因の一つは化学物質と言われており、化学染料に使われている物質が影響を与えることがあります。本当の藍染は、古くから多くの人が利用してきており、肌への安全性は分かっています

これは住居の設備でも同じです。シックハウス症候群で、化学物質が問題になったのは記憶にある方も多いかもしれません。生活する空間にはできるだけ化学物質を使用しない方が良いことを考えると、本物の天然藍染を使用した製品を選びたくなるのではないでしょうか?

現代の生活の中に天然藍染の安心感を

このように本当の藍染を使用した製品をうまく活用することで、我々の生活の中に、安心と安全をもたらしてくれます。「Ai+(アイプラス)」は、日本の古くからの良い技術を継続させていきながら、我々の生活にあうような製品をつくっていきます

藍染を利用している様子

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青山建物調査株式会社は、2010年設立の不動産開発企業です。心と体の健康をテーマにして、安心して長く利用できる住まいづくりを提案しています。そのほか、不動産販売、住宅の耐震診断、耐震補強、リフォーム 住宅ローンプランニング、住宅ローンセミナー、物品販売、流通業務、経営コンサルティング業務、労働者派遣業務と不動産を中心に幅広く展開しています。

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