注目のサステイナブルな素材|竹材を使用した無印良品のおすすめ商品7選
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家具から日用品、化粧品、衣類まで幅広い品揃えで、私たちの暮らしを快適にしている「無印良品」。
シンプルなデザインで飽きにくく、使い勝手の良い商品が多いので、利用している人は少なくないでしょう。
普段何気なく使っている無印良品ですが、サステイナブルな取り組みを行なっているのをご存じでしょうか。
オーガニックコットンの衣類や再生ウールを使用した衣類の販売、給水機の設置などもありますが、今回は無印良品の竹材商品についてご紹介します。
プラスチック代替品として竹材を選んだ無印良品
1980年に誕生して以来、無印良品は「素材の選択」をしながら商品づくりを行なっています。
2022年12月には、プラスチック商品のリユース・リサイクル・代替素材への100%移行に取り組むことを発表しており、代替素材のひとつとして採用されているのが竹材です。
竹材の特徴を無印良品は3つ挙げています。
- 軽くて丈夫
- 柔らかな質感
- 自然素材ならではの風合い
これらの特徴を活かして、収納家具や収納用品などの商品づくりを行なっています。
竹がサステイナブルな素材として注目されている理由
近年では竹材がサステイナブルな素材として注目され、無印良品以外でもさまざまな商品が開発されています。
その理由として
- 生命力があり人工肥料や農薬が不要
- 成長が早いため、短期間で多くの資源を生産できる
- 二酸化炭素をよく吸収する植物である
- 耐久性に優れているため長持ちする
などが挙げられています。
日本が抱えている放置竹林の問題
サステイナブルな素材として注目される一方で、竹は放置竹林などの問題も抱えています。
日本では古くから家具や日用品の素材として竹を使用していましたが、経済成長にともない、プラスチックやその他の素材が使われるようになりました。
また安い輸入タケノコの流通も重なり、人の手が行き届かない竹林が増えているのです。
放置された竹林が増えることで、以下のような問題が起こっています。
土砂災害を引き起こす危険性
竹は「成長が早く、浅く根をはる」という特性があります。
ほかの樹木よりも成長が早い竹は、どんどんと広がります。
浅く根をはる竹をそのまま放置しておくと、深く根をはる樹木が育たたないため雨が降った際に土を支えきれません。
その結果、土砂災害を引き起こす危険性が高まります。
ほかの樹木を枯らしてしまう
竹は1日で1mも伸びることもあり、その成長スピードの早さから、ほかの樹木が育つのを妨げてしまいます。
また、育った竹によって日光が遮断され、ほかの樹木が枯れてしまうこともあります。
野生動物の住処になる
人が管理しなくなった竹林にはシカやイノシシなどの野生動物が住みつきます。
竹林は人の居住地に近いことが多く、近隣の畑などで農作物が野生動物の被害に遭っています。
このような放置竹林の問題を減らすためにも、竹の活用が見直されています。
竹を有効活用することで、竹林の手入れが行なわれ、環境保護につながっていきます。
竹材を使用した無印良品の商品おすすめ7選
無印良品には、環境に配慮した素材である竹を使用した商品が多くありますが、中でもおすすめのアイテム7品をご紹介します。
竹材を使用した収納家具
竹材を使用した無印良品の家具は、明るい色あいで軽やかな印象を受けます。
和室、洋室どちらにもなじみそうです。
竹材は軽量なので、模様替えや引っ越しの際も楽に移動できます。
竹材フリーラック
コンパクトサイズのラックなので、部屋の隅や玄関などのデッドスペースの有効活用におすすめです。
1段、3段の2種類で展開されています。
竹材コーナーラック1段
三角の形をしたラックで、小物置きに最適です。キッチンやトイレ、寝室などさまざまな場所で活躍しそうです。
竹材を使用した収納用品
無印良品の収納用品は使い勝手が良く、さまざまな用途に利用できます。
竹材は、天然素材ならではの経年変化を楽しめるのも特徴です。
重なる竹材長方形ボックス
無印良品の収納棚にぴったりとおさまり、また重ねて使うこともできるので、何かと重宝しそうです。
3箇所に取っ手があるのも出し入れする際に便利ですね。
竹材長方形ボックスは3つのサイズで展開され、蓋も別売りされています。
竹のかご
一つひとつ手編みで作られたかごは、リビングなどの小物収納におすすめです。
通気性がよいのでキッチンで果物や野菜、布巾などを入れておくのも良さそうです。
ただ、竹は水分を含むと傷みやすいので、水気を含んだ場合はしっかり乾かしましょう。
用途にあわせて浅型・深型の2タイプから選べます。
竹材を使用した日用品
家具や収納用品以外に、日用品も展開されています。
丈夫な竹材はプラスチックなどの代替品として活躍します。
竹材ストロー
竹とデンプンのみを使用した天然素材由来のストローです。
紙製よりもしっかりとしていて、丸一日水に浸けていてもふやけることはありませんでした。
匂いなどはなく、手触りが少しざらっとしていますが、唇に張り付く感じもありません。
炭酸には使えないので、そこだけ注意が必要です。
竹100%ティシューペーパー
竹素材でできたティシューはごわつきそうなイメージがありますが、手触りはよく、なめらかです。
厚みは一般的なティシューペーパーとペーパーナプキンの中間という印象で、使い始めは少し硬く感じるかもしれませんが慣れると気になりません。
はなをかんでも痛くなることはありませんでした。
メイク時のティッシュオフも、一般のティシューと同様にベタつきを取り除けます。
一般的なティシューペーパーと比べて、一枚の大きさはひと回り小さめです。
竹100%キッチンペーパー
無漂白で落ち着いた色合いのキッチンペーパーです。
吸収するまでに少し時間はかかりますが、ゆっくり何回か拭き取ることで吸水力は十分でした。
油分、水分どちらも吸収してくれます。
ティシューペーパーと同様に、厚手で破れにくいので料理中の使用も安心です。
値段がお手頃なのもうれしいですね。
まとめ
今回は竹林が抱える問題と合わせて、無印良品の竹材アイテムをご紹介しました。
竹を有効活用することによって、森林が守られたり、土砂災害のリスクが軽減したりするのは、意外だったかもしれません。
今後もさまざまな分野で竹材を使用したアイテムが開発されていくでしょうし、無印良品もサステイナブルなモノづくりを展開していくでしょう。
今回ご紹介した無印良品の商品は外国製ですが、今後国内で製造できることを期待しています。
この記事をきっかけに、サステイナブルな素材に少しでも関心を持ってもらえたら嬉しいです。