SDGsに関する取り組みを行っている大学を紹介│高校生・大学生のSDGsへの関心は上昇中

高校生・大学生のSDGsへの関心は上昇中。SDGsに関する取り組みを行っている大学を紹介
SOCIETY

若者たちの間でSDGsについての関心が高まっています。そうした背景の一つとして、大学におけるSDGsの取り組みが挙げられるでしょう。大学生の中には自身の研究や学生生活においてSDGsに携わる機会が多々提供されている方も多いです。

大学全体でSDGsに関する取り組みを行うことで、学生たちは学生ならではの取り組みを行えたり、日常生活の中でSDGsに何気なく貢献できたりするようになります。こうした経験は社会に出てからも役立つことになるでしょう。

そこで本記事では各大学が行っているSDGsの取り組みを紹介します。

大学はSDGsについてどのような取り組みを行っている?

大学の様子

近年、多くの大学がSDGsに関する取り組みを実施しています。大学ごとに取り組みはさまざまで、各大学の特色も表れています。

大学におけるSDGsの取り組みは学生だけではなく、高校生にも影響があります。高校生の中には大学が行っているSDGsに関する取り組み、あるいはSDGsを授業で学べるかなども進学先を決める上で考慮する方もいるようです。

以下、各大学のSDGsの取り組み事例について紹介していきます。

同志社大学の事例

同志社大学の生協委員会はSDGs神経衰弱ゲームを実施しています。SDGs神経衰弱ゲームを実施することになった背景にはSDGsに対する理解、および認知度の向上があります。

同委員会では毎週行っている部会内のアイスブレイクの中でSDGs神経衰弱ゲームを実施し、SDGsについて楽しみながら理解を深めることにしました。

SDGsにおける17の項目のロゴを神経衰弱のカードに用いているため、SDGsの内容を理解するだけでなく、各項目の内容も自然に覚えることができます。

SDGs神経衰弱ゲームを学生員会のアイスブレイクに導入した結果、同員会内でSDGsの認知度が向上しました。また、このゲームによって委員会のメンバーがSDGsに興味を持ち、新たな活動に繋がることがあった他、SDGsに関する取り組みを広げていきたいという思いも広がりました。

関西大学の大学の事例

関西大学の大学図書館では学生たちがSDGsについて理解を深められるように、図書を活用した取り組みを実施しています。

総合図書館では、校内のSDGs推進プロジェクト参画中の教員による推薦図書の展⽰やSDGs17の項目を達成する上でのヒントとなる図書の紹介を行っています。

その他にも、国際連合広報センター「Dateline UN」が刊行するSDGsの理解に役立つ⼩冊⼦の配布、同大学教員によるSDGs関連推薦図書の展示、学生によるSDGsに関するトークイベントを開催。

これらの取り組みによって、学生のSDGsに関する理解や意識が高まった他、自分たちがSDGsに貢献するために行うべきことを見つけるヒントの提供にもなっています。学生が頻繁に利用する図書館の目につく場所にSDGsに関する本などを展示することなどが功を奏してなのか、同大学ではSDGsに関連する研究会やゼミも活発です。

慶應義塾大学の事例

慶應義塾大学は「大学インパクトランキング」のSDGsの項目9「産業と技術革新の基盤をつくろう」で世界第61位にランクインしている他、SDGsを日本語翻訳した蟹江憲史教授が在籍しているなど国内有数のSDGsに関する取り組みが活発な大学です。

湘南藤沢キャンパスでは地方創生やデザイン、テクノロジーなどの観点からSDGsについて学べます。そのため、自分の関心や得意分野に合った学問とSDGsを組み合わせて学びやすい環境にあるといえるでしょう。

また、蟹江教授を中心にSDGsに関心を抱く学生や教授によって構成されるxSDGsラボという研究会は、同大学のSDGsに関する取り組みの中でも注目すべきものです。

xSDGsラボでは多様、かつ複雑な社会問題解決をSDGsで実現することを目標に、アカデミアの枠組を超えたソリューション指向の研究を実施している他、SDGsのベストプラクティスを創出しています。

具体的な取り組みとして、以下の取り組みが挙げられます。

  • 他大学や企業、自治体と連携した研究の実施
  • xSDGsラボ所属の学生がハイレベル政治フォーラムを見学
  • xSDGsラボ所属の学生による地方自治体での現地調査
  • 株式会社東京ガスとの共同研究

こうした活動の成果として、学生たちはSDGsに関係する職業や自分のやるべきことに気付けます。また、企業との共同研究は自身の進路を考える上で参考にできるでしょう。

京都大学の事例

京都大学はエコ~るど京大という全員参加型の環境負荷軽減を目指す持続可能なキャンパスの実現を目標に活動を実施しています。エコ~るど京大は同大学の学部生だけでなく、院生や教職員も参加しています。

この組織では全員参加型で環境負荷を低減する持続可能なキャンパスを実現するため、さまざまな観点から環境問題について考えています。

また、学内だけでなく、地域を巻き込んだ活動も行っています。

エコ~るど京大の主な活動の一つとして、「京都大学の環境・サステイナビリティを考える100人会議」(100 人会議)」が挙げられます。

この会議は京都大学におけるサステイナビリティの活動や方向性を議論する場所となっており、不定期で開催されています。

エコ~るど京大の成果としては、同大学におけるSDGsに関係する研究や教育社会貢献活動の充実化が挙げられます。

また、エコ~るど京大の公式Twitterで「#トレンドから考える毎日SDGs」のハッシュタグとともに発信を行うことで、同大学に興味のある高校生や一般の方たちにもSDGsの重要性などが伝わり、SDGsの浸透にも役立っています。

龍谷大学のコンテストの事例

龍谷大学は学生のベンチャーマインドの育成や学内ベンチャーの発掘を目的としてビジネスコンテスト「プレゼン龍(ドラゴン)」を2001年から開催しています。

このコンテストの受賞者には活動支援金の給付や創業支援ブースへの入居、専門家・関係機関の紹介などの特典があります。

第19回目(2019年)のプレゼン龍ではSDGsと関連するコンテストとして、従来のコンテスト項目の他に学内でSDGsに貢献できる取り組みを募集する「アイデア部門」を新設しました。

その目的として、学生たちのSDGsに対する理解や促進、貧困、健康、福祉、自然などの問題に対して身近なところから考えるきっかけづくりなどが挙げられます。

この取り組みの結果、学生がSDGsに関する問題を自分事として捉えられるようになり、問題解決に向けたアイデアを考えるプロセス自体がSDGsへの理解につながりました。そして、大学内におけるSDGsの促進にも役立っています。

まとめ

大学の講堂

t-newsの調査によると、大学生の6割以上がSDGsに興味を抱いているものの、具体的な取り組みには至っていないという状況です。多くの大学生がSDGsに興味はあるものの、自分にできることが分からなかったり、何をすればよいか分からなかったりという状況にあると窺えます。

大学がSDGsに関する取り組みを率先して行うことで、学生たちは自分たちが具体的にどのような取り組みを行えばよいのかイメージできるようになります。また、授業や研究会でSDGsに関することを行えるのは大学生だからこそです。

大学時代に行ったSDGsの取り組みは学生たちにとって充実した思い出となるだけでなく、よりよい社会づくりや自然環境の保全にもつながります。

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